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魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
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「ちょっと、綾美、これどーいうこと!?」
「え?だから、この家に住むんでしょ?」
「そーじゃなくて、なにこの豪邸!?」
そう、小学生が住むには広すぎる。
家政婦とかが家にうじゃうじゃいてもおかしくないくらいだ。
「んー?そぉかな?まぁ、とりあえず入って入って。」
まず玄関。…広い。とにかく広い。
「え〜と、あっちがリビングとキッチン、トイレとお風呂は…そこらへんにたくさんあるから適当に。
紗綾たちの部屋は2階ね。あとで案内するから。さ、おやつつくってあるから、食べよっか。」
そして、リビングに入ると…ここも広い。とても広い。無駄に広い。
「はい、アイス作っといたの。」
紗綾たちの目の前にアイスが置かれる。
バニラのアイスにいろいろなフルーツが盛りつけられている。
アイスというよりパフェという感じだが、それはさておき一口食べてみる。
「うわ〜ぁ、おいし〜♪」
にこにこと微笑みながらみんな食べている。
黎夜もやんわり微笑んでいる。
「ねえ、なんでこんなに広い所に住んでるの?」
なにか事情があるかもしれないので、ちょっと戸惑ったが…。思い切って聞いてみる。
「ああ、前に住ましてもらってたとこの人がけっこーお金持ちでね。なんか、ここ別荘らしいんだけど、ぜんぜん使ってないから住んでいいっていってくれてさ。」
あっさりと綾美が答える。
「あのさ、綾美とかえでちゃんとれんくんと悠斗くんって仲いいけど、れんくんと悠斗くんって前からいたよね?」
思い切って続けて聞いてみる。
「あ〜、それは、ほら、一気に転校してくると怪しまれるだろ?それに、俺ら力がまだ安定してなかったから特訓してたんだよ。」
「へえ〜。」
その日、紗綾と黎夜はこの4人の昔の話をいろいろ聞いた。
…でも、綾美たちの秘密を知るのは、パーティの日、日曜日なのだった。

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