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魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
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*205*

「お、終わったぁ……」

へなへな〜っと綾美はその場に座り込む。

「綾美〜っ」

「うわ、なに、紗綾!?」

急に抱きつかれて、綾美は倒れる。

「よかった…よかったよ…」

「紗綾…」

ぼろぼろと涙をこぼしながら言う紗綾に、綾美も笑みをこぼす。
しかし、いつまでもこうしてるわけにもいかない。

「ふう、みんなんとこ戻ろっか」

綾美はふらふらしながらも立ち上がり、歩いていこうとする。

「綾美、綾美」

「ん、なに、れん…って、うわぁ!」

急にれんにお姫様抱っこされ、綾美は短い悲鳴を上げる。

「お、下ろせっ」

「やだ。心配させたばつだし」

「てか、あの穴、1人じゃないと通れんし!」

ぎゃあぎゃあ叫ぶ2人を見て、耕平がなぜかふっと笑った。

「おいおい、それならオレに任せろ、って」

穴くらい整形してやるよ、と言ってお姫様抱っこしてても通れるようになった。

「わざわざやんなくっていーですー」

「綾美、観念しろって。紗綾も志穂も同じだぜ?」

「え?」

綾美が耕平に言われて後ろを見ると、紗綾は黎夜に、志穂は徹平にお姫様抱っこされている。

2人とも、顔が真っ赤。それは、綾美も例外じゃないが…。

「あーもう、はやく進んで!ゴ―!」

「人使い荒いな」

「まったく…」

ちなみに、リンナは今は幽霊状態。
綾美が今は力を解放していないからだ。





…次で、最終回です。……たぶん

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