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*205*
「お、終わったぁ……」
へなへな〜っと綾美はその場に座り込む。
「綾美〜っ」
「うわ、なに、紗綾!?」
急に抱きつかれて、綾美は倒れる。
「よかった…よかったよ…」
「紗綾…」
ぼろぼろと涙をこぼしながら言う紗綾に、綾美も笑みをこぼす。
しかし、いつまでもこうしてるわけにもいかない。
「ふう、みんなんとこ戻ろっか」
綾美はふらふらしながらも立ち上がり、歩いていこうとする。
「綾美、綾美」
「ん、なに、れん…って、うわぁ!」
急にれんにお姫様抱っこされ、綾美は短い悲鳴を上げる。
「お、下ろせっ」
「やだ。心配させたばつだし」
「てか、あの穴、1人じゃないと通れんし!」
ぎゃあぎゃあ叫ぶ2人を見て、耕平がなぜかふっと笑った。
「おいおい、それならオレに任せろ、って」
穴くらい整形してやるよ、と言ってお姫様抱っこしてても通れるようになった。
「わざわざやんなくっていーですー」
「綾美、観念しろって。紗綾も志穂も同じだぜ?」
「え?」
綾美が耕平に言われて後ろを見ると、紗綾は黎夜に、志穂は徹平にお姫様抱っこされている。
2人とも、顔が真っ赤。それは、綾美も例外じゃないが…。
「あーもう、はやく進んで!ゴ―!」
「人使い荒いな」
「まったく…」
ちなみに、リンナは今は幽霊状態。
綾美が今は力を解放していないからだ。
…次で、最終回です。……たぶん
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