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*96*
魔王達は魔界の道路を歩く
コウモリさん
「それでさー、久しぶりにたくっちスノーの姿見たよな」
零代目
「コールドスリープで数年行方不明になったり休暇中に色々あったり住んでる世界が狙われたりと散々だったみたいだな」
コウモリさん
「いやいやそうじゃなくてさ、しばらく見ないうちにメスみてぇな感じになったよな」
零代目
「まぁ、マガイモノに性別はないからな」
コウモリさん
「じゃあお前も女になれるのか?」
零代目
「...理論上は可能だ」
コウモリさん
「じゃあお前も」
零代目
「やめろ」
魔王
「...なぁ?」
零代目
「どうした?」
魔王
「なんか...静かじゃないか?」
コウモリさん
「そうだな」
魔王
「他のモンスター達は?まさか消したわけでもあるまい」
零代目
「ああ、消えてはいない...ただ、アレは消えたぞ」
コウモリさん
「結界」
魔王
「やはり消えたのか」
零代目
「ああ、元々段階を踏んでから消すからな、そして...」
コウモリさん
「一部のモンスター達は人間界に行った!」
...
アイム
「人間の世界ってこっちとあんま変わらないんだな」
リッキー
「そうだねー、なんだか期待外れ」
アン
「それで、人間はどうするつもり?」
アイム
「働くの面倒だしさー、人間は殺さずに奴隷にして働かせればいいんじゃない?」
ユイ
「えっ」
アイム
「だいじょぶだいじょぶ、ユイはハーフだし、重労働出来なさそうだし」
レフィトア
「そういう問題じゃないと思うけど」
アン
「まあいいわ、それでこれからどうする?」
アイム
「これから働かなくていいし、趣味としてヘルチューバーやってこうぜ」
ユイ
「口うるさいやつもいないし」
レフィトア
「神にグレードアップしてある意味タチ悪くなったけどね」
リッキー
「それはそうだけどさ、もう目の前でグチグチ言われることもないんだよ?」
アン
「ええ、まず何をする?」
アイム
「それは後で決めるぞ!まずは...人間どもを生け捕りにするんだ!」
レフィトア
「何かこうしてみると、わりと本格的に人間界を侵略してるなぁ」
リッキー
「そういえば私達が呼ばれたのって、人間界侵略だったもんね」
アイム
「戦争とかそういうのめんどくせーけど、人間をコキ使うって手があるなら最初から言えばよかったのにな~」
アン
「人間界には働くことを生き甲斐とする社畜という一族がいるらしいわ、存分に利用しましょう」
レフィトア
「本当だね!人間界にはニートも多いらしいし、モンスターの手で一生働けるなら彼らも本望だろうし!」
ユイ
「振り替えるとモンスターって外道ばっかね...私が言えたことじゃないけど」