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*22*
「ひとまずこの英霊の件は置いておくとして、メイヴの居場所は?」
「分かりません...クリスマスの時に突然現れて、今は独り暮らしをしているとは言ってましたが...」
「独り暮らしねぇ...調べたの?」
「まだしっかりとは...時間もパソコンとかもないし...」
「なら君に課題を用意しよう、次はメイヴの資料を持ってくるんだ」
「女王の?」
「英霊を野放しというのは流石に見逃せないからね、とんでもないことをしでかすかもしれない」
「君達マスターが接しているのは世界を揺るがすほどの力がある、それを忘れないように」
「はい!」
「僕からは以上、はい次の方~」
「ありがとうございました」
私は名刺を財布にしまい、タブレットを返してもらって部屋から出ていく
「...虚偽の記録無しは今のところ彼のみか」
...
少し安心した...本部の人間、どれだけ厳しい人かと思ったが、いつも通りでも良さそうだ
緊張が落ちた途端頭の中はジャガイモでいっぱいになる
そうだ、さっきまでジャガイモの事考えていたんだった...
「ああ、ジャガイモ食べたいなぁ」
「先輩」
「えっ!?」
気が付くと私の後ろにマシュが...びっくりした、まさか私のこれ聞かれた?
「ドクター・ロマンとの対談はどうでした?」
「あ、ああ...なんとか無事に終わったよ」
「そうですか、先輩はサーヴァントとも仲良くやっていけてますしきっといい評価を貰えますよ」
「そうだったら嬉しいけどね...ああ、晩御飯考えないと」
「ジャガイモ」
「ぶっ!?」
うわぁ...やっぱり聞かれてしまった...
「ダ・ヴィンチちゃんが作りすぎてしまって...処理に困ってたんですけど、良ければ先輩...」
「ほしいです、ジャガイモ」
...
気が付くと私は袋一杯のジャガイモを抱えて家に付いていた
...待て、マシュ何て言ってた?
『ダ・ヴィンチちゃんが作りすぎてしまって...』
...大丈夫なのか、この芋。
まあいいや、ジャガイモ料理を探すとしよう、私は携帯から料理サイトへとアクセスしジャガイモ料理を検索する
『ハムと白菜とジャガイモの炒め物』か、ちょうど残ってたはずだ
冷蔵庫からハムと白菜を取り出して、料理の準備に取り掛かる...