完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~
*58*
お久しぶりで―――す!
この度、やっと! テストが終わりましたぁぁぁぁ!
明日は家族で鬼滅の無限列車! そして花子くん全巻購入! うひょー楽しみ!
皆さんにもどうかどうか、楽しい出来事が訪れますように。
それでは4日ぶりの、ようやくの続き、どうぞ!
****************************
〈睦彦side〉
俺は困っていた。
引いたくじに書かれた借りる物の条件は、好きな人。
これが片思いとかなら、即好きな人がバレてしまい根掘り葉掘り聞かれたりするのだろうけど。
運のいいことに(?)俺に関しては片思いではなく、胡桃沢と付き合っていることも公認だ。
でも、公認されてるからと言って……。
とんでもなく恥ずかしいことに、変わりはない。
チラッと横を見ると、紅組のミツバが、あたふたとせわしなく目の前で手を振ってる。
どうやら向こうも、何か恥ずかしいお題を引いたようだ。
向こうは何を借りればいいのかもまだ分からない様子だから、多少こっちが有利なはずだった。
でも、俺はその場から一歩も動けなかった。
胡桃沢がいるテントはちょうど、今経っているコーナーから真正面の位置にある。
急がずとも一分もあれば辿り着ける距離。そして彼女と一緒にコーナーを回るだけの話。
睦彦「(なのに何だこの感情はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)」
しかたない。ここで永遠に動かなかったら、組長の夏彦を始め色のメンバーに迷惑がかかる。
俺は軽く首を振ると、大きく深呼吸しながらテントへと駆けていく。
俺がテントに向かってきたことに気づいた胡桃沢は、少しだけ目を丸くしたようだった。
メイ「あれ、睦彦くんがこっちに来ましたけど、ひょっとして仁乃さん目当てなんじゃ……」
仁乃「え、ええ!? そ、そんなはず、ないと思うけど………」
葵「準備しておいた方がいいよ。相手がその気になれば、いつでも連れてかれちゃうんだから!」
仁乃「え、ええ~!?」
………おい声が大きいぞ、シジマさんと赤根(あかね)。
しかも……赤根は紅組なのに、なんでうちの組のアドバイスなんかしてんだ?
あ、そうか。胡桃沢と仲がいいんだっけ。流石、モテ女№1と№2。
睦彦「く、く、くるみざわ―――――――――!!」
焦りすぎたのか、両足がもつれそうになる。
慌ててテントに滑り込んだ俺に、白組一同が揃って驚き、二、三歩後ずさった。
仁乃「ど、どうしたの? むっくん」
睦彦「き、来て!」
仁乃「あ、ちょ、ちょっと!」
説明なんか、出来るはずがない。察してくれ頼む!
こんな公の場で、『好きな人と一緒って書いてあったから!』とか言うのはマジで無理なんだ。
俺は胡桃沢の細い手首をつかんで、半ば強引に一緒にコーナーを走る。
桜『睦彦くんは仁乃さんと一緒に走りました。この点を見て何か思うことは? 先生』
土籠『何で俺が………』
夏彦『ま、ま』
土籠『そうだな……。俺ァあの2人の過去も未来も知ってるからねェ。やっぱり恋人同士……』
睦彦「(余計なこと言わないでください、土籠先生!!)」
仁乃「そうなの、むっくん?」
睦彦「そ、そ、……………はい………///」
花子『あはっ、だよねー』
土籠『ッ!? お前何でここにいるんだ。テントに戻れ』
花子『土籠ィ――。いいジャン、一緒に王様ゲームした仲でしょー? ね?』
土籠『…………そんなことも、あったなァ………あんときは源(兄)が………』
※詳しくは、「放課後少年花子くん」を見てね
もっけ『りあじゅう、ゆるさぬ』
もっけ『我ら、むつひこよりカワイイ』
もっけ『ころす ほかほかにしてころす』
もっけ『ほかほかにしてころす! ななふしぎになる!』
☆教えてもっけちゃん ほかほかにしてころすって、なーに?☆
ほかほかにしてころすは、ねっさつほうきゅう(熱殺蜂球)という。
ハチとかが、しゅうだんで敵をあたためてころす、せんとうぼうぎょほう。
我ら、ななふしぎにころして、ななふしぎになって、アメばたけつくる(^▽^)/
もっけ一同「わ――――――――!(睦彦と仁乃に向かって高速突進)」
仁乃「へ!? うわぁぁぁぁぁぁ、もっけちゃんァァァァァァァァァァァァァ!!」
睦彦「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
もっけ「ななふしぎになる―――――――――――――!」
土・花・桜・夏『仁乃睦コンビ、安らかに……………(合掌)』
※アーメン
ネクスト→ミツバside。次回もお楽しみに♪