コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 君は太陽
- 日時: 2010/07/20 15:28
- 名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)
初めまして。
時雨とかいてしぐれといいます。
初小説なので上手くかけないかもしれませんがよろしくおねがいします。
注意
これは恋愛系じゃなく友情系です。
登場人物
叶 美夜(かのう みよ)
とある中学に転入してきた転入生。
主人公。
過去につらい思い出があるため人が苦手。
山守 鈴音(やまもり すずね)
そこらへんにいる普通の女の子。
美夜の前の席。
明るくてやさしい。
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- Re: 君は太陽 ( No.52 )
- 日時: 2010/05/19 21:51
- 名前: 時雨 ◆wCzwkCxPUw (ID: bQbYMR0G)
18話
私は中学1年生になった。
美亜は高校3年生。
歳は同じなのに、学年に大きな差がある。
美亜は今年から受験生になった。
志望校は近所では有名な大学だ。
入学式に親はきてくれなかった。
美亜のは行ってたのに。
ある日、美亜はテストがあると勉強をしていた。
私ももうすぐテストがある。
教えてもらいたいところがあるのだが邪魔をしてはいけないと思い一人でやっていた。
だが、どうしても分からないところがあって、でも邪魔したくなくて・・・と迷っていたらそれに気づいたらしく
「なに?」
とやさしく教えてくれた。
結果は1位で美亜もトップクラスに入っていた。
このままいけば美亜が行った高校にいけるかもしれない。
そうなったらいいな。
そんな夢を抱いていた。
もうすぐ壊れてしまうともしらずに。
ただ、純粋に———
- Re: 君は太陽 ( No.53 )
- 日時: 2010/05/25 11:23
- 名前: 時雨 ◆wCzwkCxPUw (ID: bQbYMR0G)
19話
1月にはいった。
美亜はもう少ししたら試験なので、はりきっていた。
私は冬休みの終わりごろから熱をだした。
つらくはない。
学校にいけるが美亜がとめた。
「急に容態が変わるかもしれない」と。
家で一人じっとしとくのはつまらないのでゲームをした。
ピコピコとやっていると突然ドアがあいた。
「美夜、大丈夫!?」
美亜だった。
まあ、ここは私たちの部屋だから親が入ってくるのはまずないが。
美亜は私の熱がさがるまでの3日間、勉強もせずに看病してくれた。
今日美亜のテストが返ってきたので見た。
そして、驚愕。
美亜のテストに100点が一つもない。しかも順位は2ケタだった。
いつも1ケタだったのに。
もしかしてあれか?
私の看病で3日間勉強しなかったからか?
でもそれくらいで・・・
あ、今受験勉強中だから頑張ってる人がいっぱいいるんだ。だからか。
親が帰ってきてテストをみせた。
私は自分の部屋へ逃げた。
数分後、美亜が入ってきて私の目に最初に飛び込んできたものは顔にあるいくつもの傷跡。
親にぶたれたんだ。
こんな大事なときにあんな点をとったんだ、あたりまえだろう。
でもこの傷は私のせいだ。
ワタシノセイダ。
- Re: 君は太陽 ( No.54 )
- 日時: 2010/06/12 15:50
- 名前: 時雨 ◆wCzwkCxPUw (ID: bQbYMR0G)
20話
今日は私たち二人の誕生日だった。
両親はここのとこ美亜の成績が下がりつつあるのが私のせいじゃないかといっている。
もしかしたら祝ってもらえないかもしれない。
実際美亜の成績がさがったのは私のせいなので無理していわってもらおうとは思わない。
美亜は違うといっているがあの子は優しすぎて他人の傷も負ってしまうところがある。
今私の手には綺麗に包装してあるプレゼントだある。
美亜の誕生日プレゼントだ。
両親が祝ってくれようがくれまいが私は美亜の誕生日を祝う。
学校から帰る途中美亜とあった。
少し頭に汗がうかんでいるのはさっきまで走っていたからだろう。
美亜の手にも包装されたプレゼントが握られていた。
家に着くちょっと前、急に美亜がとまった。
「そういえば、予約した誕生日ケーキ取りにいくの忘れてた。お願い、取りにいってくれない?」
なんか、偶然を装ったようにいう。
わざとケーキをとりにいかなかったような。
「美亜も一緒にとりにいこ」
「私は料理を作っておくわ」
ね?と、美亜はいった。
私はわかったよときた道を戻り商店街のほうへ向かった。
なにかの胸騒ぎを残して。
- Re: 君は太陽 ( No.55 )
- 日時: 2010/06/12 16:19
- 名前: 時雨 ◆wCzwkCxPUw (ID: bQbYMR0G)
21話
ケーキを受け取った帰り道。いまだ胸騒ぎの正体がわからない。
思い当たることもない。
あるとしたら、さっきの美亜が不自然だったというところだけだ。
絶対何か隠している。
と
フォンフォンフォンフォン
パトカーが横切った。
パトロールだろうか。
それはそれはご苦労様で。
そういやここのところ不審者が多いってきく。
今月に入って2,3人だっけ。
と
ここで気が付いた。
パトカーが音を鳴らす意味に。
普通のパトロールなら音をならさないのだ。
鳴らすのは急いでるとき。
つまり危険人物がいた時。
パトカーが走っていったのは私の家がある方向。
「美亜ッ」
私はケーキのことも忘れてはしった。
胸騒ぎが大きくなる。
この角を曲がれば————
死。
血。
胸騒ぎ的中。
家の玄関で美亜が死んでいた。
- Re: 君は太陽 ( No.56 )
- 日時: 2010/06/13 11:31
- 名前: 時雨 ◆wCzwkCxPUw (ID: bQbYMR0G)
22話
私の家の周りにはパトカーが何台もとまっていた。
たくさんの人が家を囲んでいる。
そのパトカーと人々の隙間から確かに見えた。
血が。
「・・・・・・あ・・・・ぅ・・・っ」
救急車が美亜の体を運ぼうとしていた。
「美亜っ!」
私は救急車に駆け寄った。
美亜の胸のところから血が広がっている。
手には私にくれるはずの誕生日プレゼントがあった。
まだ死んだわけじゃないらしい。
ただもうすぐそうなるかもしれない。
いや、なる。
私は家をみて———驚愕した。
両親が倒れていた。
血を流して。
「な・・・なんで・・・・・・?」
さすがに私は驚きを隠せなかった。
この人達もじきに死んでしまう。
一人、残された。
「あ・・・あの」
私は近くにいた警察の人に尋ねる。
「いったいなにが・・・あったんですか」
「・・・・・・美亜ちゃんはね、親にころされたんだよ」
・・・・・・・・・・・・は。
親が殺した?
美亜を?
どうして?
「そして両親は自殺したんだよ・・・・・・」
自殺・・・?
え・・・え?
なにそれなにそれ。
みんなそろって私を一人にする作戦デスカ?
「そしてこれが美亜ちゃんが君に書いた遺書だ。君が美夜ちゃんだろ?」
警察が差し出した手には『美夜へ』とかかれた手紙があった。
私はそれを受け取るとその場から逃げた。
ただ暗い夜のような闇が私の心を染め尽くした。
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