コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 妹さんの誕生日
- 日時: 2015/08/16 07:50
- 名前: 独楽林檎 (ID: e6h1dNNB)
初めまして。
独楽林檎と申します(これ「こまりんご」って読みます)。
ちなみに、小説カキコに投稿するのは本作品が初めてなので、初々しいところなどあると思います。
もしも読んでいただけるのであれば、誤字、脱字など指摘していただければ幸いです。
それでは、よろしくお願いいたします!
〜来てくださった方〜
てるてる522様
美奈様
はるた様
Garnet様
参照2300、ありがとうございます!
キャラクター紹介
>>01
>>05
>>18
>>22
>>67
1日目
>>02-03
2日目
>>04
>>06-16
3日目
>>17
>>20
>>23-24
>>27
>>30-33
>>35-37
>>39-43
>>46-49
>>52-53
4日目
>>54
>>66
>>68-77
>>81-89
(飛んで)7日目
>>92
妹さんの誕生日
>>93-94
>>96-103
>>105-107
番外編
>>34
>>38
>>55
>>56
>>57
>>58
>>59
>>95
>>104
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
- Re: 妹さんの誕生日 ( No.8 )
- 日時: 2015/01/16 21:49
- 名前: 独楽林檎 (ID: FTx5/VHw)
「ここです」
言われて、彼女が指さした方を見る。
こうしておびき寄せられた(←)のは、学校の中で、イチバンお高い場所。
屋上。
「なぜ、ここへ……」
つまるところ、ほかの場所でも話ができると思うのは、私だけでしょうか?
「邪魔をされないため……」
はあ、邪魔をされない……
春宮さんらしいといえば、春宮さんらしいのかも、しれないなぁ……。
「じゃあ、改めまして」
私が背筋を伸ばすと、春宮さんもそうした。
「助けてください」
頭は下げずに、相手の目を直視。
「……はい……」
この人、中身はあっさりしてるなあ。
じゃなくて。
本題、本題。
「まず、その友達は、和食が好きで、ケーキも大好き。肉は嫌いで、一番好きなのは魚介類。中でも、サザエが好き。」
エミが言っていた通りに言えば、間違わない!
「……メモしてね。」
言われて、ちゃっとメモセットを取り出す。
それを見て、
「寿司、天ぷらの盛り合わせ、ざる蕎麦、冷奴、湯豆腐、がんもどき、肉じゃが、すき焼き、赤飯、手巻き寿司、粕汁、魚の照り焼き、もんじゃ焼き」
ああ、ものすごく早口ですね、春宮様!
さらに、提案された数、13個!
すごくない?すごくない?
春宮さん、すごすぎない?
あ、でも、
「サザエが無い……?」
思わず声に出してしまったことを後悔すると、なぜか(←)答えが返ってきた。
「あ、忘れてた……なら、サザエは、壺焼きとバター炒めで」
ええ!?
春宮さんも、何かを忘れることが、あるのぉ!?
ふええぇぇ……。
あ、壺焼きと、バター炒めね。メモメモ。φ(..)
「その友達の誕生日、呼んでね……」
3点リーダを後に引きながら、春宮さんは、身をひるがえして図書室へと帰った。
帰る場所が図書室って、すごい話だけど。
- Re: 妹さんの誕生日 ( No.9 )
- 日時: 2015/01/18 18:27
- 名前: 独楽林檎 (ID: iFTmHP4V)
私は教室には戻らず、屋上を見渡す。
6年生の3月だし、もう、ここに来るのは最後だったりして。
む〜。
ここって、いい場所だと思うな〜。
思い入れがあるわけでは無いけど、理科の授業で使ったことがある。
何かしら、文字でも残そうかなぁ?
書くとしたら、やっぱり油性ペンか彫刻刀?
ないよね、彫刻刀。
油性ペンはあるから、これで書こう。
いや……書くとしたら、だよ?
決まったわけじゃないよ?(本当は文字をのこす気満々です)
で、内容は……やっぱ、イニシャル?それとも、今、やりたい事?それか、後輩へのメッセージを書いちゃったり?
う〜む、定まらん。
……あっ!
将来の夢!?
よっしゃ、書こう!
どこにだよ!
うぅ、もう、そんなことはどうでもいい。(←)
一番近いところに、書いちゃえっ!
油性ペンを取り出し、なんとなく寄りかかっていた塀に、落書きをした。
お誕生日に関係なくて、ごめんなさい!
- Re: 妹さんの誕生日 ( No.10 )
- 日時: 2015/01/23 21:42
- 名前: 独楽林檎 (ID: iFTmHP4V)
無事に、将来の夢を書くことができた。
さて、次はエミがいるはずの6ね
キーンコーンカーンコーン!
チャイムが鳴った。
つまりこれは、朝休みの終わりを表していて……
そして、学校に来て一度も6年1組の教室には顔を出していないわけで……
さらに、いま、ランドセルを背負っていて……
「うわああぁぁぁっ!」
ある意味でいう、遅刻だあぁぁぁっ!
は、早く、教室に行かないと……
本日3度目、ダッシュ!
しながら、
うあーん、これ、エミと妹さんのせいだよぉぉぉ。
なんていうくだらないことを考えている。
と。
ピーンポーンパーンポーン♪
ガチャガチャッ。
「えー、今のチャイムは誤報です、今のチャイムは誤報です、引き続き、朝休みを元気に過ごしましょう」
パーンポーンピーンポーン。
最初の「ピ」から最後の「。」まで、わずか10秒!
放送委員さん、早口すぎない!?
……って!
護法!?五報!?ごほう!?ゴホウ!?
……やっぱり、誤報だよね。
よかった!
んだか、
ムカツク!
んだか。
はっきりしろ、私の気持ち!
まあいい!
あとは、6年1組へと駆けこむだけだ!
立ち止まっていた足を動かし、本日4度目、だ———っしゅ!
「廊下は走らず歩こう!」
さっきのと同じポスターが目に入ったけど、そんなの無視無視!
こちとら急ぎの用だいっ!
あ、6年1組!
駆け込みだ!
はあはあ、ぜえぜえ。
セーフだぜっ!
時計を見る。
ただいまのじこくは、はちじごふんです。
ちなみに、はちじじゅうごふんまでにきょうしつにはいれ、といわれています。
ちょっと、この文章読みにくいな……
え〜っと、8時5分?
いつもより少し遅いぐらい?
ええぇぇぇ。
走らなきゃよかった!
でも、このままだと宿題を出せない!
まず、持ち物をしまおうっと。
その次には、エミを呼び出すから!
待ってろよ、エミ!
- Re: 妹さんの誕生日 ( No.11 )
- 日時: 2015/01/24 22:56
- 名前: 独楽林檎 (ID: iFTmHP4V)
宿題だして。
ランドセルの中身を机に(無理矢理)押し込んで。
2月後半にしては厚い上着を脱いで、ランドセルにぶち込んで。←
ランドセルを後ろの棚にガシャッと。
して、完了!
その間、約5秒!
え……いくらなんでも速すぎだって?
しょうが無いじゃん、独楽林檎が適当に書いたんだから。
……だが、この過程をこなした後にも、すべきことが山ほどある。
いざ、6年3組へ!
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
「失礼します!」
……って、独楽林檎!
勝手に飛ばすなよ!
特に何も起こらなかったとはいえさあ!
おっと、台詞、台詞。
「村咲笑さん!いらっしゃいますよねぇ!?」
……なぜに門前払い?
なんていう自分に対する疑問は置いといて。
「は〜い、っとぉ、アオイかぁ!」
エミ本人が返事をした。
コノヒト、おしゃべりが大好きだもん、教室にいないわけがないのだ!
「何用にございますかぁ?」
それにしても、エミって、相変わらず、マヌケなしゃべり方するねー。
「妹さんの誕生日の話なんだけどさ、」
簡潔に話をまとめたい。
と思ったら。
「ん、じゃあ屋上行こっかぁ」
ここでいいのに、あろうことかアノ場所に誘われた!
「え、エミ、ここでい」
「いいからいいからぁ」
言葉も遮られるし!
その間にも、どんどん6年3組の表札が遠ざかっていく。
つまり、引きずられてるよ!
あんたねえ……!
私を片手で引っ張っていくって、肩が丈夫すぎるんですけど!
それに、もう一つ。
「なんで、よりによって、屋上なのよおおぉぉぉっ!」
- Re: 妹さんの誕生日 ( No.12 )
- 日時: 2015/02/10 20:45
- 名前: 独楽林檎 (ID: chZuMjzt)
「ほい、着いた!」
そう言ってエミが立ち止まると、私、ざっと立ち上がった。
そしてエミを見る。
にこにこにこにこにこにこにこにこぉっ!
そんな満面の笑顔だと、立ち去りにくいんですけどっ!
そして、なぜ立ち去りたいかというと。
エミが立っている場所の後ろに、私が落書きした壁がそそり立っているから、だよぉっ!
お願いだからエミ、そのニコニコ攻撃(名付けてニコニコ波)をやめて!
そして、今のところ無事だけど、あなたの後ろにある壁、見ないでね!
割と、背の低いあなたの目線だと、見えざるを得ないからねっ!
と、心の中で叫ぶも。
「でぇ、何ぃ?もうちょいぃ、ラミの情報聞きたいぃ?」
エミ、あんた、いつでも陽気だよね。
頬をひきつらせつつも、
「今日さ、エミの家行ってもいい?」
出来るだけ怒りを抑える私、逃げない私、えらいでしょ?
それにも気づかず、
「ん、いいよぉ?」
エミ、あんたさ、本当に陽気だよね!
「そ、れだけ、だか、ら」(^言^)
こんな顔文字を書きつつも、怒りを、出、来、る、だ、け、抑える私、えらいでしょ!?
さすがに私の殺気に気が付いたエミは、
「じゃ、じゃあ、ラミにも伝えとくから!」
あっちから逃げて行った。
そこで、放送のBGMが消えた。
「もうすぐ、チャイムが鳴ります。教室に入って、朝学の用意をして、静かに、席に座りましょう。これで、朝の放送を終わります。」
さっきの放送とは違って、この人の声、ゆっくりしてて聞きやすい!
……じゃなくて。
早く「教室に入って、朝学の用意して、静かに席に座」らないと!
でも、「もうすぐ」とはいえ1分は余裕があるし。
もうやることはないし、歩いて帰ろうっと。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
この掲示板は過去ログ化されています。