コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく【オリキャラ募集中】
- 日時: 2012/01/11 21:53
- 名前: ハネウマ ◆N.J./4eRbo (ID: sSCO5mTq)
- 参照: http://soysauce2010.blog82.fc2.com/
スレ設立日時 2011/09/02 21:50
小説大会銅賞ありがとうございます。
初めまして。こんにちは。ハネウマと申す者です。
ここではギャグ小説を投稿していきます。
とある漫画に影響されて、僕にもあんな面白いものが書けたらなぁ、でも画才は皆無だからなぁ、と悩んで出した結論が小説という形で妄想を具現化するというものでした。
複雑・ファジーの方では「ジアース 〜沈んだ大陸〜」という小説を執筆終了、現在「ジアース 〜沈んだ大陸外伝〜」という小説を投稿しています。気が向いたら見てやってください。
参照のURL、ブログの方は毎日更新中なのでこれも気が向いたらでいいので見てやってください。
では彼らの日常へ。
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- Re: 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく【オリキャラ募集中】 ( No.52 )
- 日時: 2011/11/08 19:16
- 名前: ハネウマ ◆N.J./4eRbo (ID: sSCO5mTq)
- 参照: http://soysauce2010.blog82.fc2.com/
第二十話「それは人間が他人に対して抱く情緒的で親密な関係を希求する感情である」1/2
その女子の三人組は中庭で昼休みを過ごす。
日なたに並んで座った彼女らを少し傾いた昼の太陽がぽかぽかと照らし、秋の少し冷たくそれでいて心地よい風が吹きぬける中、その三人組は手元にまだ重い弁当箱を持ちつつぼーっと目を細め微笑みながら安らぎの時間を感じていた。
「あったかいなぁ……」三人組の一人、ベンチの真ん中に座った虚無悠臥——通称ユウユウがすっかり気の抜けた声を発する。
「ぽかぽかだ……こんな日は……露出プレイしたくなるねぇ……」と癒しの空間に亀裂を入れるかのような下ネタを吐いたのは西尾かれん——通称ニシオカだ。
「そうだねー……」同意したように見えてニシオカが言った意味を分かっていないであろうこの天然女子は、西城結城——通称、姫。三人の中で身長百三十九センチと一番背が低いが、胸はCカップと一番胸が大きい美少女である。
この三人はいつも一緒にこの中庭で昼食をとるのだった。
ビオトープの木々とそれが作り出す陰の中をちょんちょんと飛び跳ねる小鳥を見つめながら、三人はほおっと息を吐く。彼女らにとって、一番癒される時間である。
「私ねー……」姫が自分のツインテールの片方を撫でながら話を切り出す。
小鳥が鳴き声を発し、空へ飛び立つ。それを目で追いながら姫は言った。
「忠弘くんの事が好きなんだー……」
空を見上げると、鳥の一団が三角形の陣を成して飛び回っていた。眩しさと、のどかなその光景に目を細め、ユウユウとニシオカはふっと微笑んだ。
そしてその二人は叫んだ。
「「えええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?」」
二人は勢いよく立ち上がる。「いやいやいやいや!」「アイツのどこがいいんだよ!」
「うーん、そぉだなぁー……」姫は口の端に指を当てて思案する。「性格かなー?」
ユウユウとニシオカは口を半開きにして唖然たる面持ちを数秒間保った後、姫に背を向けて小声で話し出した。
「おいおいおいおいどういう事だニシオカ。俺のプリンセスがあんな顔面凶器を好きになっちゃったとか嫉妬で死にそうなんだが。カカカタ☆カタオモイなんだが」「安心しろユウユウ。きっと何かの間違いだ。忠弘みたいなウンコを好きになる女がいるはずがない。誰かと勘違いしたんだろう」
くるりと二人は姫に向き直り、引きつった笑顔を浮かべながら姫に問いただす。
「えーっと、ウンコ……じゃない、忠弘って、あの忠弘?」とニシオカ。
姫は弁当を膝に置き手を合わせて笑顔になる。「うん。うちのクラスの佐藤忠弘くん」
「誰かと間違えてるんじゃないか? そうだ、ケンタウロス……高杉健太郎と間違えてるとか。あいつ体格いいし顔も……なんというか渋いし」とユウユウ。
姫は手を振って否定を示す。「ううん、あの不良さんじゃないよ。忠弘くんだよ」
ユウユウとニシオカは再び硬直し、そして再度姫に背を向け小声で相談を始める。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ! どうやらガチで忠弘を好きになっちゃってるぞ。何で俺じゃなく忠弘なんだ? 一体どういうことだニシオカ。いーまーのー僕ーにはー理解できなぁい♪」「落ち着けユウユウ。好きになったといっても、ラブじゃなくライクかもしれん。どの程度忠弘に心を侵食されているか確認し、俺たちは姫を忠弘の魔の手から救うんだ。それと『今の僕には理解できない』の部分音程がアンインストールされてたぞ」
くるっと姫に向き直った二人は口をひくつかせながら質問タイムに入る。
続く
- Re: 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく【オリキャラ募集中】 ( No.53 )
- 日時: 2011/11/08 19:47
- 名前: ピアニッシモpp (ID: ow35RpaO)
私の結城が出てる!
やっぱり設定加えたんだ…
でもそれでも・・・というかむしろおK
じゃあ、また来ます
- Re: 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく【オリキャラ募集中】 ( No.54 )
- 日時: 2011/11/08 21:25
- 名前: ハネウマ ◆N.J./4eRbo (ID: sSCO5mTq)
- 参照: http://soysauce2010.blog82.fc2.com/
ピアニッシモppさん、コメントありがとうございます。
はい、勝手ながら加えさせていただきました。
OKですか、寛大な方でよかった・・・。
また来てくださいますか、ありがとうございます。頑張ります。
- Re: 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく【オリキャラ募集中】 ( No.55 )
- 日時: 2011/11/09 00:01
- 名前: ハネウマ ◆N.J./4eRbo (ID: sSCO5mTq)
- 参照: http://soysauce2010.blog82.fc2.com/
第二十話「それは人間が他人に対して抱く情緒的で親密な関係を希求する感情である」2/2
「あのウンコを」「忠弘な」「あの忠弘を今どれくらい好きなんだ?」二人は姫の“正常な”意見を期待して問いかける。
姫は両手を思いっきり広げて、「これくらい!」と満面の笑顔で言った。太陽がその笑顔を照らしきらきらと輝かせる。
ユウユウとニシオカはまた姫に背を向け胸を押さえながら小声で話す。
「可愛いぞ!」「可愛いぞ!」「きゃわいい!」「きゃわいい!」「しかし俺はもうだめだ。ショックで死んでしまう。もう俺の恋を成就させるためには忠弘を殺すしかない、そう思わないかニシオカ」「まぁ待てユウユウ。姫にとっての『これくらい!』のレベルは俺にとっての『ま、ゴキブリよりはマシかな』ぐらいかもしれん。まだ間に合う。姫の中でお前の評価を上げればチャンスはある。忠弘をリア充にさせない作戦、開始ッ!」
振り返ると、姫はもぐもぐと弁当を食べていた。そんな姿も小動物的な雰囲気を醸し出していて愛らしい。
「ゆーくん、にっしー、早く食べなよー。昼休み終わっちゃうよー?」無邪気な笑顔にユウユウは姫への愛を確かめた。
二人は必死の表情で話し始める。
「姫、忠弘の性格がいいと言ったな。俺たちが思うに、忠弘は根暗で」「臆病で」「変態で」「ウンコで」「ゴキブリで」「そこら辺に落ちてるホコリで」「いやむしろホコリであることすらも認識されないカスだと思うんだが」
どう考えても言い過ぎである。忠弘だからいっか。
「でもー、忠弘くんって真面目じゃん」姫はふわふわした笑顔を絶やさず二人に言う。
二人は切羽詰った声色で忠弘を貶めようとする。
「あれは表の姿だよ。裏では机の中でムカデ飼ってるし」「アンパンマンの抱き枕がないと寝れないし」「趣味は女性下着コーナーを般若心経唱えながら徘徊することだし」「エレベーターの中で一人になるとおもむろにタップダンスを始めるし」「とにかく裏では色々とヤバいんだよあいつは」
どう考えても嘘である。忠弘だからいっか。
「へー、忠弘くんって面白いところもあるんだなー」姫はオムレツをその小さな口に運ぶ。もぐもぐ。「おいしー」
二人の俺っ娘の熱弁も空しく、姫は考えを変える事はなかった。二人の周りを悲哀を含んだ風が通り過ぎてゆく。
ユウユウはうなだれる。その肩をニシオカが叩く。まだ頑張れる、と伝えるかのように。
「俺は諦めないぞ……絶対に忠弘なんかに負けはしない……己を磨いて正々堂々と姫の愛を勝ち取ってやる……」とユウユウが先程の全然正々堂々としてない手段で愛を勝ち取ろうとしていた事を棚に上げて歯軋りしながら言った。
その時。
「あ! 忠弘くーん!」姫のあどけない笑顔と同時に発せられた声は幼女のような愛らしさを含んでいた。
二人は振り返って、ポケットに手を入れながら木々の陰を歩く忠弘を発見する。
忠弘が反応を示す。「よー、西城さん。お、ユウユウとニシオカも一緒……うわ何!? 怖いよ! 何その目怖いよ眼力で人殺せちゃいそうだよ二人とも!」
目からビームを出せそうなほど負のオーラを纏ったユウユウとニシオカの間を姫は通り抜け、忠弘の元に辿り着いた。そして満面の笑顔で言う。
「飴ちゃんちょーだいっ!」手を差し出す。
「何だ、飴目当てか。何味?」「トマトとナスビから生まれし奇跡と混沌の世界あじ!」
「はいよ」忠弘はポケットから飴を取り出し姫に渡す。
なんか物凄い名前の飴をもらった姫を木漏れ日がゆらゆらと照らしている。
ユウユウとニシオカは震えながら問いかける。「まさか……」「飴がもらえるから好き、て事……?」
「そーだよー!」姫は笑顔で手を挙げる。
二人は顔を見合わせ、ほっとした後、確かな悪意を持った笑みを浮かべて頷いた。
「忠弘ォォォォォオ!!」「餌で釣るような真似しやがって! 尻にリコーダー突き刺して楽器と一体化させてやろうかああああ!!」邪悪に笑い飛び掛る二人。
忠弘は木の下に倒れこむ。「うわあああああああああ何!? 何で僕襲われてんの!? いやん、ズボン脱がさないであぁあぁあ!! ぴょえぇえぇえぇえ!! パンツだけはお許しをおぅおぅおぅおん!!」
蒼天に忠弘の悲鳴が響く。
露出プレイ日和な、暖かい昼であった。
- Re: 茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく【オリキャラ募集中】 ( No.56 )
- 日時: 2011/11/09 20:05
- 名前: ピアニッシモpp (ID: ow35RpaO)
「トマトとナスビから生まれし奇跡と混沌の世界あじ!」
ってこれどんな味だよ!
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