コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 東京怪物使節団
- 日時: 2015/03/19 19:34
- 名前: あげは (ID: WylDIAQ4)
怪物ー怪しいもの、化け物。
一体誰の為に私たちは生きているのだろう。
何の目的で生きているのだろう。
そんな事を思った3人の生物がいた。
どうも。あげはと申します。
えー、どうぞよろしくお願いします。
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- Re: 東京怪物使節団 ( No.56 )
- 日時: 2015/10/30 18:27
- 名前: あげは (ID: qOPo1ZQH)
てるてる〜!
来てくれてありがとー!ちゃんと更新するから、応援よろしくね!
- Re: 東京怪物使節団 ( No.57 )
- 日時: 2015/12/20 20:48
- 名前: あげは (ID: tZ7qjoDY)
そう叫んだ美由紀は我に返った。
「え、美由紀…?」
和哉は心底驚いた様子だった。
「俺、が、好き…?」
美由紀は顔を赤く染めた。
「えっと、その、…」
「本当か…?」
和哉は下を向いている美由紀に一歩近づいた。
彼女は小さくうなずいた。
「わ、私は、和哉さんが…好きです」
和哉は勢いよく彼女に抱き着いた。
「よかった〜!まじか〜!」
「あっ、あの、和哉さん…!」
彼は美由紀に抱き着いたまま離さない。
それどころか、どんどんきつく抱きしめている。
「美由紀〜…好きだ〜…大好きだ〜…」
その言葉に彼女はさらに顔を赤く染めた。
美由紀は彼の背中を少しつかんだ。
「そろそろいいかな?」
ドアの向こうで悠一の声がした。
「よかったね。二人とも」
悠一は穏やかな顔をして部屋に入った。
「二人とも、鈍感なんだから」
「お前が言えることかよ」
和哉は美由紀から離れた。
そして悠一のほうを向いて
「お前、美由紀のこと好きだっただろ」
- Re: 東京怪物使節団 ( No.58 )
- 日時: 2015/12/21 02:22
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: hYCoik1d)
- 参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode
更新お疲れ&参照700突破オメデトウ!!
久々に上がって居るのと、参照数を見て閲覧しコメントしてるよ^^
此れからもfight♪
応援してます。←
byてるてる522
- Re: 東京怪物使節団 ( No.59 )
- 日時: 2015/12/21 19:50
- 名前: あげは (ID: tZ7qjoDY)
「お前、美由紀のこと好きだっただろ」
悠一はなおも穏やかな顔をしていた。
「なんのことかな?」
和哉は眉間にしわを寄せた。
「とぼけんじゃねーよ。絶対そうだと思ったから」
悠一は細くした目を少し開けた。
「か、和哉さん?悠一さん?」
美由紀は状況を飲み込めずにいた。
「俺は美由紀に恋愛感情なんて持ってないよ」
口角は上がっていたが、目が笑っていなかった。
「裕貴、ちょっと来い」
和哉は開きっぱなしだったドアから裕貴を呼んだ。
「なんですか?」
呼ばれた理由はわかっていながらも裕貴は彼の所へ行った。
「まぁ、今の一連の流れはわかっているだろうが…」
「ていうか、美由紀さんと悠一さんがこの部屋に入った時からわかってましたけどね」
「そこまでわかってたのかよ!」
そういった後、和哉は咳払いをした。
「悠一さんの心の中を読んでほしい。ですか?」
「俺の心の中読んでんじゃねぇよ」
裕貴は悠一の心を視た。
「…?」
「どうした?」
彼は怪訝な顔をして、和哉を見た。
「わかりません」
「…分からない?」
「心が、読めないんです」
和哉は驚いて、裕貴の肩をつかんだ。
「なんでだ?」
「わからない、分からないんです」
悠一は二人に駆け寄った。
「裕貴君、どうしたんだい?」
「わかりません。突然、心が視えなくなりました」
三人は、必死になって彼の原因を調べた。
だが、見つからなかった。
それが、
絶望の日々の序章とは知らずに。
- Re: 東京怪物使節団 ( No.60 )
- 日時: 2015/12/29 15:19
- 名前: あげは (ID: OmiQv8gT)
それからというもの、裕貴は完全に自信を失っていた。
「裕貴、大丈夫か?コーヒー、飲むか?」
和哉は彼に紙コップに入ったコーヒーを差し出した。
「ありがとうございます…」
受け取ったものの、彼は紙コップに口をつけなかった。
「隔離室」には悠一、和哉、裕貴、弥生の4人がいた。
美由紀は依頼が入り、それの解決に行っている。
「で、本当に私たちの心が読めないの?」
弥生が向かい側にいる裕貴に尋ねた。
「はい…視えません。弥生さんたちが思っていることが」
「どういうことなんだろう。僕たちにそんなことが起こることなんてめったにないし、ね、和哉」
悠一は隣にいる和哉に目を向けた。
「なんか…前兆みたいなのがあったら、分かるかもしんねぇな」
裕貴はうつむいていた顔を上げた。
「ぜん、ちょう…?」
「僕たちに異変が起こるときは、何かしらの前兆があるんだ。顔が腫れてたり、足が曲がってたり、半分だけ元に戻ってたりね」
和哉はソファの背もたれに背中を預けて、話し始めた。
「そういや、俺が前、この部屋に入った時も、前兆があったからだな」
彼が血を吐いて倒れていた時のことだ。
「目が戻ってたんだよ、銀に」
彼は吸血鬼の中でも特殊なものの中に入る。
普通の吸血鬼は目が赤い。だが、彼は銀の目をして生まれた。
それを見た彼の両親は大喜びした。
銀の目をした吸血鬼は吸血鬼の中で、飛躍した活躍を見せる。
彼の両親は和哉を大事に育てた。
「ラファエロに、戻ってたのか」
悠一は少し心配そうな目をした。
和哉はふっと笑い、こういった。
「完全にラファエロに戻ったわけじゃねぇよ。俺はずっと和哉で生きてきた。大丈夫だ。お前たちを襲うことはしねぇよ」
ラファエロとは、彼がまだ人間界に降り立つ前の名前。
つまり、吸血鬼としての名前だ。
彼らは真名を使っていない。
「…そうだ!一回みんな元の姿に戻ってみよう」
「お前!正気か、悠一!」
「原因が早く見つかるかもしれないよ?」
裕貴は二人を見て、笑った。
「そうかもしれませんね。やってみます」
「ちょっと待て。わざわざ俺らが戻る必要あるか?」
弥生が二人を見た。
「まぁまぁ、いいじゃん。せっかくだから、ね?みんなでやろ?」
「…分かったよ」
それぞれが元の姿に戻るまで、それほど時間はかからなかった。
だが、
「おう、こっち終わったぜ」
「僕も終わったよ」
「私も」
それぞれは顔を見合わせた。
「久しぶりだね、ラファエロ」
「毎日会ってんじゃねぇか、ユビキタス」
「この姿で会うのは久しぶりって言いたかったの」
弥生は二人を見て笑った。
「二人とも変わらないじゃん」
「アドリアンナ、お前もな」
「…そういえば、裕貴は?」
そういったアドリアンナは彼のほうを向いて止まった。
そこには
苦しそうにもがく『人間の形』をした裕貴が倒れていた。
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