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逃走中のなりそこない【豪華2本立て】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 73ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 MM○○中 逃走中 ゼンカイif編 
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*48*

そして視点を今に戻し、これまでの状況を集めて大地がたくっちスノーに報告していた。

たくっちスノー
「まぁ、あの人らしいっちゃらしいけど、こんな時に弁当作りって……」

大地
【どうします?こんなこと前代未聞ですが】

たくっちスノー
「時間までには間に合わせるとは言ってたし、邪魔しちゃ悪い……ひとまず2人のことは置いておけ。」

たくっちスノー
「ロッカーの方はどうなってる?」

大地
【問題ありません。既に入ろうか悩んでいる人もいます】


たくっちスノー
「よし、ミッションは問題なく開始されたな、トジテンドもまだ反応がないからひとまずは安全に行えそうだ」


大地
【そういえば、たくっちスノーさんはどこにいるんです?俺あちこちを飛び回ってるんですがどこにも……】


たくっちスノー
「俺もうロッカーの中」


大地
【早くないです!?特別スタッフなんですから動けなくなるのはまずいんじゃ………】


たくっちスノー
「いや、ロッカー見つけたらつい反射的に……」


たくっちスノー
「ちょっと軽率すぎたな……しかも問題発生だ」


大地
【えっ、何かあったんですか?】


たくっちスノー
「実はさっき、お前に渡したタブレットにメールが来たんだ。そしたら……」


『あなたが落としたのはこの金のタクトですか?』

『それとも銀のタクトですか?』

『それとも普通のタクトですか?』

『どれでもない、この俺のタクトですか?』


たくっちスノー
「っていうURL付きのなんか開きたくなるメールが」


ここで電話が途切れる

たくっちスノー
「あっ切られちゃった………まぁ、十中八九カノくんの悪戯だろうけど………」


たくっちスノー
「………冗談抜きの今1番の問題も、いずれ露見するだろうし」

そう、ミッション終了までロッカーの中から出ることは出来ない。

それはつまり、今の状況はロッカーの中に隠れて待機するだけしか出来ない。

番組的に盛り上がるところが何一つないし、逃走者自身もあと9分近く暇なのである。

たくっちスノー
「こんな事なら俺もフィーネと一緒に料理作るの手伝えばよかった……」


たくっちスノー
「あっそうだ、ヒマだし適当な番号で電話してやろ、どうせあの子も似たようなことしてるだろうし。」

※良い子は真似しないでね

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