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6人の役者
作者: 紫桜  (総ページ数: 86ページ)
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*84*

思い出すと、今も辛くなる。

秋、雫。

2人の似た女子を、オレは自分の手から、離してしまった。

何がオレをこんな風にしてしまったのかは分からない。
信用しきれていないのか、それとも、自分自身が怖いのか・・・。

そんなの、分からない。

分からないまま、後悔だけがつのる。


雫が敬語を使う意味も、教えてくれなかった。
敬語を止めさせる事も、できなかった。

ただただ、後悔だけが、オレの心を支配する。


でも、ただ一つ。一つだけ、思うことがある。

それは・・・。

オレも雫も、あいつらも、この世の全ての人たちが、みな。

役者であるということ。


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