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マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 78ページ)
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「そうさ...結界だよ...俺だって魔術師の一族でね...カルデアに入って実力を上げたらこの街を包むほどの結界を作ることができた!!すべてが強制的な平和となり、やがて発現者の思い通りにコントロール出来る空間が出来るはずだった!なのに...誰だ!!『正義の味方』なんて愛した奴は!あんなの利用される為に作ったのに!!」

二人はため息を吐きながら情けない姿の男を見る

「彼の言うとおりつくづく救いようのない男だ...まあ、最初からこれを狙っていたのだろうが」

「くっ...俺をクビにすることが出来るのか!?たかが死人と医務のおっさんごときに!」

「おっさんって言われた!年上におっさんって言われたよ!!軽く傷つく!」

「やれやれ...死人扱いとは随分とナメられたものだ」

「何が英霊だ!織田信長にしてもエジソンにしても結局は死人だ!英霊なんていっても操り人形だよ!死体をコキ使って何が悪い!生きている奴が一番偉いんだ!」

「死人ね...物は言いようだ、なら生きている人間が罰するべきだなぁロマニ?」

「ああ...今日をもって君を解雇する」

「誰の権限があって!?」

「カルデア本部所長、最高責任者のオルガマリー・アニムスフィア氏の命令だ」

「!?」

「君のことは既に徹底的に調べ上げてマリーに報告している、既に関係は絶たれているはずだ」

「...そして最後に、君を待っている人が居るんだ」


「え?」

後ろから扉が開く音が聞こえる...後ろを振り向くまでもなく男の肩は力強く掴まれ、耳元から物々しい声が響く

「よう、俺を覚えているか...?」

「ま、まさか...!?」


「この件は僕も驚いたよ、君が契約したクー・フーリンが日本に流れて、今も生きていたなんて...まぁ、末路がこれではね」

「な、何をする気だ...」

「単刀直入にいえば、テメェを殺しに来た」

「!?」

「既に世間から外れた存在だ、死んだところで慰める相手も悲しむ相手もいねぇ...あいつと違ってな 」

「や、やめろ!!やめろと言ってるだろ!!目上の人の言うことは聞け!ドレイ!」

「テメェにはもうサーヴァントをコントロールする力はねぇ...だから」









「その心臓貰い受ける」

【抉(ゲ)り穿(イ)つ鏖(ボ)殺(ル)の槍(グ)】


クーは右手に持つ巨大な槍を男の心臓に向けて....

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