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*52*
と、ここで流れが来たように弁当が1台出てくる。
プププビレッジ出身の主婦達からだ。
「私達は栄養たっぷりのステーキ弁当!」
「ステーキは香ばしく、サラダも煮物もたっぷりつけて!」
「300ジーカ!」
サンドラゴ
「基準は300ジーカ……!!なるほど、なら……」
レオン
「い……いきなり安くきやがった!!もう10件以上撤退しやがった!」
デデデ
「バカモン!高すぎるわい!次!」
「俺のはハンバーグ弁当!320ジーカくらいかな」
カワサキ
「俺のはコレステロールたっぷりのラムステーキ弁当!500ジーカぐらいかなぁ」
閣下
「たわけ!!高いと言っとるでしょうが!」
サンドラゴ
「ふーーん分かってきた、500もあれば論外、300ジーカ以下でコスパ重視がいい感じだね」
オーダイル
「もちろん考えてあるぜ!だったらコイツだ!」
オーダイルは籠から手を突っ込み、ケースを1個取り出す!
オーダイル
「ビッグエッグ・アンド・レタスのサンドイッチ弁当!」
サンドラゴ
「1個丸々1人前に使える巨大卵を贅沢に目玉焼きにして間にレタスを挟んだフレッシュかつ低コストな1品!」
サンドラゴ
「見積もって200ジーカってところさ、お買得じゃあないかね?」
デデデ
「高いわ!次!」
サンドラゴ
「なっ……」
オーダイル
「グ!?これでもダメなのか!?」
「じゃあ!地鶏炊き込み定食弁当!栄養高めの190ジーカ!」
デデデ
「もっと下は無いのか!」
「カレー弁当150ジーカ!」
レオン
「田中食堂の味噌うどん弁当!脅威の130ジーカだ!!」
カワサキ
「焼きそば弁当!100ジーカ!」
閣下
「まだまだ!!」
ガオーン
「な、なんかどんどん値段落ちてない!?」
フィーネ
「これでは私達じゃとても………」
と、ここで意外な方向から一声が来た。
ジロ
ウ「皆さんの弁当を拝見させてもらいましたが、全然ダメですね!需要を分かっていません!」
レオン
「てめぇ……桃谷ジロウ!!じゃあお前はこれより安くていい弁当を作れるって言うのか!?」
ジロウ
「それはもちろん!そのつもりで僕はここに来ていますから!」
ジロウ
「要するに、安い弁当が欲しいんですよね………なら!」
そう言ってジロウが取り出してきたのは……
レオン
「なっ!!」
ジロウ
「時空で1番の、のり弁当!!」
フィーネ
「のり弁当……?」
サンドラゴ
「なるほど、やられたねぇ……のり弁当といえば安い、安いといえばのり弁当じゃあないか」
オーダイル
「コストパフォーマンスで言えばアイツに勝るものは無い……!」
ジロウ
「白身のフライ!ちくわの磯辺揚げ!だし巻き玉子!きんぴらごぼう!そして………海苔と昆布ご飯!!」
ジロウ
「これだけ入って、なんと………70ジーカ!!」
ガオーン
「なっ……70!!?」
フロスト
「まぁ!それはお手ごろかつ美味しそうなことで」
レオン
「クソッ、今回ばかりは完敗だ……あんな田舎者に……!!」
ジロウ
「ふふっ、この勝負は僕が貰いました!」
フィーネ
「………」
ガオーン
「姫様……うん、分かるよ、気持ちはわかるけど、入札はそういうものなんだね……」
フィーネ
「だけど……」