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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
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*12*
「ふんぬらばっ!!」
黒影が埋まったサイコロを引っこ抜いて檻に向ける、檻との道がネオンサインの番号で照らされていく
「ふーん、凝ってるねぇ...で、誰がやる?」
「私が」
そういって手を上げたのは今この舞台にあるような電子的なノートを片手に持つ青年...もう1つの『ウォズ』だ
「はいどうぞ、これ重いから両手使った方がいいぞ、ノート持ってやるから」
そう言って黒影はサイコロを地面に投げ捨てると、地響きが起きて地面が少し割れる
それを見たビルスやZEROは感心したような目でサイコロを見る
「ちゃんと僕らが使っても壊れないように出来ているのか」
【ニーズ ニ合ワセテルナ】
「何で出来てるんだよこのサイコロ!?」
「てかこれ、私たち持てるんでしょうか...筋力8の黒影さんが重いっていうほどのサイコロって...」
「いやいや、ステータスは関係ないでしょ?」
「今回ばかりはそうでもないよ」
「え?」
「...なんて」
ウォズはサイコロを見た後電子ノートに何かを書き込む
「ウォズ、サイコロで6を出す...」
「何ぶつぶつ言ってるの?」
「いやなんでも、さあサイコロを投げるとしよう」
ウォズがサイコロを持ち上げ、弱々しく投げ下ろす...するとサイコロの穴からホログラムが飛び出し『6』の数字が浮き出る
「は、ハイテク...電子サイコロ使うとか...」
「そんな精密な機械なら上空から落とすんじゃない...俺でも心臓止まるわ...」
「ダストヒューマン、お前亡霊なのに心臓動いてんの?」
「一応...」
「次は誰がやる?といってもこれを持てる人いないかな...」
「ヤードだったっけ?君確か筋力6じゃない?私筋力7あるから二人で~」
「お、おう...なんかこんなの投げるって壊しそうで怖いな」
「弁償とか絶対させてくるぞ監理局」
「大金ばらまくくせにがめついのかよ畜生!」
ヤードと花音が逃走中開始前にも関わらず謎の共同作業でサイコロを持ち上げて下ろすと、今度はホログラムから3の数字が出てくる
「はあ、はあ、はあ...これ逃走中が始まる前に息が切れるぞ...」
「あ、お前達がやってる間に黒影が監理局からサイコロについて聞いてたんだが...」
「そのサイコロ、ちゃんとハンターの目もあるぞ」
「まあ無いとオープニングゲームにならないし」
「いや、それがな...そのサイコロ電子系のお決まりだかなんだかで...ハンターの目が出たら爆発するそうだ」
「.....はあ!!??」