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魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
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「なんで…?」

「さあ、教えないよ?…いや、ユリを渡してくれるなら、教えてあげてもいいよ?」

「こっちがお断りよ!破魔よ、悪を浄化する眩き輝きとなれ!」

綾美の力が、発動する。
眩い破魔の力は、まっすぐに敵に向かっていく。

「くっ…」

少しひるんだが、植物の蔓で攻撃を防ぐ。


「ん…」


すると、ユリが軽く声を上げ、目をゆっくりと開ける。

「ユリさん!」
「ユリ!」

みんなが嬉しそうに、声を出す。

「あ…わたしは…しょ、植物…の…」

「―――ユリ?」

かたかたとふるえながら言葉を発するユリに、鳴神が不思議そうな声を出す。



   ―――ドクン




      さあ、目覚めろ


        自分自身の力を思い知るがいい


           さあ、自分の力を、解放しろ



   ―――ドクン ―――ドクン




     さあ、ともに行こうではないか


        おまえも、自分がなにか知りたいだろう?


           さあ、本当の自分の姿を、知るがいい



   ―――ドクン ―――ドクン ―――ドクンッ…!







                  ―――――ドクンッ!!!





ユリの周りの植物が、不気味に揺れ動いている。

そして、紗綾と綾美には、首筋に電流のような痛みが危険を警告している。



―――それは、近くに悪魔がいるということ。


また、ユリの体を覆っているのは…



「灰色の…靄…?」



灰色の靄は、悪魔であるという象徴。






「ユリさんが…悪魔…!?」












                 ―――さあ、激闘の幕開けだ。

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