コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ぅぶで悪うございました
- 日時: 2012/06/24 23:18
- 名前: みお (ID: VEcYwvKo)
はじめまして
でもないかも??
飽きっぽい性格なんで
前に書いてた作品はバイバイ…
新しく,2作目を書かせていただきます´・ω・`
今度は頑張って書くので
読んでいただくと光栄です◇
あ,荒らしはダメですよ
初心者なんで,アドバイスを&コメをくださると嬉しいです
それでは始まり♪
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- ぅぶで悪うございました ( No.64 )
- 日時: 2012/03/08 22:10
- 名前: みお (ID: VEcYwvKo)
何日かしたその日——。
あたしは信じられない人物に合った。
「…,あんな?!?」
あんなは地元の取材に来ているらしかった。
あんなは東京に行ってから,持ち前のキャラと美貌でバカ売れ。
昼にある番組でも,上京したばかりとは思えない,本当ならあり得ないと言っていた。
確かに,いきなり売れるとはあまり聞かない。
この前までこの人があたしの隣にいた…。
距離感を感じてしまう今日この頃w
「どう??最近??」
「あんまり変わんないよ!あんなこそ大変だろ??」
「そりゃぁ〜大変」
あんなはテヘ●ロをしてみせた。
化けているあんなはますます美人に見える。
「あのさ,あんな——」
「あんなちゃーん,休憩終わるよー」
「はぁい!!ごめん!!また後で」
これが仕事なのか。
あと何年かは学生生活をするであろうあたしにとって,あんなはすごく大人に見えた。
そして,また,距離を感じたりもした。
- ぅぶで悪うございました ( No.65 )
- 日時: 2012/05/20 14:31
- 名前: みお (ID: VEcYwvKo)
高1の夏——。
よく
『花火大会で彼氏とさ〜』
『一緒に遊んで…』
なんて聞くけど,興味ないし,彼氏もいない。
だからと言って別に,欲しい訳でもない。
辰野…??
あれは違う。多分,…違う。
ピーンポン!!
「はーい…(ガチャ)…あ,あんな!!!!?!?」
「はろーぉ!!遊びに来ちゃった☆」
「よっ」
『よっ』……??
なっ!!!!!
なぜ辰野まで!!!!!
あと,辰野の後ろにいるイケメン男子,誰!!!!?
あたしの部屋に,濃いキャラが3人…。
すごく怖い。
「あ,紹介するね〜!!こっちは,ウチの従兄弟で来良《ライラ》。陽悠の大親友ってとこ」
「どーも」
たれ目つり眉のライラ君はそっけない。
「で,何の用??」
「ライラがこのへんに引っ越してきたから!あいさつに…ね,ライラ」
「あぁ…よろしく」
あたしが言えることじゃないかもしれないけど,本当に冷たい。
「ミヤベイツキです…」
その時,ライラ君の瞳が動いた。
「イツキ…?樹妃って書くのか?」
「はぁ…」
「嘘だろ,おい,陽悠,お前——」
「余計な口出しするな。宮辺,あんなの分を埋めるためにライラは,お前のクラスに行くだろうから,面倒見てやってくれ」
辰野…焦った??
「うん」
何かある。直感。
知りたいけど,知りたくない,そんな気がした。
ライラ君はぼーっとあたしの部屋の中を見渡した。
そして時計を見てはねあがった。
「おい,おい樹妃!テレビつけろ!早く!ってか遅い!俺がつける!リモコンどこだ!」
いやいやいやいや。
呼び捨てだし,さっきまでのシャイさはどこへ行った??
とりあえずテレビをつけてやると,それと同時にテレビから音楽が流れ,ライラ君はテレビの前で動かなくなった。
『♪〜…妖怪少女,璃仁香からのお願いだョ☆良い子の皆,璃仁香を見るときは,部屋を明るくして,テレビから離れてみようネ☆』
ライラ君は動かない。
「ライラ,お前録画もしてるんだから家で見れば…」
「だめだ!!俺が璃仁香を見ない間,ほかの誰かが璃仁香を見ているなんて許せない!!リアルタイムで璃仁香を見ないと,璃仁香が可哀そうだ!」
ちーん。
超イケメンライラ君は,世界一,璃仁香ちゃんを愛していました。
「こんなやつだけど,テレビの前以外はいいやつだから,樹妃,頼んだよ」
あんなが同情の目でこっちを見た。
「…」
先が思いやられる。
- ぅぶで悪うございました ( No.66 )
- 日時: 2012/06/24 23:37
- 名前: みお (ID: VEcYwvKo)
それからというもの,あんなが度々あたしの家に遊びに来るときには,必ず辰野とライラ君がおまけでついてきた。
「おじゃましまーっす」
今日は7月31日。
夏休みもあと1ヶ月となった。
例の3人が部屋の中に入ってくる。
「…わ!やってねぇじゃん,宿題!」
「へへっ,陽悠,ウチの勝ちだね!あとでジュースおごってよ」
あんなと辰野は,あたしが宿題をやっているかやっていないかでジュースを賭けたらしかった。
もちろん,やっていない。
あんなの勝ち。
「せっかく写そうと…」
辰野のバックの中には夏休みの課題がすべて入っていた。
「そんなにあたし頼りになってたの?」
頼りにされる訳ないが,一応聞いてみた。
「いや,それはない」
きっぱり否定————。
ライラ君は黙って最近発売されたらしい璃仁香のDVDの表紙を見ていた。ピンクと紫が主のDVDの表紙は,ライラ君を誘惑している。
危ない。
「み,見たい?」
おそるおそる聞くと,ライラ君はちらっとあたしの方を向き,「別に…」とでも言いたそうにまたDVDの方に目をやった。
…………。
「見たいなら見たいって言え!!!!!!!!!!この野郎!!!!!!!!!!!」
あたしが全力で叫ぶと,ライラ君はDVDをあたしに差しのべた。
入れろってか。
しょうがなく,DVDを再生する。
『ハーイ,こんにちわっ☆璃仁香だよ!今日は,数に限りがある初回限定版のDVDを買ってくれてありがとっ!付録は気に入ってくれたかな?じゃあ,今日も———』
何か,経済のニオイがプンプンするオープニングだな。
その時,璃仁香の前では絶対に口を開かない人物の声が聞こえた。
「陽悠……キキは,違うよ。樹妃とは———」
??
ライラ君の声が璃仁香の声にかき消されてよく聞こえなかったけど,…。
キキは,違うって?あたしと?
そう聞こえたけど?
「キキ?」
あたしがそうもらすと,陽悠は立ち上がった。
そして,部屋を出て行った。
…え??
- ぅぶで悪うございました ( No.67 )
- 日時: 2012/06/30 19:15
- 名前: みお (ID: VEcYwvKo)
『それじゃあ,一つ目のお話,いってみよーっ』
無駄に高い璃仁香のテンションと,無駄に長いオープニングが終わり,話らしきのが始まった。
…でも,それどころじゃなくて。
「た,辰野!」
人ん家のドアを勝手に開けて,どこに行こうってんだ。
あたしも辰野の後を追った。
辰野は意外にすぐ近くの壁に寄りかかってきた。
「たつ——」
「わりぃ…何でもないんだ。気にすんな」
そう言って辰野は仕方なしに笑った…らしいが,俯いているので辰野の茶色を帯びたサラサラの髪が邪魔して,表情が見えない。
「気に…するよ」
…あ,あたし!?
今,あたしが言った!?
「は?」
「いや,違うくて…その,急にさ,ライ…あ…あ,いやなんでもない!戻ろう!璃仁香始まってるし———」
あたしが促すと,辰野はあたしの後ろをそろそろとついてきた。
ほっとして妙に静まり返ったへ部屋に戻る。
あんなとライラ君は,璃仁香を見ているんだろうか。
「っ」
右手全体にぞわっとした感触が伝う。
「何!?」と思う間もなく,体後ろへ引っ張られた。
背中と頭が一定のリズムを刻む,温かい場所にぶつかった。
「俺の事,まだ嫌いか?」
声になるかならないかぐらいの囁きは,あたしの耳にすべて吸収された。
- Re: ぅぶで悪うございました ( No.68 )
- 日時: 2012/08/11 20:01
- 名前: みお (ID: VEcYwvKo)
「嫌い…じゃない、よ」
ふいに言葉が出た。
「多分、ね。それよりも、キキ…のこと教えて」
あたしは辰野から離れる。
辰野は、下を向いた。
「橘 樹妃(たちばな きき)…ってやつが居るんだ。俺と、来良とキキは小さいころ、ココじゃないところに住んでて一緒に遊んでたりしてた。
来良とあんなは従弟だから、よくあんなも入れて4人で遊んでた。
…俺は、…キキが好きだった。
けど、俺、ヘタレってのかな、何もしないまんまで今の家に引っ越した。あんなは近くにいたから、あんなとは幼馴染って訳。
で、幹乃に、会った。
すごく、キキに似てて驚いた」
あたしの中の何かが切れた。
キキは、ねぇちゃんに似てた——?
と、いうことは、
辰野は、ねぇちゃんを通して、キキを求めてたの?
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