コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】
日時: 2015/05/12 05:03
名前: HIRO (ID: bfv3xRAx)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=17751

皆様、本日は遊びに来ていただいて、誠に御礼申しあげます。
私はHIRO、とあるしがない社会人。
この度は【複雑、ファジー】版で連載中の小説
【リーマン、異世界を駆ける】スピンオフを書く許可を頂き、書かせていただくことにしました。
主人公は私自身が投稿したオリキャラ。
貴族にしてヤンキーな青年フォルド
狼の獣人にして元奴隷の少女セシリー
破天荒にしてサル顔の青年サルベグサ
従者にして苦労人なトラブル
この四人の珍道中を書かせていただきます

それでは、皆様、よろしければ私の拙い文での、案内をお楽しみください。

『原作』【リーマン、異世界を駆ける】は上のURLから、どうぞ

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Re: リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】 ( No.28 )
日時: 2015/05/17 15:10
名前: HIRO (ID: FLOPlHzm)

かーみーさーまーなーんーでーすー、話を続けよう

 コロシアムの戦いは既に10分が過ぎていた。
観客たちもさすがの長さに辟易してくる、中にはヤジを飛ばすものも。
 原因は一人の青年の奮闘だフォルドは熊の獣人の拳を紙一重で避け、ワニの獣人の強襲を、見事に躱し、カラスの獣人ことネサラの蹴りに自らの蹴りを合わせ受け止める。
しかしフォルドの体力は他の人間からは飛び抜けて高いものの獣人の体力とは段違い、徐々に疲労が高まっていく。
「やっぱり、このままフォルドがダウンして、ネサラの勝ちで終わるんじゃね」
観客席ではサルサがため息をついてしまう。
「大丈夫だって、フォルドの力は危機的情況にあるほど、真価を発揮するからね」
トラブルはなおも平静を保っていた。
「フォルド、負けないで」
セシリーは小さくフォルドに声援を送るのみでした。
そして試合が20分を過ぎた頃、勝負は動き始めました。
とうとう、フォルドにネサラの一撃が腹に入りコロシアムの壁へと吹き飛ばす。
「おーとっこれまで見事な身のこなしで躱してきたフォルド選手、体力の限界かネサラの蹴りにより、遠く壁まで吹き飛ばされる、これはダウンでしょうか」
実況も場を盛り上がりようと熱い実況を始める。
「さあーこれで、三つ巴の戦いになった、勝負はこのままネサラの圧勝でしょうか」
熊の獣人とワニの獣人はなおも戦う意思を捨てず襲いかかる。
最初にネサラの前に出たのは熊の獣人だ
しかし熊の獣人はネサラの顔をとらえられず腹に強烈な衝撃を受けたのか上を向いてそのまま崩れ落ちてしまう。
「な、何が起きたのでしょうか、熊の獣人が倒れたぞ………フォルド選手が立っている、握られているのは…な、なんと銃だぁ」
「スーツに忍ばせておいたネズミ手製の拳銃だ飛ばされた時に拾ってやったんだ、まぐれ当たりだが中々の威力だな、さすがはネズミ、卑怯とは言わせねぇぞ、向こうが何も言わなかったんだからな」
フォルドは打ち付けられた壁を支えに立ち上がり片手に持った銃を両手で支えるように構えネサラ達に叫ぶ。
「さあ、続きを始めようかぁ!」
実況も観客も唖然としてしまう、VIP席に座るアーノルドも驚く。
「あれがフォルドの秘密兵器、ルテティアの最先端技術、拳銃だ、なんでも廃材でネズミっていうフォルドの友人が、作った武器らしいけど」
「まさか、あんなん持ってるとはな、当てるのだけでも、すこぶる練習がいんだろ、あれは」
「フォルドには天性の戦闘センスがある、さすがに銃を扱うのは無理かもだけど、あれも偶然、まぐれ当たりだろう、それでも体制は整えれるはずだ、頑張れよフォルドー!」
サルサの疑問を全て解説してからトラブルはらしくない大きな声でフォルドに声援を飛ばすのだった。
「おいおい、負けんじゃねえぞネサラ、ここで負けたら、全てが水の泡だ………」
サルサは隣にいるトラブルやセシリーに聞こえない小声で何かを呟くのだった。

Re: リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】 ( No.29 )
日時: 2015/05/17 20:47
名前: HIRO (ID: FLOPlHzm)

かっかっ神様、なっんでっすよ、話を続けていっきまっすよ。

 フォルドは銃を構えたまま、二匹に対峙する。
しかし、どちらも警戒してか動かない。
動いたのは、銃弾を受けたにも関わらず立ち上がったのは、熊の獣人だった。
 熊の獣人は銃を恐れることもなく、無謀に突っ込んでいく、口の端からはだらだらと涎が滴る、その姿は既に獣化を果たしている。
 フォルドが引き金を引き絞ると、銃弾が高速で熊の獣人に襲いかかるが、熊の獣人にはかすらず、向かいの壁へと直進していく。
「だぁぁああ、やっぱり当たんねー来るならこいや熊公が!」
 フォルドは銃を投げ捨て、走る熊へと接近する。
熊はフォルドを襲おうと腕を振り上げる。
 しかし振り上げた腕はフォルドを捕らえず、地面へと降り下ろされる。
 フォルドは一瞬の隙を読み、横へと避け、降り下ろして四つ足歩行になった熊へと渾身の踵落としを食らわした。
熊の獣人は脳天をやられたのか、先程の銃のダメージもありそれ以上は戦えない様子だ。
「フォルド選手、なんというガッツだ危機的状況からの逆転劇だぁ」
実況もフォルドの渾身の一撃を見て叫びだす。
 そして離れたところには、いつのまにかワニの獣人をのしたネサラがたっていました。
「よぅし、次で最後だな、ネサラとやらかかってこいやぁ」
 フォルドはネサラに向き直ると、ファイティングポーズを取り直す。
するとネサラはフォルドにも聞こえるように呟きだす
「私には戦いそして勝つ理由がある、すまないが負けるわけには、行かない!」
ネサラは先程までのクールな目付きを決意と信念を帯びた目へと変えてフォルドへと向かうのだった。
長かった、試合も終幕を迎える。

Re: リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】 ( No.30 )
日時: 2015/05/17 22:56
名前: yesod (ID: ZKCYjob2)

どもども、yesodです
1行目の神様が微妙に違ってて、芸が細かいですね

銃を持つとはひきょ・・・いや、勝負の世界では勝ちと負けしかない!
バトルの描写って難しいですよね・・・

Re: リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】 ( No.31 )
日時: 2015/05/18 12:11
名前: HIRO (ID: Lr4vvNmv)

どもども、神様です、いい加減飽きたって、まあ、付き合っておくれよ。

 フォルドへと凄まじい早さで蹴りを繰り出す、フォルドは疲労の蓄積された体ながらも紙一重で避け、自らの拳を振るう。
 ネサラは空を切った足を素早く戻し後ろへと下がる、フォルドはチャンスとばかりに連続した拳を繰り出し、最後に蹴りを繰り出す。
 ネサラは躱し切れないのを悟り、致命傷を受けないように、急所を防御する。
 フォルドは舌打ちをして、すぐに体制を立て直す、しかしその隙を作らせないようにネサラが仕掛けてくる。
 避け切れずフォルド二度、吹き飛ばされる、既にその体は傷だらけ、背中は吹き飛ばされ、地面に打ち付けられた衝撃で擦りむけ、アザもできている。
 腕には前の熊の獣人やワニの獣人から受けた傷も目立つ。
 しかしフォルドは諦めない、投げ捨てた銃を今一度拾い上げ、吠えながら打ち始める。
 しかし、その銃弾はネサラには当たらず、風を切るだけだった、もう一度と引き金を引いてみたがそこから銃弾が出ることはなかった、弾切れだ。
驚くフォルドの隙を付きネサラかま突進を仕掛けてくる。
 しかし、フォルドは思わぬ奇策でその突進を防ぐ、なんと振りかぶり、ネサラの顔面目掛けて銃を投げはなったのだ、勢いのついたネサラは避けるために急速に減速してしまう、銃はネサラには当たらなかったが、一瞬の隙を作った、フォルドはその隙を逃さない。
 素早く、走りだしネサラの腹目掛けて、最後の力を振り絞った、拳で殴り抜ける。
 ネサラは吹き飛んでいく、空中へとそして落ちてきたときには、ネサラは戦える状態ではなかった。
「息を飲んでしまう戦いとはこの事か、ネサラとフォルド選手、一進一退の攻防を見せた、そして今回の勝者はフォルド選手ダァァァァアアアア」
長き戦いの終わり、実況の勝者を呼ぶ声と観客からは絶叫の嵐と多くのチケットが飛び交う。
フォルドはかろうじて、その場に立ち、方で息をする。
「勝ったのか、よし、ヨッシャアアアア」
そして大きな声で喜び叫ぶのだった。
「同胞よ………すまない………妹よ………兄は………負けてしまったよ………すまない………すま…ない」
その喜びの声とは裏側ではカラスの獣人は小さく友への謝罪の声を一人小さく、呟き、気を失うのだった。

Re: リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】 ( No.32 )
日時: 2015/05/20 18:31
名前: HIRO (ID: CvekxzGv)

かーみさまなんですよ、はーなしを続けるよ。

 時間はフォルドか試合を終えて控え室に戻るところだ。
 控え室でフォルドはトラブルに治療を受けています、傷に染みるのか、しかめ面を浮かべるね。
 そんな控え室に一人の男が入ってくる、コロシアムの主催者、アーノルドだ。
「お疲れのところ、失礼します、フォルド様先程の勝負、見事な勝利でした、ですが」
アーノルドは恭しく礼をしてから話す、途中に一泊おくと。
「銃を使うのは、いささか、反則ではないかと思うのです、よってこの勝負での賭けを無効にしていただけますか」
そう、いい放つ、フォルドは盛大に舌打ちをすると。
「わぁったよ、その代わり、スロットで稼いだ金はよこしやがれよ」
「はい、そちらは必ずお渡しいたしましょう、それでは、このあともカジノでのゲームをお楽しみください」
アーノルドはそれだけ言うと、外へと出ていってしまった。
「あの人、なんか、嫌い、変な臭いする」
セシリーはアーノルドが出ていった。ドアを睨み付けけ、少し起こったような顔をする。
「確かに胡散臭そうだよな、ま、明日な別の町に行くとしようぜ、路銀は稼げたしな、あだっ!もっと優しくしろよな、トラブル」
治療されながら、今後の予定を笑いながらいうが、治療の痛みにしかめ面を浮かべてしまうのだった。
 しばらくして治療も終わり、カジノのコインを金に替えて、外に出ると、そこにはサル顔の男、サルベグサが待っていた。
「よっ、フォルド、お疲れさん、そんでさ、ちょっと面、貸せない、セシリーちゃんとトラブルも一緒にさ」
 サルベグサに連れてかれたのは裏路地だった。
サルベグサは壁に寄りかかり、口を開く。
「フォルドに声をかけたのは、その腕を見込んでの頼みなんだ、俺の友達を助けてくれねぇか」
サルベグサの一言にフォルド、セシリー、トラブルは首をかしげる。
「話が見えねぇよな、助けてほしいのは、フォルドと戦ってたカラスの獣人、ネサラだ」
サルベグサはフォルド達に事情を話していく。
「ネサラと俺とあとネサラの妹の三人で3年前まではクレイリアを旅していたんだ、獣人だから肩身は狭かったが、まぁ、楽しかったよ、でも3年前に俺達は盗賊に教われたんだ、ネサラは俺と妹を逃がそうとした、でもさ、駄目だったよ、いくらネサラが強くても何十の盗賊相手じゃ勝ち目なんかなかった、ネサラが捕まって、妹ちゃんはネサラを人質にされて逆らえなかった、俺だけは逃げた、なりふり構わず逃げたさ、あいつらは追ってこなかった、俺だけが助かったのさ」
サルベグサは苦悶の表情を押し殺しながら、話続ける。
「それからは一人でネサラと妹ちゃんを探してクレイリア中を回った、海も渡ってルテティアも回った、そんでここオラクルについたんだ、妹ちゃんは見つかんなかった、とにかく最初にネサラを助けたいんだ、頼むよ、ネサラを………ネサラを助けてくれ!」
 サルベグサは突然、地ベタにてをつけ額を地面に擦り付ける、その目には涙が止めどなく流れていく。
悲痛な叫びは真夜中の路地裏に響き渡る。
「顔、あげろよ、サルサ」
フォルドは小さく呟き、サルベクサの手をとり、無理矢理立たせる。
「おいおい、非道え、顔だな、とっとと拭きやがれ、友達を迎えにいくんだろ、笑顔でいなくっちゃな」
フォルドはサルサに向かって満面の笑みを浮かべる。
「フォルド………助けて…くれるのか」
サルベグサはポツリとそれだけ呟く。
「当たり前だろ、困ってる奴、それが友達だったら助けないわけがないだろ」
 臆面もなくいい放つフォルドに対して、ありがとうとなんどもサルベグサは繰り返す。
「はぁ、こうなったら、止められないかな、フォルド、一人で行こうとするな、僕もいこう」
先程まで静かに話を聞いていたトラブルが静かにいつのまにか寄りかかっていた壁から離れて、近づく。
「いつ、決行だい、荷物をとってくるよ。」
フォルドに向かいそう言うと、帰ってきたのは。
「はぁ、きまってんじゃん、今からだよ」
今度の笑みは、今から悪戯を仕掛けようとする悪童のような笑顔だった。

次回、第2章、クライマックス!



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