完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~

*4*

ゴンゴン..

ノックで魔界の重い扉が響く

魔王
「誰か来たぞ」

ジャガー
「この事務所の事誰かに話しましたか?」

魔王
「いや...」

ジャガー
「なら、例の人が来ましたか...どうぞ」

ギイイイ...

出てきたのは、紫色のたくっちスノーそっくりな少女

「あのー、すいません、ジャガー・メイドウィン・ブラウンさんってどちらですか?」

ジャガー
「ジャガーは僕ですが」

「あー、そうですか...たくっちスノーに言われて来たんですよ」

ジャガー
「たくっちスノーに...本人に見えますが」

「あ、それは私があの人のオリジナルだからですよ」

みぃ
「初めまして、たくっちスノーのオリジナルの片割れで、人間界では『みぃ』と名乗ってます」

魔王
「みぃって...あの『たくっちチャンネル』のみぃか」

ジャガー
「知っているんですか?」

魔王
「こいつもヘルチューバーだぞ」

ジャガー
「えっ!?ユーチューバーじゃなくて!?」

みぃ
「あっ、はい...たくっちスノーやようつべファンには内緒にしてるんですけど、余った時間でヘルチューブにも投稿してるんです」

ジャガー
「ま、マジですか...」

みぃ
「私だって妖怪だからヘルチューブが本業みたいなものだけど、ユーチューバーの方が結構稼げるんだよね」

ジャガー
「掛け持ちな上に現役ですか...確かにこれは期待できそうだ」

みぃ
「それで、魔王様が私に何か?」

魔王
「...我もヘルチューバーになりたくてな」

みぃ
「えっ」

...

みぃ
「なるほど、それで私が呼ばれたんだ」

ジャガー
「貴女はたくっちスノーと比べて信頼出来そうですしね」

みぃ
(たくっちスノー...なんでそんなに信用されてないんだろ)

みぃ
「え、えーとじゃあ、魔王様の得意なことってなんですか?」

魔王
「得意な事...そうだな、ありとあらゆる物を魔法で破壊することが出来るぞ」

みぃ
「フランドールかな?」

ジャガー
「先祖代々引き継がれている能力です」

みぃ
「動画映えはしなさそうだなぁ...」

魔王
「そうか...我自身もこの力を使ったことはないからな」シュン

みぃ
「使ったことがない?」

魔王
「特に使い所がないからな」

ジャガー
「うーむ、魔王様...好きなことないです?」

魔王
「特にこれといったものは....」

みぃ
「...魔王ってわりには、結構無個性だなぁ」

ジャガー
「史上最強の自宅警備員って肩書きがありますから!」

みぃ
「なんか魔王様がニートみたいだからやめてよ!」

3 < 4 > 5