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マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 78ページ)
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*18*

扉の先には案の定ダ・ヴィンチさんが...赤い服を着て立っていた

「メリークリスマスだ!」

「ああ、どうも...ジャックは?」

「ここさ!」

袋から丸まったジャックが飛び出す、いや君ら本当に何してんの

「おなかすいた!」

「サーモン料理とやらはどこだい?」

「もう...向こうですよ」

「わーい!」

...

私のテーブルには珍しく沢山の料理が並ぶ
米は『レタスと鮭のチャーハン』おかずに『ポテトと鮭のチーズ焼き』『鮭のてり焼き』『サーモン刺身盛り合わせ』『鮭フライ』

作れる限り作ったからもうパンパンだ

「早く食べよう」

「先に食べててくれ、片付けをしなくてはならない」

「つれないなぁ、後でもいいじゃない」

「放置すると後々めんどくさくなるんですよ...」

「ふーん、ではいただこう」

「おかあさん...ちゃんとたべてね」

「もちろんさ、26日は仕事なんだから...」

ジャックの言葉を見送って、フライパン等を洗いに向かう...
今日は何品も作ったから時間掛かりそうだな...

...

数十分後、どうにか洗いものを済ませて一人で残りを食べていく
というかあの人本当に食べに来ただけだったな...

「すー...」

ジャックは食べ終わった後に私を待っていたようだが寝落ちしてしまっていた...忘れないように買って箱に包んでおいたぬいぐるみをそっと置く

「今日も...白くて綺麗だ」

雪というのは屋外だと勘弁なものだが、こうやって観ている間だけは美しく感じる
一人でもこんな光景を眺めながら食事をするのも悪くないだろうな

『美女を家に入れて食事なんて、こんな羨ましい聖夜はないぜ?』

...いや、私はこれでいい、こんなことだってずっと出来るわけでもないし...

「立香」

...ん?
玄関の奥で誰かが私を呼んだ
...この声はあり得ない、そんなはずが...

「立すぐ開けなさいよ、寒いんだから」

聞き間違いなんかじゃなかった、忘れるはずもない
恐る恐る扉を開いた先

...ああ、こんなことがあるのか?あの白い服、あのピンク色の髪、まさしく、間違いなく...


「久しぶり...になるわね、私のマスター」

「女王...メイヴ...!?」

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