コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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妹さんの誕生日
日時: 2015/08/16 07:50
名前: 独楽林檎 (ID: e6h1dNNB)

初めまして。

独楽林檎と申します(これ「こまりんご」って読みます)。

ちなみに、小説カキコに投稿するのは本作品が初めてなので、初々しいところなどあると思います。

もしも読んでいただけるのであれば、誤字、脱字など指摘していただければ幸いです。

それでは、よろしくお願いいたします!


〜来てくださった方〜

てるてる522様

美奈様

はるた様

Garnet様

参照2300、ありがとうございます!


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Re: 妹さんの誕生日 ( No.33 )
日時: 2015/02/11 21:43
名前: 独楽林檎 (ID: chZuMjzt)

「この部屋から、宝箱を探せ」

 妹さんが、ドアを開けながら命令した。

 いや、それは良いんだけど。

 さっきから、気になってることが……

「そのぅ……包帯は、なぜ……」

 さりげな〜く。

「ああ。それなら、独楽林檎が後で番外編出すらしいから、それを読め」

 は?

 番外編?

 ま、いいや。

 読めば。


 改めて、その<迷宮>を覗く。

 段ボール製の壁があって。

 その壁の向こうは、背伸びすれば見える。

 ちょっと薄暗い……これって、段ボール迷路?

 段ボールの壁の一番向こうに、壁紙があるし。


「毎年、あたしの誕生日にはエミに探させてるんだけど。まだエミが帰ってないし、今年は、あんたがいるからな」

「えっ、毎年!?」

「ああ。今年は9歳になるから、<迷キュウ>にある」

 シャレか!

「特に、時間の制限はしない。とにかく、この部屋にあるから、探せ」

「は〜い」

 返事をすると、

「じゃ」

 と言って、去っていった。

 どうして、ここにあると確信しているのかな……。

 お父さんとお母さんに、昨日あたり、そう言われたのかなぁ?

 ……まあ、いいや!

 探そうっと。

Re: 妹さんの誕生日 ( No.34 )
日時: 2015/02/11 22:33
名前: 独楽林檎 (ID: chZuMjzt)

  <番外編> 〜ラミの包帯〜


「通さねぇ」

 こいつらの足を止めるため、つぶやいたが……ここから、どうすりゃいいんだ?

「ちょっ……邪魔すんな……」

 手下っぽい奴があたしを殴ろうと右手を突き出してくるが……こいつ、素人だな?

 殴るのが、下手すぎるだろ。

 簡単によける。

 首をひねるだけだ。

「誰かを殴るには、顔は適さねぇよ……っと」

 背の高い方……アオイが、「真矢」と呼んでいたか……のみぞおちに、拳を突き出す。

「ぐっ!?」

 命中。

 でも、腹なんか抱えて……今の、弱気だぞ?

 狙いどころと言い、受け身といい、こいつら、単に口が達者なだけじゃないか?

「あんた、偉そうに……!」

 真矢が膝蹴り、もう片方が肘鉄。

 こいつら、何やってんだ?

 二人いるんだから、挟み込めばいいものを。

 一歩、後ろに下がる。

 簡単にかわせた。

「……っ!」

 二人して息をのんで、一瞬、目を合わせた。

 で、姿勢を低くして、かまえる。

 あたしもそうすると、

 そいつら、せーの、とタイミングを合わせ、

  だっ!

 逃げた!?

 あたしはそう来ると想定できていなくて、反応が遅れる。

 それでも、その二人を追いかけた。

 すると。

  バッシーーーーーーーーン!

「っ……!」

 右足をぐねって、こけた。

 右へと。

 その間にも二人との間隔は開いていったから、追いかけるのを断念した。

 床は木材で出来ているから上半身は特に何もないが、足首は……。



 というわけだ、この包帯は。

 まあ、校則違反だが、あの後、階段の手すりを滑って保健室へと向かったんだ。

 右足を、使えなかったからな。

Re: 妹さんの誕生日 ( No.35 )
日時: 2015/02/12 19:14
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: chZuMjzt)

    ↑トリップ、始めました。




 (番外編を読んで)

 えっ……。

 あの、ものすごい音、妹さんがこけた音だったのか……。

 逃げるなんて、真矢のヤツ、ずるいじゃないか!

 あとで、文句言っとこう!


 心の中で、変てこな決意を固めていたら。

 ん?

 これは何?

 目の前の段ボールに、何かが貼られてる……?

 それを剥がした後、顔に近づけると。

 あ、これ、コピー用紙だ。

 何が書いてあるのか……暗くて、よく見えないな。

 一旦、出口のとこまで戻ろう。

 振り返って、ちょっと進んでから左に曲がるだけ。

 さあ、この明かりをもとにこれを読もう。

『この紙を剥がせ』

 がくっ!

 もう、剥がしたよ!

 うう……

 ま、まあ、でも、この紙を剥がせと書いたからには、その向こうには何かがあるはず!

 さっきのところに、戻ろう!


 ここだ!

 あ、紙が貼ってあったところに、穴が開いてる。

 さて、ここには何が……

 あてずっぽうにくるくるっと回した手が何かをつかんだから、それを持ちあげる。

 ん?

 これって、星?

 私の手の中には、小さめのクリスマスツリーのてっぺんに飾りそうな星があった。

 何だろ……何かを開けるのに必要なのかな?

 ま、いいや。

 ポケットにしまって、先に進もう。

 ずんずんっと進んでみるけど……特に、何もない。

 張り紙も、宝箱も、

 あろうことか、行き止まりも!

 ここって、本当に<迷宮>なの?

 迷わないよ?


 ま、いっか。

 その方が、仕事が速く進むもん。

 がんばって、宝箱を探そう!

Re: 妹さんの誕生日 ( No.36 )
日時: 2015/02/13 19:17
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: chZuMjzt)

 がさごそがさごそがさごそがさごそ。

 あ、何かをいじっているんじゃないよ?

 なぜか急に低くなった通路を蛇みたいに通ってるだけだよ?

 天井が低くなった……というか、段ボール製の天井が現れた、のかな。

 今まではしっかりとした天井だったのに、今通ってるところは2重!

 これって、ただ困らせるためだけに作ったようなものだよね……。




 ありゃ?

 天井が高くなった……じゃなくて、無くなった?

 段ボールのやつだけ、ね。

 この、結構広々としたスペースには、何かがあるに違いない……


 あ!

 また、紙が貼ってある!

 はがしたら、その中には……

 また、星だ。


 ん?この紙があったところの隣にも、何かある?

 これは……貼り紙ではないな……ボタン、かな?

 あの、押すやつ。服についてるやつじゃないよ?

 もういいや、押しちゃお。


 ピッ。

 ガーーー、ガーーー、ガ、ガ。

 ウィーーーーーーーーーーーーーーーーーン。

 ボトッ。

 コロンコロンコロン……。


 え!?

 ちょっと、何、このボタン!?

 上から、懐中電灯……らしきもの……が、1個、降ってきたよ!?

 どういう仕組みなの、これ!?




 まあ、いいや!

 これって、本当に懐中電灯……だね!

 この懐中電灯、使おう!


 ということで、さっきのボタンを照らしてみると。

『懐中電灯発生ボタン』

 どんなやねんっ!

 これは、『懐中電灯墜落ボタン』って書くべきじゃなくって!?

 おかしいじゃろう!?



 あ、ごめん。

 関西弁とお嬢様言葉とおじいさん言葉になった。




 ってか、このボタンのせいで話がそれたけど。

 この星、これで2つ目だなぁ……。

 ほんとに、何に使うんだろう?

Re: 妹さんの誕生日 ( No.37 )
日時: 2015/02/14 13:48
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: chZuMjzt)

 懐中電灯の灯りをもとに、前に進んでいくと。

 あ、初めての分かれ道だ、これ。

 でもね。

 右側の道さ、1mくらいで行き止まりになってるよ?

 これで迷えっていうのも、無理な話だよ?

 まあ、何かが壁に仕込まれてないか、調べるけどさ。



 ん?

 壁に、またもや張り紙?

 剥がそうっと。

 べりっ。

 紙の向こうを覗き込む。

 もちろん、懐中電灯も使いながらね。



 ありゃ?

 これって……また、星!?

 取り出す。

 これで、星3つ!

 3つ星!

 すでにとっていた2つの星をポケットから取り出す。

 キラキラキラッ!

 今、知ったんだけど……これ、赤色と橙色と黄色に光ってる。

 全部、暖色系だなぁ……


 じゃなくて。

 早く、宝箱を見つけないと!


 このセリフ、何度も言ってるけどね。

 たぶん、あと4回は言うよ!


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