コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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音色に君をのせて(完結。番外編更新中)
日時: 2017/04/08 08:54
名前: Ria (ID: L2AVnGiq)

眠れ眠れ


緑の息吹たちよ 健やかに


小さき華


芽生え 風になびく 僕の唄









初めてその歌声を聞いたのは、裏庭で。

声が高く、伸びのある綺麗な透明感のある声。

でも、どこか声に儚さを感じる。

触ったらすぐに消えてしまいそう—。

私はその歌声を、目を閉じて聞いていた。






——————————






初めまして、Ria(リア)と言うものです(^ ^)
更新は不安定です。
少なくとも1週間に1度の更新を目指して頑張りますが、更新できない時もあると思います(・_・、)
その時は気長に待っていただけると嬉しいです。
コメントも大歓迎です。
よろしくお願いします。


☆8月10日参照100!☆
☆8月18日参照200!☆
☆9月9日参照300!☆
☆9月21日参照400!☆
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☆4月5日参照1400!☆


目次

>>1-74 本編

>>75 あとがき

>>80 キャラ紹介

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Re: 音色に君をのせて ( No.21 )
日時: 2016/08/09 14:07
名前: 立山桜 (ID: ???)  

受け止めてくれますか!(^^)ありがとです!…そこで!?そこで逃げたらダメだー!ここで逃げたら試合終了だよー!笑

Re: 音色に君をのせて ( No.22 )
日時: 2016/08/10 15:42
名前: Ria (ID: YnzV67hS)

立花 桜 様

残念ながら逃げてしまいました…(;´Д`)
コメントありがとうございました!


——————————

やがて、赤いサイレンが鳴り響いた。

私は、この音が嫌いだ。

「(嫌だ嫌だ嫌だ…!)」

サイレンは思い出させる。

双子の姉がいた日の思い出を。

きっと、救急車で運ばれたのだろう、と。

私は、その日の出来事がフラッシュバックする。

その場にはいなかったけれど、きっとそう。

ブレーキの音と、姉の叫び声。

なんで、こんなにも鮮明に。

サイレンの音を聞いただけで…!

聞こえなくなるまで、ずっと耳を塞いでいた。

顔を少し上げると、ちょうど救急車が走っていった。

「(あの病院…)」

私はゆっくりと耳から手を離した。

倉田総合病院…。

私も通っている病院だった。

そっと立ち上がり、前に足を踏み出した。

動かした足を止める。

「(鈴音は…)」

ただの、知り合いのはずなのに。

Re: 音色に君をのせて ( No.23 )
日時: 2016/08/10 18:04
名前: Ria (ID: YnzV67hS)

広がるのは、白い天井。

朦朧とした意識の中で。

やっとの思いで俺は目を開けた。

「(また…)」

視界がグラグラする。

なんだか、気持ち悪い。

俺は、また貧血を起こした。

最近、提出物やなにやらで動きすぎたかもしれない。

音楽室にだって顔を出せていなかった。

「…ァ…ノ…」

乱れた呼吸で、これが精一杯だった。

俺の見えている世界がボヤける。

そして、今日もまた、鎖に繋がれて—。

俺の頬から涙がつたった。

どうして、こんなにもボロボロなのか。

みんなみたいに、生活したい。

「(…ピ…ア………ノ…)」

君の演奏が、聞きたい。

Re: 音色に君をのせて ( No.24 )
日時: 2016/08/11 06:54
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

初めまして、こんにちは((。´・ω・)。´_ _))
素敵な題名だなぁ……と思って閲覧したら、凄く綺麗な作品で感動しました。

とても繊細な文章で凄く惹かれます!
続きが楽しみです!

また来ます!!(*´▽`*)

更新頑張って下さいm(*_ _)m


byてるてる522

Re: 音色に君をのせて ( No.25 )
日時: 2016/08/13 16:48
名前: Ria (ID: 31lZGh9F)

てるてる522様

ありがとうございます(^^)
更新頑張ります!


——————————

鈴音が倒れてから。

「見て…冷淡少女」

「こわーい…」

私があの場に居たせいで。

みんなはそんな噂をし始めた。

私が具合悪くさせた、と。

「(こんなの慣れてるもん…)」

そう、周りの噂話なんて、デタラメだ。

みんな私が喋らないのを不気味に思う。

だから、ありもしない嘘を噂にする。

…でも、今回は。

私のせい、だったかもしれない。

もちろん、何かしたわけではない。

でも、もうピアノを聞きに何日も来てない。

「(私が…あんな演奏をしたから?)」

そう、あの日以来。

私は毎日、弾いていたのに。

鈴音は来なかった。

「あ、鈴音くん!」

心臓どくん、とした。

焦り。

恐怖。

どんな顔を向けられるのだろうか。

私はその場から走った。

通りすぎても、通りすぎても、聞こえてくる噂。

「(嫌だ…嫌だ…!)」

会いたくない…!

喋りたくない…!

無我夢中で必死に走った。

「美鈴!」

ぶつかる。

肩に手を置かれて、顔をあげた。

そこにいたのは。

今日の空に浮かぶ雲のように白い—。

鈴音だった。


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