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*70*
カナエール
「リアルワールド...私たちを深く干渉する世界のメイドウィンがどうしてここに?」
たくっちスノー
「旅の途中...みたいなものさ、どうも土産話と共に災難を運んでしまう体質のようだがね」
カナエール
「本当にそうね、貴方の通った世界で騒動が起きるってメイドウィンの中では有名よ」
たくっちスノー
「やっぱりか...」
カナエール
「で、まさか私たちの世界まで巻き込まれるなんて」
たくっちスノー
「それに関しては本当にごめん」
カナエール
「過ぎたことを責めてもしょうがないわ、貴方は私と話をしに来たんでしょ?あのハガネについて」
たくっちスノー
「うん、僕だけじゃどうしようもならないからね」
カナエール
「世界の騒動を解決するのはその世界の住民...だったかしら、監理局のルールに今でも従っているのね」
たくっちスノー
「自分が壊した組織とはいえ、かつては代理局長だったから」
エルミー
「あのー、何の話をしてるの?」
たくっちスノー
「どうにかアレックス達にこの件を解決させることが出来ないかって話さ」
エルミー
「え?私達は解決しないんですか」
たくっちスノー
「うん、この世界の騒動は、この世界の人たちが解決する...それが時空のルールだ」
カナエール
「それでたくっちスノー、貴方は何か調べれた?」
たくっちスノー
「うん、自分なりにある程度はね...」
...
たくっちスノー
「まず、ハガネとは何なのか...先に言っておくとハガネはマガイモノでは『なかった』」
カナエール
「なかったって?」
たくっちスノー
「最初僕もマガイモノかと思ったけど、毎度毎度そうとは限らないみたいだ」
カナエール
「ああ...それで?」
たくっちスノー
「奴等は様々な生き物の形をしている、ドラゴンやゴブリンといったファンタジー生物もいれば、カマキリやゲンゴロウといったリアルワールドに存在するものもある」
たくっちスノー
「現在のハガネの総数は?」
カナエール
「この数日で100体ぐらいになったわね」
エルミー
「それって多いんですか?」
たくっちスノー
「しぶとい奴が100体と考えると面倒だな」
たくっちスノー
「それで...奴等が何を狙っているかもある程度検討は付いた」
カナエール
「本当?」
たくっちスノー
「女神カナエール、誰かを特定の場所へ導くことは可能?」
カナエール
「一応出来るけど...どこへ向かわせるつもり?」
たくっちスノー
「海洋のハガネが居る...広い海」