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ろくきせ恋愛手帖
作者: むう  (総ページ数: 113ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり ろくきせシリーズ 
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*65*

 ということで借り物競争に戻りたいと思います。
 ちなみに走順はコチラ。
 只今は、睦彦VSミツバのとこです。

【紅組メンバー】


 炭治郎(禰豆子) 輝 善逸 ミツバ しのぶ(計5{6}名)


 走順:しのぶ→ミツバ→炭治郎&禰豆子→善逸→輝

【白組メンバー】
  睦彦 つかさ 霊夢 フラン 美鈴(計5名)


 走順:霊夢→睦彦→美鈴→つかさ→フラン


 ****************************


 〈花子side〉

 ミライ騒動が一段落して、俺たちは再び競技を進めることになった。
 もちろん、この運動会が終われば瀬戸山はこの世を去る。
 運動会の間だけという、制限時間付きの楽しみ。


 桜『それでは、気を取り直して借り物競争リスタートです』
 夏彦『紅組のミツバVS白組の睦彦。どうぞお楽しみにー!』

 睦彦「行くぞ胡桃沢! 転ぶなよ」
 仁乃「う、うん。任せて!」

 ミツバ「よ、よし行くよ、宵宮さん!」
 有為「はいっ」

 本当にこんなことで良かったんだろうか。
 刻羽は嬉しかったって言ったけど、それは本当の気持ちなのかな。
 もしかして、俺たちを安心させるために、そういう嘘をついたなら……。

 
 寧々「花子くん、……どうしたの?」
 花子「あ、ああいや、なんでもない」
 寧々「睦彦くんのことなら、大丈夫よ。それに、私たちが暗い顔してちゃ、ダメじゃない」
 
 なんでヤシロは俺の気持ちが分かるんだろう。
 不思議だな……。
 でも、そうだよね。一番悲しいのに、精一杯笑っているのは俺じゃなくて刻羽たちだもん。
 俺がこんな顔しちゃ、いけない。

 
 花子「うん、ありがとうヤシロ(思わず寧々の手を掴んで)」
 寧々「……は、花子くん?」
 茜「…………………なんで七番様がアオちゃんの手なんか掴んでいるんですか」


 ………ん?
 恐る恐る視線を下に向けると、ヤシロの手を掴んだはずの指は、アオイちゃんの手の中にあった。
 あからさまに嫌そうな顔で、Gでも見るみたいに俺を睨む1番。

 葵「え、えっと……」
 花子「アオイちゃん………俺、本当は君のことが……」
 茜「フーッ フーッ アアァァァァァァァァァァ!!(花子に金属バットを向けて)」
 花子「え゛」

 何もってんのこの人。
 そ、そ、それ……金属バッド、何で持ってんのさッ!!

 そして、背中からも冷たい視線を感じる。
 ゆっくりと振り向くと、俺の視線と彼の視線がパチッとぶつかる。
 そいつは腰に下げた剣の鞘から、退魔用の剣を取り出すと、刃先を俺の喉元に当てた。

 輝「はい動かない」
 光「輝兄! ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれよ!」
 輝「僕の言ったことは正しかっただろ」


 花子「お、俺はただ、ちょっとからかっただけで……わうッ」
 茜「七番様ァァァァァァァァァァァァ!!(# ゚Д゚)」
 花子「…………しょ、少年……(両手を上げて)」

 茜「あああ、あんなに可愛いアオちゃんの手を掴んで、その挙句………許さないッッ」
 花子「お、落ち着いて話し合おう……ヒェッ」

 1番が俺に向かって金属バッドを振りかざす。
 それと、少年のお兄ちゃんが霊刀を抜くのがほぼ同時だった。
 冷や汗がダラダラと流れ、視線だけ横にずらすと、少年が俺を庇うように手を広げている。

 花子「しょ、しょうねん………!」
 光「だだだ、大丈夫だ花子! オレがなんとかするからな……ッ」
 輝・茜「光(後輩)、どきなさい(どいてくれるかな?)ニコッ」

 花子「ギャ―――――――――――――――――――ッッッ!!!」
 炭治郎「お、お、落ち着いて話し合いましょう!」
 しのぶ「仲良くしましょう。ね、冨岡さん」
 義勇「コクコクコク」


 もっけ「くっくっく」
 もっけ「ななふしぎ、よわってる」
 もっけ「我ら、このときをまっていた」

 もっけ「ななふしぎ、ころすぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!(ズドドドドドドドド)」
 花子「わぅわぅあぅあぅ―――――――――ッッ!」

 八雲「柚木くん来世で会いましょ!」
 花子「8番!!? つ、つかさ助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 必死の叫びも、遠くのテントで放送に集中しているつかさには全く届いていない。
 じりじりと、1番と源会長の悪の手が伸びる。
 ヤシロと少年が必死に庇ってくれるけど、ヤバい死にそう………。


 遠くで、ピストルの発砲音が聞こえ、黄色い歓声が聞こえた気がするけど、余裕がない俺には聞こえていないのと同じ。
 あ、刻羽も3番も、今は走らなくていいからこっちを見てよ………。


 1番の金属バッドと源会長の霊刀が眼前に迫る。
 やばいやばいやばいやばいっ。


 花子「白杖だ―――」
 輝「杖代は呼ばせないよ」

 ど、どうしようどうしようどうしようっ。
 一回、この人の攻撃食らったことあるけど、マジで痛いんだよっ。
 それに、ヤシロや少年を守りながら包丁で戦うのはかなりキツイ。

 茜「覚悟!!」
 

 1番のバッドが俺の脳天に当た……………らなかった。
 え? と、思わず、固くぶっていた目を開いた。
 1番の金属バッドを両手でつかみ、鈍器が俺の脳天を打ち砕くのを防いでくれたのは。


 中学校指定の長袖体操服に、同じく体操服の短パン。
 やたらと背が引くく、黒い眼鏡を付けている女の子。
 

 花子「お、遅いよ…………むう」
 むう「みんなお待たせっ! ろくきせ作者のむう、ただいま参上!」


 むうってば、いつもいつも俺らを虐める癖に、物語の進行がおかしくなる時に限って現れる。
 ……自分で書いたくせに……。
 おっと、これを言っちゃうのはどうやらダメみたいだ。
 ということでここからは、むうに代わって話を語ってもらおう。

 
 

 

 


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