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マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 78ページ)
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*25*

【第五話】
『女王メイヴをサーチせよ』

翌日、私は本部のロマニ・アーキマンさんの命により女王メイヴの現在を調べることにした
朝にカルデアのPCから女王の居場所を特定し、今は地図に印刷して電車に乗っている所だ

本当は住所特定なんていけないことなのだが...今回ばかりは上の命令ゆえにどうしようもならん、頭ならいくらでも下げるつもりだ

「おかあさん」

遠出に慣れていないのかジャックも私のそばからべったりとくっついて離れない...暴れたりしないだけまだいいのだが、少し暖かいし

【まもなく、■■、■■】

電車に乗って2時間半、ようやく目的の駅へ到着した

「ジャック、降りるよ」

「うん...わかった」

...

駅から降りた先は無数のビルが並び土で出来た道なんて一切ない...いわゆる都会という奴だった
もちろん私はこのようなところに来たことなんて無い...いかにも女王が気に入りそうな場所だ

「地図だとここから数分...さて、迷わないようにしなくては」

「わかるの?」

「居場所は分かっているさ、でも家は分からない」

「えー」

「まああの方のことだ、よっぽどいい家に住んでいるに決まっている、行こう」

...

「うわぁ」

数分地図を見ながら歩いた先には、今時では中々見かけないであろう巨大な屋敷...豪邸というものだろうか?

間違いない、ここに女王はいる...と考えるまでもなく、扉が開き...

「うわっ」

「あら立香、クーちゃんの言ってた通りちゃんと来たみたいね」

眩しい、直視できん
クリスマスの時のもこもこな服ではなく現代チックな物を着ているはずなのだがオーラを感じてよくわからない
美人は何を着ても似合うというのを前に聞いたが正にそれを表しているかのようだった

「あ、相変わらず凄い存在感だ、女王メイヴ...」

「あんたからここに来るなんて何?」

「貴方について記録を残してこいとカルデア本部から...一応、本当に一応なのですがまだ私のマスターなので」

「そういえばそうだったわね...いいわ、色々話すから上がりなさい」

「ええ...おじゃまします」

こんな広くて大きな扉、大人になってから通ったこともない...

足が震えてきた...

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