コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく【オリキャラ募集中】
日時: 2012/01/11 21:53
名前: ハネウマ ◆N.J./4eRbo (ID: sSCO5mTq)
参照: http://soysauce2010.blog82.fc2.com/

スレ設立日時 2011/09/02 21:50

小説大会銅賞ありがとうございます。

初めまして。こんにちは。ハネウマと申す者です。
ここではギャグ小説を投稿していきます。
とある漫画に影響されて、僕にもあんな面白いものが書けたらなぁ、でも画才は皆無だからなぁ、と悩んで出した結論が小説という形で妄想を具現化するというものでした。
複雑・ファジーの方では「ジアース 〜沈んだ大陸〜」という小説を執筆終了、現在「ジアース 〜沈んだ大陸外伝〜」という小説を投稿しています。気が向いたら見てやってください。
参照のURL、ブログの方は毎日更新中なのでこれも気が向いたらでいいので見てやってください。
では彼らの日常へ。

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Re: 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく ( No.12 )
日時: 2011/09/07 21:26
名前: ハネウマ ◆N.J./4eRbo (ID: sSCO5mTq)
参照: http://soysauce2010.blog82.fc2.com/

第六話「それは集団で行われる災害を想定した訓練のことである」その2





 教室内は更にヒートアップしていた。

「おい!!!!!!!! ワンダー!!!!!!!! 大丈夫か!!!!!!!!!!!!」見ると、ワンダーこと湾田勉が意識を失っていた(という演技をしていた)。

「ダメだ!!!!! 息をしてない!!!!」「よしきた!!!! 人工呼吸だ!!!!」

 外さんがワンダーのそばに駆け寄って屈む。よし。ここからはグロ注意だ。いやキモ注意か。

「キャーーーー!!!」外さんとワンダーの唇が触れ合った途端女子の黄色い叫びが響き渡った。アッー♂

「おええええええええ!!!!!」ワンダーが悲痛に叫びながら起き上がって外さんから逃げた。意識が戻ってなによりです。

「おい!!!!! 今度はケンタウロスが『スイカを食べたい』と言って倒れたぞ!!!」「何ィ!!!!!!!!」もうやめろ。スイカなら今度食わしてやるから。

 外さんが駆け寄る。「ケン!!!!! 大丈夫か!!!!!」お前が大丈夫か。

 ケンタウロスは反応を示さない。

「ケン……嘘だろ……?」外さんは迫真の演技でふらつきながらケンタウロスの下に辿り着く。

 そしてケンタウロスを抱えて叫ぶ。「おい……冗談だろ起きろよ!!! 起きてくれよぉッ!!!!!!!!!!!!!!」その情熱をもっと他に向けるべきだと僕は思う。

「外……さん……」ケンタウロスがやっと反応した。「俺……ゲホッゲホッ!」

「喋るな! 俺と一緒に避難だ!」

「俺はスイカ不足でもうダメだ……」確かにね。手遅れですね。主に頭が。

「だから俺の家族に伝えてくれ……」「ダメだ! 俺は絶対にお前を助ける! だから遺言なんて……言わないでくれッ……」

 教室内は静まって外さんとケンタウロスの声だけが存在していた。

「泣くな、外さん……」え、泣いてんの!?「最期の時くらい……いつもの笑顔でいてくれ……」

「ケン……」「俺の遺言だ……『忠弘はロリコンです』……」暴露!? 何で俺の趣味が暴露されてんの? こら女子、こっちを見るな! そんな目つきでこっちを見るな!

 ケンタウロスの体が力を失う。「ケン……ケンンンンンンンンンン!!!!!!!!!!!」遺言と称して静まった教室内で俺の趣味を暴露した奴は死んでしまって大いに結構。

「うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!! 天井が落ちてきたあああああああああああ!!!!!!」僕はテンションが落ちてきたよ。

「天井は俺が支える!!!!!!!!! お前たちは早く逃げろ!!!! 早く!! 早く!! 俺に構わず逃げろ!!!!!!!!!!!」最初からお前に構う気なんてねーよ。

「馬鹿野郎ッ!!!! 残される身にもなってみやがれ!!!!!!」「お前だけにかっこつけさせるかよ!!!!!!」

 次々と天井を支える(というフリをしている)奴らが増え、ついに河野先生がキレた。

「お前らァ!!!! さっさと教室から避難しろォ!!!!!!!!」まさに鬼の形相。

「うわあああああ!!!! 今度は怪獣だあああああああああ!!!!!!!」「逃げろオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」先生を怪獣扱いした外さんを筆頭にした馬鹿どもは奥義河野スペシャルの制裁を受ける覚悟はできているんだろうな?

 ため息をつき、僕は教室から脱出した。

 校庭に出てうろうろする。じきに誰か偉い人が演説を始めるのだろう。そう思っていたら、ちょっとした高台に小太りの男の先生が出てきて話をした。

「えーっと、今から私から話を、ああすいません、メガホンがなくちゃね、はい」あの先生かよ! もっとましに演説できる人に喋らせろ!

 ありがたぁいお話が終わり、僕らは教室に帰る。

「忠弘〜。今回こそはお前もノってくれると思ったのによお」「ノらん。金払われたってノってやらん」「一万円あげるよ」「よしきたノってやる!!!!!」

 教室に帰ると、死んだフリをしたケンタウロスが横たわっていた。

 僕は静かに彼の頭を踏み潰した。

Re: 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく ( No.13 )
日時: 2011/09/11 17:45
名前: ハネウマ ◆N.J./4eRbo (ID: sSCO5mTq)
参照: http://soysauce2010.blog82.fc2.com/

あげ
ついでに製作秘話
いやぁ、ネタが完全に尽きたってわけじゃないんですが・・・尽きかけですね!イヤッホウ!

この前、僕のブログの方で「夏休みに小説書きまくっちゃう企画」とかいう企画をやっておりました。
訪問者の方々にコメントしてもらって、僕がそれを書き出しにしてショートストーリーを書くというものです。
コメントは四つ集まりました。少ないね!俺のブログの人気のなさがわかるね!
三つ目のコメントはこうでした。
“「レーズン納豆を食べなさいッ!」
 ——何故こんなことになってしまったのだろう。”
これを書き出しにして書いたのが、そう、この「茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく」の第一話です。
書き始めた当初はこんなに忠弘たちの物語を書くことになるとは思ってもみませんでした。しかし書き終わるとなんだか忠弘たちに愛着がわいてきて、こうして第六話まで書けたというわけです。
六話にして既にネタが切れかけている件については頭を悩ませております。
ま、下手につまらないもの書くよりも、ちゃんと読者様のことを考えて書くほうが面白くなるだろうし、焦らずネタを捻り出していきたいと思います。
では、次はいつになるかわかりませんが、更新した際は是非ともこの小説をよろしくお願いいたします。

Re: 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく ( No.14 )
日時: 2011/09/13 17:59
名前: ハネウマ ◆N.J./4eRbo (ID: sSCO5mTq)
参照: http://soysauce2010.blog82.fc2.com/

第七話「それは他の人に何かを伝えるためにする身振り手振りのことである」





 今日も僕は外さんとケンタウロスの二人と教卓付近の床であぐらをかき昼飯をかっこんでいた。

「ほういえあは」「飲み込んでから言え」「をあえんあらあいふもあぬぉっへう」「飲み込んでから言えっつってんだろ!」

「まぁまぁ。外さんは物を口に入れた状態でどこまで言いたい事を伝えられるか限界に挑んでいるのだよ忠弘」とケンタウロス。

 にしても無理があるだろ。そう告げようとすると、外さんが今度はジェスチャーを始めた。

 ふむふむ? 見た感じで判断すると、……いやよくわからない。が、とりあえずイメージをしてみる。

「をあえんあらあい」僕が?「ふもあ」うにょうにょして? ふらふらして?「ぬぉっへう」ライド・オン?

 ……。

「意味わかんねーよ!!!」

「フッ、ここは優れた洞察力を持っているようで持っていないと見せかけて持っている俺に任せるんだな……」ケンタウロスがいつになく渋い顔になって気味悪く口を歪ませる。

「最初の『をあえんあらあい』。この時外さんは忠弘、お前の頭部を指差していた。これが意味することはズバリ。お前の脳内のことを言っているのだ」「ほう」

「次の『ふもあ』。この時の外さんの行動を思い出してみろ。手をうにょうにょと動かしながら、手首を上げて振り子のように手を振った。これが意味することはわかるか?」「わからん」

「お前の脳内はうにょうにょした虫けらと同レベルだと言いたいのだよ」

「そうか。へぇー」「おい何をする!! うわあああ俺のタコさんウインナーがああああ!!!」

 奪ったウインナーを咀嚼し、飲み込む。「デリシャス」

「何故食ってしまったのだ!」「僕を虫けら扱いした罰だ」

 ケンタウロスは更に箸をのばそうとする僕の手を止め、「まぁ待て、続きがあるのだ。最後のワード、『ぬぉっへう』」

 そこは僕でもなんとなく分かった。イントネーション的に。

「あれだろ?」「そう、あれだ。あれは昭和四十五年……」「え!?」

 元々低い声を更に低くしてケンタウロスは語り始める。

「あれは外さんの祖父が『不幸の手紙』、今で言うチェーンメールのような手紙を全国に広まらせた時だった……」「サラッと友達の爺ちゃんを犯人に仕立て上げるな」

「卑劣な外さんズ・グランドファザーは『不幸の手紙』が作り出す連鎖に快感を覚えていた……」「外さん、怒ってもいいんだよ?」

「ちなみに不幸の手紙の内容はこうだ……。『ぁたしは死神だょ。ぁなたのところでこれ止めちゃぅと、不幸になっちゃぅょ(はあと)』」「そのおっさんはギャップ萌えでも目指してたんですか?」

「その通りだ……」「外さんこいつぶん殴れ」

「彼がいつものように『不幸の手紙』の文面を考えながらすれ違った通行人のポケットにさりげなく生きたイワシを入れていた時のことだった……」「ピチピチピチ!!! ピチピチピチ!!!」

「通行人のポケットにイワシを入れることに成功し、ほくそ笑んでいたその時、気づいた。なんと自分のポケットには生きたサンマが入れられていたのだ……!」「ピチピチピチ!!! ピチピチピチ!!!」

「振り返ると、もがくイワシをくわえた男がニヤつきながらこっちを見ていた。彼はライバル『サンマ男』の出現に、闘志を燃やした……」「サンマ男とかどこの妖怪だよ」

「それから彼、イワシ男とサンマ男の熾烈なバトルが展開された……!」「あのー不幸の手紙はどこいったんですか?」

「イワシ男が通行人のポケット全てに新鮮なイワシを入れる物量作戦に出ると、サンマ男は遠距離から新鮮なサンマを投げて通行人のポケットに入れるという離れ業でイワシ男を苦しめた……」「どこがどう苦しかったのか教えてくれ」

「数ヶ月の長きに渡る闘いの後、二人は和解した。これからはイワシもサンマも同じように使おうと約束したのだ……」「いやまずその迷惑行為をやめろよ」

「その時、通りがかった子供が呟いた。『ぬぉっへう』……これのことを外さんは言っていたのだ」「今までのストーリー必要だった!? ねぇ必要だった!?」

「つまり『ぬぉっへう』には、特に意味はない……」「ああそうかよ! お前の話聞いてて僕は時間を無駄にしたのだとわかったよ!!」

 ため息をついて卵焼きを口に運ぼうとして、まだ問題が解決していないことに気づいた。

「なぁ、結局外さんは何を言いたかったんだ?」

 外さんは口の中の物を飲み込んで、箸で僕の頭を指し、言った。

「お前の頭に蜘蛛が乗ってる」

「早く言えよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

Re: 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく ( No.15 )
日時: 2011/09/15 18:43
名前: ハネウマ ◆N.J./4eRbo (ID: sSCO5mTq)
参照: http://soysauce2010.blog82.fc2.com/

第八話「それは常軌を逸した変態的行為の一つである・ヤギ編」





「鼻セレブ旨ぇwwww」

 !?

 なんだ……こいつは!

 俺の眼前でティッシュをボックスから次々取り出してはむしゃむしゃとほおばるこの男の名は……なんだったっけ。ようし、脳内環境を整えるためにティッシュ食う太と命名しよう。非の打ち所のない完璧なネーミングセンスだ。嘘です調子乗りました。

 俺はしばらく呆然とそのティッシュが取り出されてからティッシュ食う太の口に吸い込まれる様を見ていた。時々どや顔でこっちをチラッチラ見てくる。キモい。

 そしてついに鼻セレブを一箱分食い終わってしまった。一体何なんだこいつは!?

 関わりあいたくない。こんな謎の行動をする奴と一緒に弁当なんか食えるか! 俺は席を立ち、教卓のあたりの床に座って昼飯を食っている友達の忠弘たちに近づこうとした。

「ふしゅう……さて、次、行くか」

 つ……次だとォ!?

 俺は席を立ったまま、食う太をスルーするべきか、席に座ってこいつが起こすささやかなそれでいて異常で人間性を疑わざるを得ないスペクタクルを鑑賞するか迷っていた。

 脳内会議が混迷する中、食う太は「次」に取り掛かり始める。

「ネクストティシュー、エリエール。保湿性がないヴァージョンでパサパサするが、俺の滴る涎でお前たちを濡れ濡れにしてやるぜ!」うわこいつ一人で何言い出してんだー!

 また取り出し口からティッシュを大量に出すのかと思いきや今度は箱を開け始めた。中から重なったティッシュを全て取り出す。ま……まさかコイツ……。

「エリエール旨ぇwwww」

 や……やりやがったァーッ!! 全てのティッシュをまるでパンを食べるように端から口でちぎって賞味する食う太! その表情は恍惚だァーッ!!

 俺は立ったまま脳内で食う太の様子を実況していたが、語りかけてくる。そう、「常識」という名の俺自身が。

 ——こんな奴の傍にいていいのか……? 今すぐこいつから離れて友達の中に混ざろうじゃないか。そしてこいつの話をすれば場を沸かせられる……!——

 だが、恍惚の表情の中でチラッチラどや顔で見てくる食う太はそのティッシュを食らう姿を目にした者を惹きつける何かを持っていた。意外性、奇想天外、人間離れしたその図。俺は静かに席に座った。

 エリエールを食べ終わった食う太はしばしの満腹感に浸っているのか至福の表情。そしてチラッチラどや顔。

 話しかけてみようか。まず君はどこのクラスなんだ? 何故俺だけにこんな芸を披露してくれたんだ? しかしその問いは口まで出掛ったところを食う太の言葉で遮られ胸の内でただ漂う。

「ネクストティシュー、エルフォーレ・トイレットロール……。ほんのりと芳しき香りと口の中でとろける嗅覚と味覚のハァモニィ。さぁ、俺の口の中で全てをさらけ出せ!」うわまた変なこと言ったー!

 取り出したのは筒型の一般的なトイレットペーパー。芯の部分の空間に両手の人差し指を入れる。ま……まさかコイツ……。

「エルフォーレ旨ぇwwww」

 こ……これは凄いぞォーッ!! どんどんトイレットペーパーを吸引してゆくその口! インターバルを繰り返しながら吸う様はまるでブラックホールの小型版ッ! そして吸引してゆくに従って回る回る、芯が回る! これぞまさに……えーっと……例えが思いつかないーッ!!!

 その時間は五分だったか十分だったかは定かではない。トイレットペーパーはその全てを呑み込まれ、捕食者は優越を感じ表情を和らげた。

「デザートだ」芯をまるでロールケーキのようにはむはむと食し、その後汚くゲップした。

 俺は深い感動に心を震わせていた。こんな驚くべき人間がこの世に存在するのだ。自らの矮小さと世界の巨大さを身に沁みて思い知った、そんな昼休みだった。

 そしてティッシュ食う太は初めて俺に話しかけた。

「きみもティッシュ、食うかい?」

 俺は感動の涙を流しながら、ボックスティッシュを受け取った。

「はい……ッ!!」

Re: 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく ( No.16 )
日時: 2011/09/15 22:12
名前: 由羽 (ID: zFyt/1.A)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=25271

こんにちは!正しくはこんばんは!

久しぶりの、由羽登場です!

いつの間にか長くなっています!感激!

布団が吹っ飛んだあたりまでしか読んでいませんが、おもしろいです!

変わらずうまい……いいなあ

では!


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