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*56*
50:00
たくっちスノー
「よし、ハンター一時大量解放!!」
たくっちスノーはゲームマスターに指示を送り、数百人余りのハンターが召喚され、あちこちに移動していく!
ロッカーに入っている10人は、見向きもされない。
メアト
「なんなのよもう!!あたし折角来たのに!!」
………
47:00
しばらく経ち、ロッカーの鍵が空いて一同はようやく外に出られた。
たくっちスノー
「ああ……狭かった、今度やる時はもっと広い設備を用意しようかな………」
カノコ
「めっちゃ腰痛かった」
たくっちスノー
「あー……しんどいけどやるしかないんだよな」
特別スタッフには休む暇は無い、今やっているミッションが終わればまた次に行うミッションのネタをこの場で考えなければならない。
たくっちスノー
「時よ止まれ!!」
……
たくっちスノーが時を止めて、再び逃走中会議が始まった。
たくっちスノー
「さて、次はどうするか…だが。」
アサル
「どうするか…と言われても」
大地
「常にネタ切れですからね……」
たくっちスノー
「ん~、カノくんなんかない?なんか上手くいきそうな気がする」
アサル
「困ったらすぐカノに頼らないでください、ろくなことになりませんし」
大地
「カノさんに対する信用が両極端……」
カノコ
「ていうかカノもう休みたいんだけど、もう確保されていい?」
たくっちスノー
「そうだな、時間ごとに少なくしていきたいし、そろそろ誰かしら脱落してもいい頃合いだ」
アサル
「だったら僕が抜けたいところですよ……流石に疲れてきました」
カノコ
「てかさ、リーダーも気になるんでしょ?城の行く末」
アサル
「ああ、あのこの世の終わりみたいな弁当……いや弁当と言えるのか?あれは」
アサル
「どうせ貴方の友人のお姫様が心配しているから、それが気になって気になってしょうがないんでしょう」
カノコ
「そろそろ教えてくんないかなー」
大地
「ああ、やっぱり気になります?たくっちスノーさんがなんであの人にそこまで執着するのか」
アサル
「貴方は異性的好意とか無いし……」
大地
「いや、絶対ありません」
たくっちスノー
「大地……」
大地
「あ、そういう意味じゃありません、俺から見て………」
大地
「貴方はフィーネ姫に恐れを抱いているように見えます」
たくっちスノー
「……………」
たくっちスノー
「ミッション……思いついたよ」
大地
「またそうやって否定はせずはぐらかすんですか?何かあってからでは」
たくっちスノー
「確かにお前の言う通りフィーネには深刻な問題はある………だがそれは、逃走中にはなんの支障もない……って信じてる」
たくっちスノー
「月村さんには話してある、その上で許可は貰ってるんだ」
大地
「だったら俺たちにも話してくださいよ、俺たちは特別スタッフで、今のあの人は逃走者なんですから」
たくっちスノー
「…………」
たくっちスノーは時間を止めた先の更に先の空間を作る。
たくっちスノー
「この空間はあらゆる元、時間以外のものすら止める完全密閉空間だ」
たくっちスノー
「……………実はな、フィーネは………」