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逃走中のなりそこない【豪華2本立て】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 73ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 MM○○中 逃走中 ゼンカイif編 
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*54*

53:24

………こうして弁当入札のライブ配信は終わった。

暇潰しにと繋げてみたはいいが、あまりにも非人道的かつ恐ろしい結果に……

たくっちスノー
「ええ……」

たくっちスノーは軽く引いていた。
ちなみにカノコとはまだ通話していた。

カノコ
【なんかデフレの極地を見たって感じで逆に新鮮な感じしない?】

たくっちスノー
「まさか1ジーカで作れる弁当あるとは思わなかったよ、まぁあんなもん出したらどんな奴でもキレると思うが」

カノコ
「カノ達の昼間に食う弁当より安かったかも」
『逃走中 特別スタッフのランチメニュー』
・おむすび2つ(鮭と梅)合わせて500ジーカ



カノコ
【いやこうして見るとおかしくない?なんでおにぎり2個だけでこんなかかるの、カノ達ぼったくられすぎじゃんコレ】



たくっちスノー
「他世界人ならこれくらいぼったくられる所も多いんだよ、俺らも今度違う弁当屋に変えような」



カノコ
【う”えぇ……】



たくっちスノー
(しかしフィーネの方が心配だな……結局あの流れのせいで弁当を出すことすら出来なかったからな……)



たくっちスノー
「……すごい落ち込んでるだろうなぁフィーネの奴」



カノコ
【そんなにあのふわもこピンクが気になるの?】



たくっちスノー
「いい加減名前覚えようね!見られたら不敬罪適応だぞ」



たくっちスノー
「気になる……まぁ、時空に来たばかりだし、友達だしな、何より……」



たくっちスノー
「……善意の塊みたいなお姫様だしさ、あんな間近で人の悪意みたいなの見せられて平常心保てるわけがないよ。俺だって今回のは軽く引いたし」



たくっちスノー
「まぁ今は……少しだけ落ち着いたかな?プラークもいるし大丈夫だと思うけど」



カノコ
【ふーん】



たくっちスノー
「とか何とか言ってたらもう残り3分だ、そろそろ真面目にミッションしたいから切ろう」



カノコ
【あいあーい】




たくっちスノーは通話を切り、1呼吸整えて確認する。

現在誰か入っているロッカーは8個。

発信機でほかのメンバーも確認出来た為、自身やカノコの他、アサルと大地も何とかロッカーに入れたようだ。

未使用のロッカーが2個残っているとはいえ、このままでは……



たくっちスノー
「さて、奴らはどうするかねぇ?」

そう呟きながら辺りを見回す。

ここからどう動くべきか考えながらも……たくっちスノーはやはりフィーネの事が頭にひっかかった。

たくっちスノー
(さすがに今回の事で……あいつは出てきたりしないよな?)

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