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*88*
〈診療所・診察室〉
仁乃「おじゃましまーす(ガチャ)」
珠世「いらっしゃいませ。遠いところからわざわざごめんなさいね」
仁乃「いえいえ。私自身の問題だし」
愈史郎「珠世様と楽しそうに話すな無礼者っ(ボカッ)」
珠世「愈史郎! 人を殴ったらいけません!」
愈史郎「珠世様、こんな人間のアバズレなんか追い払いましょう」
珠世「……愈史郎?」
愈史郎「冗談です!」
仁乃「………血鬼術……爆黒炎……」
愈史郎「わーごめんなさーい(棒)」
しのぶ「あら、仁乃さん来てたんですか(奥から顔を出す)」
仁乃「しのぶさん? 何でここに」
玄弥「薬の合同研究だってさ」
仁乃「玄弥くん??」
しのぶ「はい、薬に詳しい者同士、知恵を寄せ合ってるんですよ」
仁乃「さすが〜」
しのぶ「ただ、ちょっと疲れまして…ここうるさいし(ボソッ)」
珠世「……気を悪くさせてしまいすみません」
しのぶ「いいえ、結構です。私が怒るべき相手は作者なんですから。
病院にうるさい人を登場させないでいただきたいものです」
※うるさい人→累・愈史郎・玄弥
累「……玄弥はたまたま街を歩いてて暇そうだったから、無理やり連れて来た」
仁乃「無理やり連れて来たって…(チラッ)」
玄弥「暇そうで悪かったな」
珠世「まぁ細かい所は置いといて、仁乃さんの血液を調べるので採血しましょうね」
仁乃「うっ。血は苦手なんですよ…」
累「職業柄、何回も血を見る場面はあったと思うけど」
仁乃「我慢してたの! 階級高いのに『キャー血だ―ムリー』とか言ってたらカッコ悪いでしょ」
玄弥「一理あるな」
仁乃「(近くのイスに座り、テーブルの上に右手を出す)痛くしないで下さいね」
珠世「ええ。……ふふッ」
愈史郎「ビクッ」
仁乃「ふふ、って何ですか怖い!」
累「では腕縛るね。ビュンッ(糸を仁乃の腕に巻き付ける)」
しのぶ「……なるほど。累くんの血鬼術をうまく活用しておられるんですね」
仁乃「しのぶさん、関心してないで見て下さい私の腕を」
〜仁乃の腕、累の糸によってちぎれそう(←怖い)〜
玄弥「うわ、お前強く締めすぎっ。しかも血鬼術使うなっ。腕ちぎれそうっ」
仁乃「大丈夫。すぐに回復するから…私、半分鬼だし」
しのぶ「…累くん。余計なことしないでください」
珠世「普通の糸で縛りますね。では、(スチャッ)」
仁乃「ギャ―――ッ きた、来た来た注射がっ」
珠世「累くん、仁乃さん机に縛っといてください」
累「( ̄▽ ̄)ゞラジャ」
仁乃「なにその最強タッグっ(机に縛られる)」
珠世「更に…血鬼術…白日の魔香」
しのぶ「…あはっ。ダイジョブダイジョブ〜」
玄弥「おい蟲柱が術食らったぞ、おい―」
仁乃「(がくっ)う、うーんむっくんちゅき…///」
一同「!!」
累「今の聞いた? あの子鬼だから脳の機能低下してる」
愈史郎「聞き逃すわけないだろうが。ち、アバズレのくせして」
しのぶ「あはっ。青春ってSU・GО・I」
※誰か助けて下さい、医療が危ないです。
次回もお楽しみに!