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*38*
「出来たよ」
「わーい!」
話していくうちに三個のハンバーグが焼き上がり、皿に置いていく...今日も上手く焼けたな
「へぇ、随分成長したじゃない」
「そうでもないよ」
「そうね、まだどうしようもないから普通になってきたぐらいよ」
...それでもいい、女王にちゃんとした食事を与えることが私の最初の夢だった、高望みはしない、これでいいんだ
「それにしても、まさかあんたが令呪を手にするまでになるとはね」
「悪かったかな?」
「思ったより早かったっていうのが私の感想よ、もう少し家を賑やかにしたらどうなの?」
「食費で精一杯だよ、この間だってサーヴァント預かったのに食費をね...」
「はぁ?」
...
「それ、軽くナメられてるわね」
「次から断った方がいいかなぁ」
「ナメられてるのはあんたじゃなくてサーヴァントよ」
「え?」
「そのマスター、サーヴァントを都合のいい何かとしか思っていない...なんだと思っているのかしら、召喚されるのはそこらの一般人とかには比べるのも恥ずかしい格のある者達なのに」
「...ある意味ではクー・フーリンさんが言ってたような状況だな」
「クーちゃんが何か言ってたの?」
「え、聞いてないんですか?」
女王になら、話してもいいかな...この間のクー・フーリンさんの事
...
「ふーん...」
「私の思い違いだといいけど...だってカルデアは...」
「そういう場所だと言い切れるの?大体どこで知ったのよ」
「.....ちょっとチラシを読んだ程度だった、でもこれだけで夢中になれた、人間に対しての一目惚れに近いものだよ」
「バカみたい」
「バカかもしれないな、こうやって突っ走って独り暮らしなんかして...こんな生活でも悪くないと思っている私は」
「.....」
「ただ...あと何万くらい貰えたらジャックも楽に暮らせるかな」
「マシュとかダ・ヴィンチさんとか、貴方とか...お客さんが来るようになって私のつまらなさを実感したよ」
「もっとこう...テレビとか、ゲームとか、おもちゃとか、あと外でも遊べるものがないと、年頃の子はキツいよな...」
「...」
「あっ、ごめんなさい変なこと愚痴って」
「別にいいわ、もう寝ましょう」
...
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【お知らせ】
今書いている地の文がなんか上手くいかないのでまた書き方を変えます
毎度毎度申し訳ありません、全然よくわからないんです、地の文
星新一とかも地の文がなんか細かいんですよね...別にそこまで説明しなくてもなぁ...と思いながらもそれが普通なんだなと思って、でもな...そこまで思い付かないんだよー!