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*34*
「出来た!!」
絶妙に溶けたチーズの匂い、そしてこのネギの色...いい焼き加減だ
きしめんなんて貰ったときはどう使おうと悩んだが...
「皆で頑張って作ったんだ、きっと美味しいぞ」
「うん!」
四人でテーブルを囲み麺を食べる...ああ、いいな、ピリッとした辛さ、ネギの食感...
「ジャックさんも料理を手伝うようになったんですね」
「ああ、君が来るようになってからね」
「....ふむふむ、料理の指南と、本部のサーヴァントの考えることはよくわからんのだなぁ」
「黒ひげさんもやっていきません?」
「カップ麺もビニ弁も飽きてきたしいいかもしれませんな!メシウマ状態!!」
大笑いする黒ひげの横でマシュが私に耳打ちする
「先輩...あの人の喋り方は一体?」
「それがねマシュ、私もよくわかんないんだ」
「ねぇ、おかあさん」
ジャックが私の方を見る、どこか心配そうな顔だ
「どうかしたのかい?」
「あのひとのマスター いまなにしてるのかな」
それを聞いて時計を見る...まもなく8時、晩御飯は済ませているはずだが...
「どーせチャラチャラした店で愛のムードでござるよ、あーやんなっちゃうやんなっちゃう、拙者と女どっちが大事なのって」
「...微妙に選択に困るな」
「困るんですか!?」
「...ま、今日は色々と感謝でござる、藤丸殿」
「私も今日は楽しかったよ」
...
その後...黒ひげさんは銭湯で風呂にはいるからといって一足先に帰っていき、マシュもダ・ヴィンチさんに話で送り迎えしてもらった
少なくとも今日だけは彼の健康は守れた、サーヴァントはいつだって元気でなくてはならないだろう
しかし...
...
「食費を払うって約束したじゃないか!」
「あいつの食費がこんなに高いわけないだろ!!なんで1000円以上も掛かるんだよ!!ぼったくりだろ!」
「ちゃんとレシートもあるぞ!豚バラ肉1000円!ミックスチーズ290円!キムチ375円!他に食材もあるけどこれが昨日買った分だ!」
「なんでそんなに掛かるんだよ!!晩飯なんて買っとけば安上がりだろ!」
「健康に悪いだろ!それになんだあの昼御飯は!おにぎりと唐揚げで魔力が満たせるのか!?」
「うるさいな1000円で買えるのなんてそんなのだろ!?」
...食費に関して彼と揉めたが、くだらないのでこの件は割愛しておこう
END