完結小説図書館
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*32*
「り、リア充?」
「あれ?ネット用語知らない?リア充っていうのはリアルに充実してる人の略、恋人もちって意味でござる」
「な、なるほど...すみません、私ネットは検索サイトか通販しかしたことなくて...」
「それある意味、絶滅危惧種(ガラパゴス)では...」
「で、大事な用って言うとそれでなんとなく分かってくるじゃない?告白とかそういうのでしょ、あー爆発しろ!」
なるほど...恋人か、確かに彼なんかそういうの持っていそうだったし、連れていけばと提案してあそこまで怒るのも頷ける
「でもなー、結婚とかしちゃうのかなー」
「結婚したらまずいんですか?」
「いや拙者はなにも?ただ家にこーんなオッサンが住んでたらビビるかなーって」
ビビるどころかひと騒動ありそうだが...私もジャックの件を説明するのは大変だったしな...
「私に任せられる前はどうしてました?」
「テキトーにブラブラしてろっていうからゲーセンとか行ってハイスコア叩き出したりしてテンション上げてたでござる」
「...全くこんないいサーヴァントをなぁ」
「チミ今までの話のどこから拙者のグッドポイント見出だしたの?早くない?」
「だってDVDに漫画にゲームセンター...趣味が沢山あるなんていいじゃないか、暮らしてて楽しいよそんなの」
「私も少し憧れちゃうよ」
「.....」
ゲームとか...最後に遊んだのは何年前だったかな、母さんにねだってたなぁ
「...そういえば名前を聞くのを忘れてた、メンゴ」
「立香、私の名前は藤丸立香です。」
...おっともう3時か、今のうちに夕飯何か買いにいこう
「私そろそろ晩御飯の食材買いに行きますけど、何か食べたいものとかありますか?」
「ほえ?」
...
「マスター、拙者今日は辛いものが食べたいですぞ!」
「え?コンビニのカレーでも食えばいいじゃん」
...
「...辛いもので」
「分かりました、辛いものね...」
...辛いものか、この季節にはもってこいだ
あの人が喜ぶといいんだけど...
...
いつものスーパー。
私が今回買うものは...キムチとミックスチーズ、そして豚ばら肉だ
あの人は体格がいいからがっつり食べられるようなものを作らないと
「あっ」
「あっ」
ミックスチーズの袋に同時に手に触れたその先には...
「あっ、先輩」
大事な料理をするときは本当に君によく会うよ、マシュ...