コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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妹さんの誕生日
日時: 2015/08/16 07:50
名前: 独楽林檎 (ID: e6h1dNNB)

初めまして。

独楽林檎と申します(これ「こまりんご」って読みます)。

ちなみに、小説カキコに投稿するのは本作品が初めてなので、初々しいところなどあると思います。

もしも読んでいただけるのであれば、誤字、脱字など指摘していただければ幸いです。

それでは、よろしくお願いいたします!


〜来てくださった方〜

てるてる522様

美奈様

はるた様

Garnet様

参照2300、ありがとうございます!


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Re: 妹さんの誕生日 ( No.8 )
日時: 2015/01/16 21:49
名前: 独楽林檎 (ID: FTx5/VHw)


「ここです」

 言われて、彼女が指さした方を見る。

 こうしておびき寄せられた(←)のは、学校の中で、イチバンお高い場所。

 屋上。

「なぜ、ここへ……」

 つまるところ、ほかの場所でも話ができると思うのは、私だけでしょうか?

「邪魔をされないため……」

 はあ、邪魔をされない……

 春宮さんらしいといえば、春宮さんらしいのかも、しれないなぁ……。

「じゃあ、改めまして」

 私が背筋を伸ばすと、春宮さんもそうした。

「助けてください」

 頭は下げずに、相手の目を直視。

「……はい……」

 この人、中身はあっさりしてるなあ。

 じゃなくて。

 本題、本題。

「まず、その友達は、和食が好きで、ケーキも大好き。肉は嫌いで、一番好きなのは魚介類。中でも、サザエが好き。」

 エミが言っていた通りに言えば、間違わない!

「……メモしてね。」

 言われて、ちゃっとメモセットを取り出す。

 それを見て、

「寿司、天ぷらの盛り合わせ、ざる蕎麦、冷奴、湯豆腐、がんもどき、肉じゃが、すき焼き、赤飯、手巻き寿司、粕汁、魚の照り焼き、もんじゃ焼き」

 ああ、ものすごく早口ですね、春宮様!

 さらに、提案された数、13個!

 すごくない?すごくない?
 春宮さん、すごすぎない?

 あ、でも、

「サザエが無い……?」

 思わず声に出してしまったことを後悔すると、なぜか(←)答えが返ってきた。

「あ、忘れてた……なら、サザエは、壺焼きとバター炒めで」

 ええ!?
 春宮さんも、何かを忘れることが、あるのぉ!?

 ふええぇぇ……。

 あ、壺焼きと、バター炒めね。メモメモ。φ(..)

「その友達の誕生日、呼んでね……」

 3点リーダを後に引きながら、春宮さんは、身をひるがえして図書室へと帰った。

 帰る場所が図書室って、すごい話だけど。

Re: 妹さんの誕生日 ( No.9 )
日時: 2015/01/18 18:27
名前: 独楽林檎 (ID: iFTmHP4V)


 私は教室には戻らず、屋上を見渡す。

 6年生の3月だし、もう、ここに来るのは最後だったりして。

 む〜。

 ここって、いい場所だと思うな〜。

 思い入れがあるわけでは無いけど、理科の授業で使ったことがある。

 何かしら、文字でも残そうかなぁ?

 書くとしたら、やっぱり油性ペンか彫刻刀?

 ないよね、彫刻刀。

 油性ペンはあるから、これで書こう。

 いや……書くとしたら、だよ?

 決まったわけじゃないよ?(本当は文字をのこす気満々です)

 で、内容は……やっぱ、イニシャル?それとも、今、やりたい事?それか、後輩へのメッセージを書いちゃったり?

 う〜む、定まらん。

 ……あっ!

 将来の夢!?

 よっしゃ、書こう!










 どこにだよ!

 うぅ、もう、そんなことはどうでもいい。(←)

 一番近いところに、書いちゃえっ!

 油性ペンを取り出し、なんとなく寄りかかっていた塀に、落書きをした。




  お誕生日に関係なくて、ごめんなさい!

Re: 妹さんの誕生日 ( No.10 )
日時: 2015/01/23 21:42
名前: 独楽林檎 (ID: iFTmHP4V)


 無事に、将来の夢を書くことができた。

 さて、次はエミがいるはずの6ね


  キーンコーンカーンコーン!


 チャイムが鳴った。

 つまりこれは、朝休みの終わりを表していて……

 そして、学校に来て一度も6年1組の教室には顔を出していないわけで……

 さらに、いま、ランドセルを背負っていて……

「うわああぁぁぁっ!」

 ある意味でいう、遅刻だあぁぁぁっ!

 は、早く、教室に行かないと……

 本日3度目、ダッシュ!

 しながら、

 うあーん、これ、エミと妹さんのせいだよぉぉぉ。

 なんていうくだらないことを考えている。

 と。


 ピーンポーンパーンポーン♪
 ガチャガチャッ。
「えー、今のチャイムは誤報です、今のチャイムは誤報です、引き続き、朝休みを元気に過ごしましょう」
 パーンポーンピーンポーン。


 最初の「ピ」から最後の「。」まで、わずか10秒!

 放送委員さん、早口すぎない!?

 ……って!

 護法!?五報!?ごほう!?ゴホウ!?

 ……やっぱり、誤報だよね。

 よかった!

 んだか、

 ムカツク!

 んだか。

 はっきりしろ、私の気持ち!









 まあいい!

 あとは、6年1組へと駆けこむだけだ!

 立ち止まっていた足を動かし、本日4度目、だ———っしゅ!

「廊下は走らず歩こう!」

 さっきのと同じポスターが目に入ったけど、そんなの無視無視!

 こちとら急ぎの用だいっ!

 あ、6年1組!

 駆け込みだ!




 はあはあ、ぜえぜえ。

 セーフだぜっ!



 時計を見る。

 ただいまのじこくは、はちじごふんです。
 ちなみに、はちじじゅうごふんまでにきょうしつにはいれ、といわれています。

 ちょっと、この文章読みにくいな……

 え〜っと、8時5分?

 いつもより少し遅いぐらい?

 ええぇぇぇ。

 走らなきゃよかった!

 でも、このままだと宿題を出せない!

 まず、持ち物をしまおうっと。

 その次には、エミを呼び出すから!

 待ってろよ、エミ!

Re: 妹さんの誕生日 ( No.11 )
日時: 2015/01/24 22:56
名前: 独楽林檎 (ID: iFTmHP4V)


 宿題だして。

 ランドセルの中身を机に(無理矢理)押し込んで。

 2月後半にしては厚い上着を脱いで、ランドセルにぶち込んで。←

 ランドセルを後ろの棚にガシャッと。

 して、完了!

 その間、約5秒!



 え……いくらなんでも速すぎだって?

 しょうが無いじゃん、独楽林檎が適当に書いたんだから。

 ……だが、この過程をこなした後にも、すべきことが山ほどある。

 いざ、6年3組へ!

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

「失礼します!」

 ……って、独楽林檎!

 勝手に飛ばすなよ!

 特に何も起こらなかったとはいえさあ!


 おっと、台詞、台詞。

「村咲笑さん!いらっしゃいますよねぇ!?」

 ……なぜに門前払い?

 なんていう自分に対する疑問は置いといて。

「は〜い、っとぉ、アオイかぁ!」

 エミ本人が返事をした。

 コノヒト、おしゃべりが大好きだもん、教室にいないわけがないのだ!

「何用にございますかぁ?」

 それにしても、エミって、相変わらず、マヌケなしゃべり方するねー。

「妹さんの誕生日の話なんだけどさ、」

 簡潔に話をまとめたい。

 と思ったら。

「ん、じゃあ屋上行こっかぁ」

 ここでいいのに、あろうことかアノ場所に誘われた!

「え、エミ、ここでい」

「いいからいいからぁ」

 言葉も遮られるし!

 その間にも、どんどん6年3組の表札が遠ざかっていく。

 つまり、引きずられてるよ!

 あんたねえ……!

 私を片手で引っ張っていくって、肩が丈夫すぎるんですけど!

 それに、もう一つ。

「なんで、よりによって、屋上なのよおおぉぉぉっ!」

Re: 妹さんの誕生日 ( No.12 )
日時: 2015/02/10 20:45
名前: 独楽林檎 (ID: chZuMjzt)


「ほい、着いた!」

 そう言ってエミが立ち止まると、私、ざっと立ち上がった。

 そしてエミを見る。

 にこにこにこにこにこにこにこにこぉっ!

 そんな満面の笑顔だと、立ち去りにくいんですけどっ!


 そして、なぜ立ち去りたいかというと。

 エミが立っている場所の後ろに、私が落書きした壁がそそり立っているから、だよぉっ!


 お願いだからエミ、そのニコニコ攻撃(名付けてニコニコ波)をやめて!

 そして、今のところ無事だけど、あなたの後ろにある壁、見ないでね!

 割と、背の低いあなたの目線だと、見えざるを得ないからねっ!

 と、心の中で叫ぶも。

「でぇ、何ぃ?もうちょいぃ、ラミの情報聞きたいぃ?」

 エミ、あんた、いつでも陽気だよね。

 頬をひきつらせつつも、

「今日さ、エミの家行ってもいい?」

 出来るだけ怒りを抑える私、逃げない私、えらいでしょ?

 それにも気づかず、

「ん、いいよぉ?」

 エミ、あんたさ、本当に陽気だよね!

「そ、れだけ、だか、ら」(^言^)

 こんな顔文字を書きつつも、怒りを、出、来、る、だ、け、抑える私、えらいでしょ!?

 さすがに私の殺気に気が付いたエミは、

「じゃ、じゃあ、ラミにも伝えとくから!」

 あっちから逃げて行った。

 そこで、放送のBGMが消えた。

「もうすぐ、チャイムが鳴ります。教室に入って、朝学の用意をして、静かに、席に座りましょう。これで、朝の放送を終わります。」

 さっきの放送とは違って、この人の声、ゆっくりしてて聞きやすい!

 ……じゃなくて。

 早く「教室に入って、朝学の用意して、静かに席に座」らないと!

 でも、「もうすぐ」とはいえ1分は余裕があるし。

 もうやることはないし、歩いて帰ろうっと。


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