コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】
日時: 2015/05/12 05:03
名前: HIRO (ID: bfv3xRAx)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=17751

皆様、本日は遊びに来ていただいて、誠に御礼申しあげます。
私はHIRO、とあるしがない社会人。
この度は【複雑、ファジー】版で連載中の小説
【リーマン、異世界を駆ける】スピンオフを書く許可を頂き、書かせていただくことにしました。
主人公は私自身が投稿したオリキャラ。
貴族にしてヤンキーな青年フォルド
狼の獣人にして元奴隷の少女セシリー
破天荒にしてサル顔の青年サルベグサ
従者にして苦労人なトラブル
この四人の珍道中を書かせていただきます

それでは、皆様、よろしければ私の拙い文での、案内をお楽しみください。

『原作』【リーマン、異世界を駆ける】は上のURLから、どうぞ

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Re: リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】 ( No.23 )
日時: 2015/05/06 00:18
名前: yesod (ID: ZKCYjob2)

サルベグサさん、似てるってだけでそんなおつらいことがあったのですね
考え方とか信念とか素敵です。
大道芸にきっと現れているのですね

本編にちらりと登場しましたー

Re: リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】 ( No.24 )
日時: 2015/05/07 17:41
名前: HIRO (ID: hxRY1n6u)

どーも、神さま、だよ?ゆっくりはなしてくね。

フォルドとセシリーの二人はサルサと別れてからカジノ街の門の前へとやって来ました。
「でっけー門なんだこって」
「すごいねぇ」
大きな木製の門は閉められており横も長い城壁に囲まれている。
「ようこそ、カジノ街へ入門手続きをお願いします、獣人のお連れ様は奴隷契約書等の身分提示をお願いします」
門の前に立つ兵士はにこやかな顔でフォルド達の前に立ち、1つの用紙を見せてくる。
「オーケー、それとセシリーなんだけど奴隷契約は結んでないんだ、身分提示ってのは………無いな、どうすればいい」
フォルドは困った顔で兵士に訪ねる。
「困りますね、ですが………袖の下をいくらか頂ければ、特別にいいでしょう、私にも優しさはあります」
変わらずににこやかな笑みで兵士は提案をしてくる。
「ホラよ、めんどくせーな、それでいいだろ」
フォルドが袋から銀貨をいくらか取り出すと、兵士の手にのせる。
「はい、ありがとうございます、それではオラクルのカジノ街をお楽しみください」
兵士が礼をした後、門の横にあるレバーを引くと門は大きな音をたてて開く、フォルドは完全に開く前にそそくさとその場を後にしてしまった、セシリーはその後についていく。
「やぁ、フォルド街は楽しかったかい」
門を抜けた先には優しい笑みを浮かべ手をヒラヒラさせているトラブルがたっていた。
「まあな、面白い奴にも会えたし、それなりに楽しんだよ」
「それは良かった、それじゃ宿屋に向かうぞ、こっちだ」
トラブルはフォルドの前を歩き宿屋へと先導していく。
「ねえ、なんで街とここだけ、門で分けてたの、一緒じゃ駄目だったの」
セシリーは歩きながら先程の門を見て指を指して質問をする。
「ああ、お答えするよ」
トラブルはセシリーの疑問に丁寧かつ分かりやすく説明し始める。
「この街は、元々、獣人を撃退する為に作られた砦だったんだ、結局は獣人はここまで攻めてこれずに負けてしまったけどね、それがあの門の名残って訳、でも、今は別の役割をかねている、それは………」
「獣人の檻さ」
トラブルが説明を始めようとしたとき、横からフォルドが口を挟んでしまう。
「オラクルの近くには戦後、多くの獣人の隠れ里があった、それをよしとしなかった、帝国の軍人様は、一大勢力を率いて、獣人を片っ端から捕まえてった」
「もちろん、獣人は抵抗した、だけど、帝国は戦後の回復の為クレイリアと一時的な同盟関係になってたこともあり、エーテルが使われた魔法兵器に蹂躙されていった」
「そんで、反抗した獣人は処刑台て殺されたり、女や子供は奴隷にされていった、そして今はほとぼりも冷めたこのオラクルの城壁内は」
「ルテティア最大のカジノがある場所なんだ」
フォルドの口調はだんだん荒々しく、恐く低い声に変わっていた、さすがにセシリーが怯えてるのを見て、トラブルが口を挟みフォルドを止める。
「砦を改築して作られた大きなカジノはこのオラクルに来たら一度はいっておいた方がいいと言われるほどの目玉だ僕らも後で見に行ってみようじゃないか」
「運営をしている『アーノルド興産』は黒い噂があるけどな、違法な薬品で獣人を操ってるとかな」
フォルドは先程より落ち着いてはいますが、まだイライラしているのか、発言に棘がある
「そーゆーこと、言うものじゃないだろ、フォルド、さ、宿屋に着いたぞ、と言っても、狭い部屋しか借れなかったけどね」
話もそこそこにトラブルが選んだ宿屋にフォルド達は到着したのでした。
「落ち着いたら、早速カジノを見に行ってみようじゃないか、な、フォルド」
先程から気まずい雰囲気を作るフォルドをなんとかしようとトラブルが話しかける。
フォルドはまだ不機嫌なままでした。

Re: リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】 ( No.25 )
日時: 2015/05/11 21:41
名前: HIRO (ID: noCtoyMf)

神さまなんですよ、話を続けるんですよ。

フォルド達は宿屋で一息着いてから、その足でカジノ街の中心部へと向かい、たどり着く。
「ここがオラクル最大のカジノ夢の城『アーノルド』」
トラブルは光輝く城を指差し、示します。
「〈人間〉にとってのだろ、まぁいいや、入るぞ、セシリーは俺から離れるなよ」
フォルドはポケットに腕を突っ込んだまま、大股で近づきます、すると門の前に立つ兵士がふを止めます。
「アーノルドへようこそ会員証か招待状を提示ください」
あの時の門の兵士と同じ様ににこやかな笑みを浮かべます。
「ほらよ、会員証だ隣のは従者と連れだ、これでいいだろ」
フォルドはポケットから鉄の板に名前がかかれたカードを兵士に見せて入っていく。
「はい、ありがとうございます、それではお楽しみください」
兵士はドアを開けて横に避ける。
「さてと、どれで稼ごうか、手っ取り早いのは、あれか」
フォルドはカジノに入ると一直線に角に置かれている機械へと向かい歩き機械の前にある椅子へと腰かける。
「フォルド、これなぁに」
セシリーは機械を見ると難しいかおをする。
「僕が説明するよ、これはスロットだよ、同じ絵が高速で動くからそれをタイミングを見て会わせるゲームだ、会わせた絵で貰える額が変わるんだけど、どれだけやるの」
トラブルが簡単な説明をセシリーにし終えると 、フォルドへと向き直る。
「これ全部、コインに変えてこい」
フォルドがポケットから取り出したのは金紙幣、ルテティア国内の主要都市、公共施設でのみ使える金貨の変わりになる紙だ1枚で金貨10枚分なり。
「それって、もしかしなくても」
「親父からかっぱらった金だ、なーに1枚ならばれやしねえよ」
「やっぱり………僕こんなのの従者やってていいのかな」
「ぶつぶつ、言ってんじゃねえ、とっとと行ってこい!」
トラブルはフォルドの怒声に気圧され、金紙幣をコインへと代える、ちなみにコインは1枚、金貨1枚分なり。
「さてと、始めますかっと、ほい」
フォルドがいれたのは金紙幣で買える特別なコインこれ1枚で金貨10枚分なり。
そして回り出すスロットの絵。
さくらんぼ
ライム
ベル
スイカ
BAR
そして7の数字
もちろん揃えれば一番高いのは7の数字
しかし、フォルドは7を狙うのではなくBARばかり揃えます。
「フォルドさっきから、同じのばっかずっとぐるぐる回してる」
セシリーはつまらなさそうにフォルドの変わらない指の動きを目だけで追う。
「ああ、このアーノルドのスロットはBARを揃えるともう一度回せてなおかつレートが上がるんだ一回揃える度に、2、4、6、8、10倍ってね、今は50
回目、100倍か」
トラブルは小さく呟いたと同時にフォルドは指を止めて、そしてもう一度動かすと。
見事に7の数字を並べるのでした。
「ヨッシャアアアアアアアアア、金貨10枚の100倍は金貨1000枚分じゃ、うっひゃっひゃっひゃぁ」
フォルドは椅子から跳び跳ねるように立ち上がり、吐き出し口から喧しい音をたてながら出てくるコインを見て笑い声をあげます。
「フォルドこれはやりすぎじゃないかな、アーノルド興産、これ大丈夫かな?」
「すごいすごい、たくさんキラキラ出てきてる、うわー」
セシリーも出てくるコインに目を丸くして驚きます。
そしてすべてで終わり、袋に詰め込んでから。
「よし換金して買えるぞ、明日は別の町に行く」
換金所へと歩き出します、するとそこにスーツ姿の男が前に現れます。
「初めまして、私は当カジノの支配人スタンド=アーノルドと申します、先程のスロットでの指さばきお見事でした、まだ帰るのはお早いかと、是非とも次はこちらで遊んでみてはどうでしょうか」
スタンドと名乗った男がフォルド達に見せたのは闘技場のリングでした。
「ふぅん、コロシアムか、いいぜ遊んでやろうじゃん、でもよ、1つ頼みがあるんだよ」
「はい、なんでしょうか、私に可能な範囲でしたら」
スタンドがフォルドに向き直ると、フォルドは

「俺も参加させてくれよ」
そういい放つのでした。

とゅどゅくぅ!(続く)

Re: リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】 ( No.26 )
日時: 2015/05/13 23:03
名前: HIRO (ID: FLOPlHzm)

神様ナノデース、お話を続けマース

「俺も参加させてくれよ」
フォルドのその一言は、スタンドと横に立つトラブルを驚かせる。
最初に口を開いたのはトラブルでした
「ちょっ、ちょっと待つんだフォルド、コロシアムに出るだって、馬鹿なことはよせ」
狼狽しながら、トラブルはフォルドを止めに入る。
「大丈夫だよ、ちょっと獣人とじゃれあうだけさ、スタンドさんそこの所どうなの」
フォルドはトラブルに軽い返しをしてスタンドに向き直る。
「ええ、コロシアムに参加ですか、宜しいですよ、何かご必要な物があればご用意しますが」
スタンドは笑みを崩さずにフォルドに返す。
「大丈夫だ問題ない、賭け金はこの金貨100枚だ、もちろん自分に賭けさせてもらうぜ」
「承知しました、それでは控え室へご案内しますのでこちらへ」
「おう、セシリー俺の勇姿しっかりと目に焼き付けろよ」
フォルドは拳をあげて、スタンドへとついていくのだった。
「本当に大丈夫かな『アーノルド興産』が危ないっていったのは、自分の癖になぁ」
トラブルは顎に手をあて、思案顔をする。
「あの人、変な臭いした、何かすごく危ない臭いだった」
セシリーもスタンドの背中を眺め、渋いかおをしたのでした。



彼らの心配は的中するのでした。
「ふっふっふ、馬鹿な人間もいたものだ好き好んでコロシアムに出たがるとはな、まぁ盛り上がっていいではないか、おい、次の試合にはとびきりの獣人を出すんだぞ、参加した人間な取られた金は絶対に取り返すんだぞ」
フォルドわ控え室へ送り届けた後、カジノの支配人スタンド=アーノルドは不敵な笑みでスタッフへと激を飛ばす。
「腕に自信があるといっていたが、こやつらには叶敵うまい、フフフフフ」
アーノルドの不敵な笑みはコロシアムのVIP席で響くのでした、そして今コロシアムにある獣人を閉じ込めた柵が開かれる。
「レディース&ジェントルメェン、本日はコロシアムへようこそいらっしゃいました、それでは今回のオッズを紹介していきましょう」
コロシアムに着いた、司会席に立つ司会は大きな声でオッズ今回の参加者を紹介していく
「最初の一人は勝利数25回敗北数49回、熊の獣人!巨椀から繰り出される力強い一撃は勝ちを呼び込むのでしょうか」
1つ目の柵から上半身裸、下半身にボロボロのこしみの1つの熊の獣人が出てくる、観客へ一声吠えると観客も歓声をあげる。
「次の参加者は勝利数は32回敗北数49回ワニの獣人だあああ、そのアゴに噛み砕かれた者は数知れず、今回は誰が餌食になるのでしょうか」
2つ目の柵からも同じ服装をしたワニの獣人が出てくる、表情は厳しく静かだ、回りの歓声は止まない
「さあ、まだまだ獣人は出てくるぞ次のはこのコロシアムの王者、カラスの獣人ネサラ選手だあああああ、勝利数は99回敗北数49回、今回も一番人気になるでしょう」
カラスの獣人ネサラは他の二人とは違いまともな服装黒色のライダースーツに身を包みで出てくる、ネサラは目を閉じて静かだが、逆に観客の歓声は大きく上がる
「そして、次で最後の参加者となります、なんと人間の参加者です、名前はフォルド選手、コロシアムに自ら名を上げたそうです、どのような活躍を見せるのでしょうか」
そして最後の柵が開きフォルドが出てきた、フォルドの服装はトラブルか用意した黒スーツだね、君らの世界だとヤがつく自営業の方が来ているような物だ。
「さあさあ参加者が出揃ったところでオッズを開かせてもらうぞぉ………やはりネサラ選手が一番の様子だぁ、続けてワニの獣人と熊の獣人、そして最後にフォルド選手、さぁ、それでは注目の一戦、試合……………開始ィ!」
司会の大声と共にコロシアムにつけられた大きなゴングが高らかになる。
「行くぜ、男フォルド…………ここで魅せてやる!かかってこいやぁ」
フォルドはゴングと同時にスーツの上を脱ぎ捨て、鍛えられた上半身を露にしてファイティングポーズを構えるのだった。

Re: リーマン、異世界を駆けるスピンオフ【ヤンキー、異世界を巡る】 ( No.27 )
日時: 2015/05/14 17:30
名前: HIRO (ID: FLOPlHzm)

か、か、か、かみさまだーよ、はなしていくだーよ

フォルドがファイティングポーズを取ると、熊の獣人は大声で自らを奮い立たせ、フォルドに組みつこうとする。
「しゃあ、そうこなくっちゃなぁ、うおおお」
フォルドも熊の獣人に負けない雄叫びをあげる。
そして、熊の獣人とフォルドは両の腕で力比べを始める。
フォルドも人間の中では立派な体格をしているが、それよりも遥かに大きな熊の獣人には押されぎみだ。
 やがて、限界が来たのかフォルドは腕を離し、後ろへと飛ぶように逃げる、すると横から、ワニの獣人が大きな口をあけ喉元へと噛みつこうとする。
「くっそ、次から次へと、邪魔なんだよ!」
 フォルドは紙一重でそれを避け、そのままの体制でワニの横腹に蹴りをくわえるが、崩れた体制からの蹴りは決定打にはならなかった。
 そしてそこに次はカラスの獣人ことネサラが上空から襲いかかってくる。
気配を察知したフォルド、三度、逃げる。
ネサラの蹴りはフォルドをとらえず、固いコロシアムの地面にぶつかる。
そして四人は一度、距離をとりにらみ合いを始める。
「すすす、すさまじい攻防だぁあ、実況をするのを忘れてしまうほどの戦いだ、フォルド選手、獣人三匹の攻撃を紙一重で全て躱す神業を魅せてきたぁ」
コロシアムに実況の声が響くと同時に観客の歓声も一際大きく上がる。
「フォルドすごーい、ねぇ、トラブル、フォルド強いよ」
「うん、あの攻撃を凌いだのは、すごい、けどこのままじゃあ」
「このままじゃあ、どうなるの」
「ジリ貧、だろうな、フォルドがどんなに強かろうと、三人相手は厳しいな」
観客席でフォルドの応援をしているトラブルとセシリーの会話に割って入ったのは。
 猿のような顔をした人間、サルベグサだった。
「よっ、セシリーちゃん、また会ったな、妙な縁もあったもんだ」
サルベグサはヘラヘラと笑いかける。
「セシリー、君の知り合いかい、始めまして、僕はトラブル、サルの獣人には始めて会いました」
トラブルは丁寧な口調でサルベグサへと自己紹介を始める。
「おいおい、勘違いすんな、俺は人間だよ、名前はサルベグサ、サルサって読んでくれ、セシリーちゃんと、あそこでドンパチやってるフォルドのダチだ」
ヘラヘラ笑いをとめずにトラブルの言葉を訂正して自らも自己紹介を始める。
「それは、申し訳ありませんでした、街で面白い方を見つけたとフォルド様は言ってましたが、あなたの事だったのでしょう」
サルベグサに謝礼をしてから、フォルドから聞いていた話を彼にし始める。
「あー敬語とか要らねえから、普通に話してくれよ、まあ、よろしくなトラブル」
少し、苦々しい顔をしてトラブルな言い放ち、またすぐにヘラヘラ笑いに戻る。
「ねえねえ、サルサ、なんでフォルドがジリ貧なの、フォルド負けちゃうの」
セシリーは二人の会話が終わったのを見計らい、サルサに話しかける。
「んー、このままだとな、熊もワニもありゃ、薬、使って改造されてるし、ネサラは純粋に強い、このまま集中的に攻撃食らってたら、間違いなくやられる」
「そういうことだ、まぁ、フォルドには秘密兵器があるからなんとかするだろう」
「秘密兵器?アイツに、なんも持ってなさそうだけどな」
「大丈夫、そのうち出てくるさ」
トラブルはサルサとセシリーのはてな顔を無視して、コロシアムの戦いに目を戻すのだった。
コロシアムではいまだに誰も倒れず四つ巴の戦いが続きます、一進一退の攻防、どの選手も一歩も引かない。
勝負はまだまだ続きそうだ。

さてさて、フォルドの持つトラブルがいった秘密兵器とは?



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