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マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 78ページ)
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*36*

令呪は光り、それを見たジャックがナイフを下ろし、私の元に駆け寄る...上手くいったみたいだ

「よし、成功だ」

手を見ると紋章の模様が少なくなっている...あとは一日待つだけか

「な、なんてもったいない真似を...」

「他に使い道が思い浮かばなかったんだ、許してくれ」

「...ま、まぁいいでしょう」

「ごめんねジャック、また後で」

「うん!」

...

いつもの資料を済ませ、令呪の確認資料も書いて...後ジャックの管理表も一年にまとめて、全部本部に提出しなければならないから大変だ

でもどうにか夕方には帰れる...一息ついてるとマシュがこっちに向かって走ってくる

「マシュ、君から来るなんて珍しいじゃないか」

「いえ、それが先輩を呼んでいる方がいまして」

え?私を?令呪の件かな...

「分かった、すぐに向かうよ...で、場所は?」

「日本支部の入り口です」

「え、外から?」

...

「えっっっ!!?」

入り口前で待機していたのは...嘘だろ、女王メイヴ...

よく見ると若干苛立っているようにも見える...

「す、すみません、待たせましたか?」

「私が怒っているのは遅刻したからじゃないのよ!」

「え!?」

女王は私の手の甲を確認しながら呟く

「ああ、やっぱりそういうことね...あんた、令呪使ったでしょ」

「え、どうして?」

「そうでもなければあんたに用なんて無いじゃない!」

私は何か言っただろうか?令呪の時の言葉を振り返ってみよう

【令呪を得て命ずる!私の元に来るんだ!】

「...あっ!!」

「やっと気付いた?大方ジャックをそばに来るようにしたんでしょうけど、令呪の作用で私までここに来ることになったんだから!」

「電車賃無駄にしちゃったじゃない!」

な、なるほど...女王も一応私のサーヴァントだから、令呪を発動するとジャックと女王、両方が同じ命令を聞いたことになるのか、これは予想してなかった...

となると、迂闊に使えない...ジャックに命じてもこうやって同じ行動を取るとなれば...

「す、すみませんでした...こうなるとは思わなくて...」

「一回だけなら別にいいけど、次の使いどころはよく考えること、いいわね」

「は、はい...」

「じゃ、行きましょう」

「え、行くって...どこに?」

「あんたの家」

「えっ!?」

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