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「もしも」で始まるRTP世界(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 短編集 VIPRPG 
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アレックス
「でもなぁー、最後の一個か...」

魔王
「あの勢いから考えると一個残ってただけでもラッキーだと思うべきだがな。」

アレックス
「....」

魔王
「しかしアレックス、お前も暇なんだな」

アレックス
「今、この状況のお前にだけは言われたくない言葉だ」

魔王
「それもそうだな、何せデパ地下だからな」

アレックス
「...なぁ、いいよ別に、ポテチ買っても」

魔王
「えっ」

アレックス
「娘が待ってるんだろ?リナもあいつとは仲良くやってるし、これくらいなら許してやるさ」

アレックス
「どうせあのジジイ、タダ働きさせる気だろうし」

魔王
「.....いいの?」

アレックス
「いいさ、好きにしな」

魔王
「そ、それじゃ遠慮なく」

魔王
(私が囮になってニンニンが買いに行く作戦だったが...奴も本気で参ってるみたいだし、今回ばかりは奴を信じて買っていくか)

たくっちスノー
(勇者も大変やなぁ...)

「勇者アレックスっ!!」

魔王がポテチの袋を掴んだその時、後方から叫び声が

魔王
「な、なんだ!?」

アレックス
「この声は...」

王様
「何してんだ勇者!」

アレックス
「オメーがなにしてんだジジイ!」

王様
「勇者が遅いからワシがわざわざ出歩いて買いに来たんじゃ!」

アレックス
「最初から一人で行けや!」

魔王
「人間の王...わざわざ魔王に会いに来るとは愚かな奴め」

王様
「うるせー!!ありったけのポテチよこせ!!」

アレックス
「もう一袋しかないぞ」

王様
「なら残りの奴等のポテチも根こそぎ奪い取る!!」

アレックス
「ダメだこいつ...魔王、早めに逃げた方が」

アレックスが振り向くと魔王の姿と最後のポテチはあらず、代わりに置き手紙が

【ポテチはいただきました 魔王】

王様
「ファァァァァァァァァァ!!」

アレックス
「あー」

たくっちスノー
(仕事が早いな、さすが魔王)

王様
「魔王!」

アレックス
「ノー把握」

王様
「ノー把握ってなんじゃ!ワシのポテチ取り返してこんかい!!」

アレックス
「今日はパス...んじゃ俺も帰るから」

王様
「おい!!」

アレックスもテレポート魔法で消えていく

たくっちスノー
(んじゃ、ポテチの広まりでも見ようかねぇ)

たくっちスノーはテレポートで消えていく。



王様
「そしてなにも無くなった...ポテチも、魔王も、アレックスも...」


王様
「覚えてろ、後で絶対殺す」

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