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- 東京怪物使節団
- 日時: 2015/03/19 19:34
- 名前: あげは (ID: WylDIAQ4)
怪物ー怪しいもの、化け物。
一体誰の為に私たちは生きているのだろう。
何の目的で生きているのだろう。
そんな事を思った3人の生物がいた。
どうも。あげはと申します。
えー、どうぞよろしくお願いします。
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- Re: 東京怪物使節団 ( No.46 )
- 日時: 2015/08/24 16:56
- 名前: あげは (ID: 2gJpuHi8)
「!」
美由紀が目を見開いた。
3人は目線をスマホから、美由紀に向けた。
美由紀には似ても似つかない、幼い少女だった。
「かわいいでしょう?」
歩は嬉しそうに笑った。
「香奈…!」
美由紀がそういった。
安元香奈 やすもとかな
身長138㎝
美由紀の妹だ。
「本当にかわいいですよね。この娘」
彼はいとおしそうにスマホをなでる。
「彼女は僕が大事に毎日愛でてあげてるんです。何の表情も出ないけど、そこがいとおしい」
美由紀の眼が、また、憎悪の目に変わった。
「香奈がそんな風になったのはあなたのせいでしょう」
裕貴は手に力を込めた。
美由紀の持っていたナイフが粉々に壊れた。
「憎らしくても、人を殺しちゃだめですよ」
「あいつは人ではありません。化物です」
「そういうことを言ってるんじゃありません」
美由紀は裕貴に目線を移した。
「私はあいつが憎くてたまらないんです。たった一人の家族だったのに…あいつに奪われたんです」
歩は美由紀に少し近づいた。
「あなた、本当にこの娘の姉なんですか?」
「…どういうことですか?」
「だって、全く似てないんですもの」
美由紀は歩の首に飛びかかった。
- Re: 東京怪物使節団 ( No.47 )
- 日時: 2015/09/26 17:31
- 名前: あげは (ID: qOPo1ZQH)
「あんたにどうこう言われる筋合いなんてない!あんたなんか…あんたなんか…!」
美由紀は歩の首を思いっきり絞めつけた。
美由紀は我を忘れて、歩の首を絞め続けた。
「美由紀!抑えて!」
悠一が止めにかかる。
和哉は歩を美由紀から引き剥がした。
「なんで香奈が死んで…あんたが生きてるのよ!」
「けほっ、けほっ」
歩が苦しそうにのどを抑える。
「ここでこやつを殺したところで、妹さんは帰ってこないぞ!」
弥生は美由紀に叫んだ。
美由紀は悠一の羽交い締めから逃れようとするのをやめた。
「私は…私は…!」
美由紀の眼から涙がこぼれた。
「香奈が…唯一の、家族だった。私の…かわいい妹」
美由紀の体から力が抜け、崩れ落ちた。
「私と香奈は確かに似ていませんでした。似ているのは、この白髪だけ。でも、それだけでも私たち二人が姉妹だという証明になったんです。この共通点だけで、うれしかったです。香奈の笑顔が…私の光だったんです。なのに…」
美由紀はそこで言葉を切った。
「あいつのせいで、奪われたんです」
彼女はまた、歩を睨んだ。
歩はメガネの奥から、美由紀を見ていた。
「香奈に、一度でいいから会いたかった。もう一度、大好きって伝えたかった。あの子をもう一度…抱き締めたかった」
美由紀は自分の体を抱きしめた。
そんな彼女の背中を裕貴がなでた。
悠一は歩に近づいた。
「ごめん、江口君。採用はなしだ」
- Re: 東京怪物使節団 ( No.48 )
- 日時: 2015/10/05 20:49
- 名前: あげは (ID: qOPo1ZQH)
全員が悠一のほうを見た。
「悠一さん?今何と言いましたか?僕の採用を取り消す?冗談ですよね?」
「いや、君の採用を取り消すよ。江口君」
裕貴が悠一のほうに向きなおった。
「美由紀さんの為ですか?」
「そうだよ。悪い?」
美由紀は少し首をかしげた。
「どうして、私なんかのために…」
「大切な、仲間だからだよ」
悠一は美由紀の前に跪いた。
「江口君が入ったら、たぶん、美由紀は壊れちゃうでしょ?仕事が手に付かなくなっちゃうし、美由紀に壊れてほしくない。だから、江口君の採用を取りやめたんだ」
悠一は美由紀を抱きしめた。
「美由紀なんか、じゃない。美由紀だから、してあげたいんだよ」
美由紀は遠くを見つめていた。
「美由紀のことが、皆好きだから」
弥生は髪を元に戻し、ほほ笑みながら近づいた。
「私も、みゆきちが好きだよ。ずっと、一緒にいて?」
そういうと、彼女も美由紀を抱きしめた。
裕貴がその上から彼女を抱きしめた。
和哉が、歩のほうを向いた。
「こういうことだから、江口君。もう、こんなことやめてね。もし、もう一回、俺らに近づいたり、いたずらを仕掛けようものなら…」
和哉は犬歯をぎらつかせて
「お前のこと食いちぎってやるから」
歩は顔を青ざめながら、走り去って出て行った。
和哉は美由紀たちのほうを向いた。
「みなさん…ありがとうございます」
「お礼なんかいいよ、美由紀。ここで一緒に働いてくれれば、皆幸せなんだから」
美由紀は悠一たちの腕の中で泣いた。
「俺も、美由紀にはずっとここにいてほしいよ」
「和哉さん…セクハラで訴えますよ」
「なんでだよ!」
この後、和哉以外の4人は、大笑いしていた。
- Re: 東京怪物使節団 ( No.49 )
- 日時: 2015/10/05 20:56
- 名前: 杏莉 (ID: 3mln2Ui1)
あげはぁ、来たよ♪
天才すぎる
更新ファイト!
- Re: 東京怪物使節団 ( No.50 )
- 日時: 2015/10/05 22:02
- 名前: あげは (ID: qOPo1ZQH)
杏莉ちゃん!コメントありがとう!
これからもよろ!
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