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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
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*21*
「あー!面白かった!」
悪のカリスマは袋を投げ捨て、腰を捻りながら立ち上がる
「逃走中の最中でありながら堂々と放棄!これは立派な犯罪ではないかな?」
「多分その犯罪、数レス前に誰かがやってる気がする」
「まあいいや、次の犯罪を考えなくてはならない、自分の趣味特技は犯罪作りなものでね、何せ悪だから...」
「やっぱり変だ!」
「うおっ」
彩都が突然立ち上がって椅子が上がり、バランスを崩した悪のカリスマは座席の後ろへと倒れてしまう
「あ、危ないだろ!映画泥棒より悪質だぞお前!!」
「...ねぇ、逃走中の逃走時間っていくつだっけ?」
「100分だなぁ」
「映画は大体何分?」
「...一時間半、90分だ」
「じゃあ見なよ」
彩都はタブレットのタイマーアプリを悪のカリスマに見せる
「なんで...これだけしか時間が経ってないんですか?」
【96:12】
「こ、これは...いくらなんでも長すぎる!!調べたら誰でもおかしいと分かる!!」
「て、ていうかこれ...時計がおかしいんじゃない、世界の時の流れがおかしいんだ!」
時空を何度も飛び回る悪のカリスマだからこそ分かる着眼点...時の流れ
一日が1秒で終わるような短命の世界もあれば1年が終わるのに現実世界の感覚で1000年ものの時間がかかる世界もある、カリスマは後者だと考え彩都の方をみる
「でも...でも変だろ!?逃走中を行う世界はリアルワールド...現実世界とやらの時間に合わせる必要があるってそういうルールがあるじゃないか!ああも完璧完璧うるさい時空監理局が...」
と、その時二人のタブレットにもメールが
「んあ?時空監理局から?やっぱりミスの謝罪ですかねー?」
「カリン塔よりずっと高いプライドを持ってる時空監理局が謝罪~?ないない、こういうのは...」
【重大なお知らせ】
『調査した結果とんでもないことがわかりました』
『この25名の逃走者のなかに我々が抹殺すべき時空監理局の候補者が一人存在しています』
『時間が長いのも黒影が死んだのも何もかもそいつのせいです』
『逃走者達が候補者を蹴散らしたら...全てが上手くいきます』
「なんじゃこりゃ?」
「いかにもあの成金バカどもが考えそうなことだ、まあいいや...」
悪のカリスマはすぐに送られたメールを削除し、全員にメールを送る
「何してるんです?」
「何、ちょっと中央広場に皆を集めようと思って...サスペンスみたいで面白いだろ?」
「それはいいけど、こんな広いところから特定の場所まで集まるのに一体どれだけ時間がかかるんだろうなぁ?」