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マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
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*58*

零代目
「こいつがそうか」

コウモリさん
「ああ、絵みたいな奴『レフィトア』だ」

零代目
「絵みたいな奴か、なるほど」

アン
「そんな覚え方でいいの」

アイム
「種族的に呼ばれるのが普通なんだろ?」

リッキー
「種族どころか生き物扱いすらされてないんじゃないかな」

レフィトア
「ホントだよ」

コウモリさん
「零代目からすれば生き物って時点で同一種だけどな」

零代目
「俺は生き物ですらないからな」

アン
「...で、そろそろ話してもいいでしょう?人間界を侵略するってことの意味を」

アイム
「おう!どういうこと!?」

ユイ
「こっちは無理矢理連れられているのよ、理由を聞いてもいいくらい」

零代目
「軽い理由でしか関わらず、種族でしか呼び合わないお前達モンスターどもに本気を出させるには、無理矢理連れ出して嫌々計画に荷担させるしかないのでな」

コウモリさん
「つまり、分かっててこんなことをしたわけだ」

ユイ
「なにそれ...」

零代目
「だからコウモリに適当にモンスターを集めろと命令して、結果お前達が集まった」

コウモリさん
「ま、本家マモノチューバーズみてーに友達の友達みたいな集め方は出来なかったんでな」

リッキー
「えーと、ここってヘルチューバー事務所だよね?」

コウモリさん
「そうだぞ?プロデューサーは俺だ」

アイム
「じゃあこいつは?」

零代目
「この世界の...メイドウィン、いわば神だ」

アン
「この世界...魔界の?」

零代目
「違う...事務所を経てたこの世界の説明が必要か?」

アン
「聞かせてちょうだい、私以外にも理解できるように」

コウモリさん
「あいよ」

零代目メイドウィンは形を変え、モニターのようになる

...

コウモリさん
「えー、まぁ数百年前、魔王マリアーゼが結界を貼り人間界と魔界、二つの世界に分かれた」

零代目
「...だが、モンスターも人間も知らない事実が1つある」

リッキー
「モンスターも人間も知らない事実?」

零代目
「それは...結界の中が空洞ということだ」

コウモリさん
「結界なんて見れないから、中に何を作っても誰にも気づかれない」

零代目
「だから俺は、この世界の神...メイドウィンになった」


零代目
「人間を狙いたいのでな」

アイム
「つ、つまりここは...」

リッキー
「...!」



零代目
「俺は人を追いかけ回すのが好きなんだ、その為に人間が必要なんだ」



零代目
「ようこそ結界へ、お前達モンスターに逃げ場所はない」


スレンダーマン
【今日ヨリ六月一日ハ『全滅の日』トナル】

第八話 END

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