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魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
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*58*

「え、あいつは天の力をもっているのか?」
黎夜はかえでの一言でわかったようだが、みんなにはなんのことかさっぱりだ。
黎夜の説明によると、破魔の力をもった子にまれに天の力をつかえる子が生まれるらしい。
それは本当にまれなことで、それに綾美が悪魔の血をひいていることもあって伝説の子と呼ばれてるらしい。
「天の力をつかうつもり?」
「まだよ。水よ、悪を射抜く鋭き槍となれ!」
綾美が攻撃を仕掛ける。立つのもやっとのはずなのに、だ。
アリーラは攻撃をよけようとした、が。
「ぐわああああ!!!!」
攻撃は見事命中。綾美はスピード重視で攻撃をした。だから当てることができたのだ。
「ふ…。大切な人のために強くなる…。その言葉はうそじゃないみたいね。」
「当り前よ。破魔よ、我に従い悪を浄化せよ。」
「ぎゃあああああ!!!」
これも命中した。しかし、綾美は息が切れてきている。
「さすがね、王女。でも、これ以上は無理でしょう?」
アリーラもつらそうだ。でも、綾美のほうがつらいにちがいない。
「…天よ…。」
綾美が空に向かって手を伸ばす。
「天よ、悪を浄化する光の力を我に!!!」
空から雷のようなものが綾美めがけて落ちてくる。これは雷ではない。天の光だろう。
それは、綾美の体にまとわれる。
「天の光よ、闇を打ち消す鋭き矢となれ!!」
その光は綾美の指先に収束し、アリーラめがけて放たれた!
「くっ!」
アリーラはその攻撃をかわしてしまった。しかし、綾美は笑っていた。
なんと、その矢は方向を変え、アリーラがいるほうへ向かっていった!
「いやあああああ!!!」
こうしてアリーラが消滅すると同時に綾美も倒れてしまった。

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