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*33*
「す、すみません先輩!あの、ちょっと気になっただけで...その...」
今度はチーズに興味をもったのか、うんうんわかるよ、チーズ美味しいし色んな料理に使えるからね、ジャックもハンバーグに入れると喜ぶし
「先輩、今日はチーズを使うんですか?焼くのですか?それともフォンデュに?それとも...」
マシュは心の中で私に何かを期待しているようだ...そんな目で見られたら私はどうすることもできなくなる、その眩しいオーラを止めてくれ...
...
「なんだこれは...買い物に行って女買ってくるとはたまげたなぁ」
「ちがいます」
「...え、えっと、おじゃまします」
結局マシュを連れてきてしまった...あんなの断れるわけがない、私は約束や期待というのがどうも苦手のようだ
「この人って確か○○さんのサーヴァントですよね?何故先輩の家に?」
「朝に色々あってね...」
「あっ、そっかぁリア充かぁ」
「リア充...?」
「違います、彼女は部下です、それ以上の関係にはなりません」
マシュは単なる部下、私に恋人なんて必要ないさ
居たって相手にとって迷惑なだけなんだから
「それで今日は何を作るんですか?」
「今日は麺だよ、確かきしめんと長ネギが...あった」
「あと、今日買ってきた豚バラとミックスチーズ、そしてキムチ...これで作ろう」
「辛いもので調べたらキムチしか出てこなくて驚いたよ」
...
「まず長ネギを斜めにカット、豚バラを3センチに切る...マシュ、豚バラを頼む」
「分かりました」
肉と長ネギを綺麗に刻み、皿にまとめていく
マシュの包丁さばきも中々上手くなってきた、そろそろ私に頼らずとも料理を作れるようになるかもしれないとダ・ヴィンチさんに報告しないとな
「ジャック、麺をレンジから出してほぐしてくれないか?」
「わかった」
ジャックが麺を包んでほぐしていると、黒ひげさんが私のところに現れてへこへこと告げる
「それで拙者は何をすれば?」
「え?」
「いや、なんか空気的に拙者だけが座っていると気分悪いし...」
「あ、では炒めるのでごま油とキムチをフライパンに...」
「合点ですぞ!」
火の扱いは任せて大丈夫かな...キムチの後長ネギと豚バラを入れ、その後からジャックが麺を入れる
「オラオラオラオラッ!!燃えやがれこの野郎っ!!」
「よし、醤油に本だし、最後はチーズ...よく混ざってくれよ...!!」