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マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
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*55*

コウモリさん
「次は...『アン』という奴だ」

アイム
「私の他にも何か集めるのか?」

零代目
「一人では...足りないのだ」

アイム
「ふーん...そのアンってやつはなんなんだ、なんのモンスターだ?」

零代目
「...ついてこい」

零代目は体を黒くねじらせ、粒のように消えてった

アイム
「どうやってついていけと」

...


アン
「...」

『吸血鬼(ヴァンパイア)』アンは、暗い屋敷で紅色の液体が滴るコップを手に持っていた

アン
「...なんで、ランチの度に視線を気にしないのいけないのかしら」

アン
「まあいいわ、さっさと飲んで外にでも行こうか...」

零代目
「失礼する」ニュッ

アン
「ぶっ!!」

アンは思わず、コップを投げつける...投げられたコップはガラスにぶつかっても割れず、そのまま赤い液体が撒き散らされていく

零代目
「突然投げるな」

アン
「む、無茶言わないでよ...コップの中から黒いのが現れちゃ、投げたくもなるでしょう!!」

零代目
「そうなのか」

アン
「そうよ」

零代目
「まあどうでもいい...」

零代目
「ところで、だ、お前の都合は丸っきり無視して質問する」

零代目
「人間界を侵略するつもりはあるか」

アン
「...嫌といっても協力させられるのでしょう?」

零代目
「お前の都合は無視してるのだから当然だ」

アン
「まあそうでしょうね、ちなみにこの質問にノーと答えたら?」

零代目
「もう一度質問する」

アン
「昭和のRPGね...いいわ、協力しないと帰らないでしょうし」

零代目
「よし...これで、二人...!!」

アン
「...ねぇ、貴方って何がしたいの?」

零代目
「何が、だと?」

アン
「人間界を滅ぼしたところで、今さら私達モンスターに何の利益もないじゃない 」

零代目
「お前達は求めなくとも、求める者が他にいるからだ」


スレンダーマン
【オレとかな】


アン
「....」

零代目
「そうそう、自己紹介が遅れたな...アン」


零代目
「俺の名前は『零代目メイドウィン』あるいは『プロトマガイモノ』」


零代目
「お前達の種族的に言えば【スレンダーマン】と呼ばれるモンスターだ」

アン
「スレンダーマン?何よそのモンスター」

零代目
「スレンダーマン...発狂の使い魔、並大抵の人間が俺を直視したとき、そいつには死が待っている」

零代目はアンの持っていたコップから零れ出る液体を直視する


零代目
「これは血か?」

アン
「ええ」


零代目
「俺は血が嫌いだ、見た人間はこれを吐き出し、俺のスーツを汚すのだからな」


零代目
「さぁ、三人目を探しに行こうか...」

アン
(スレンダーマン...こいつ、とんでもない奴ね)

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スレンダーマンとは?

海外の都市伝説上の怪物、要は海外版『八尺様』

マイクラの『エンダーマン』の元となったと言われている

スレンダーマンは気に入ったものをとことん追いかけ回す習性がある

彼を見たものはスレンダー症に掛かり、最悪死に至る

スレンダー症の症状は記憶喪失、妄想症、恐慌といった極度の精神異常、血の混じった咳、止まらない鼻血など

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