コメディ・ライト小説(新)

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私のスクールライフ……?
日時: 2018/06/24 03:58
名前: モズ (ID: a0p/ia.h)



>>47……既出キャラ
>>49……綾斗近辺、先輩


 二年四月編>>61-63

Re: 私のスクールライフ……? ( No.46 )
日時: 2017/09/26 19:21
名前: モズ (ID: qXcl.o9e)
参照: つっきーの続き

 朝のどーでもいいHRが終わると休み時間を挟んで授業が始まります。



 「坂田、このグラフの軸はいくつだ? 」



 「X=2です」



 そんな風に答えて先生から正解だと告げられる。
決して勉強は苦手ではない。学年から見れば、頭の良い方。
 学校にあまり来ないから仕事時間の合間に教科書を読んだりアプリで学んだり。
家に帰っては無駄な時間を削って勉強をしたりしている。
なんとか、今の成績を保てている。
学年で200人中30位。ちなみに数学に関しては学年5位以内をキープしている。
 気が付けば1限が終わっていた。



 「2限は……現代社会か」



 私達の現代社会のテストではたくさんの語句やその意味、仕組みなどの説明。
他にも国の名前、位置、首都を覚えるのはもちろんのこと。
ニュースで観る核ミサイルのことやG○についての問題など。
幅広く問題が出されていきます。
 そのため他の教科より平均点も低いようです。かくいう私もあまり得意ではないけど。
 さて、2限が始まる……。
そして時間はどんどん過ぎていく。



 「4限を終わります、ありがとうございましたー」



 『ありがとうございましたー』



 午前中の授業が終わった……。急いでお弁当を食べないと……。
残った時間で次の授業の予習、セリフの確認もしといた方が良いと思うし……。



 「ゆきー、一緒に弁当食べない? 」



 私にそう声を掛けたのは柚花。彼女の後ろからまどかが見ている。
 私が誘われた。今までそういうのあんまりなかったな。
いつもは一人で食べてるか私をやたら褒めてくる子たち。
それか他クラスのサインが欲しくて私に媚びを売る子か。
 柚花の誘いはそういうのを感じないな。
暇だしたまにはそういうのを楽しんでも良いよね。



 「うん、一緒に食べよー」



 楽しい時間はどんどん過ぎていくもの。でも楽しい時間の方がどれよりも絶対良い。
 いつものお弁当も今日はいつもより美味しく感じる。そしてとても楽しい。
柚花、まどか、委員長、そして私。
こういうお弁当も楽しいものだ。だから、気が付けば予鈴がなっていた。
 そこで思い出した。



 「午後からドラマの撮影があったんだ……」



 急いで仕度して先生にそのことを伝えて学校を出る。
誰かが見ていたような気がしたけど急いでいるからそんなの気にしてる暇なんてない。



 「乗って! 」



 残暑の中、暑そうなスーツを着ている私のマネージャーが私を呼ぶ。
お礼を言って車に乗り込む。
 私はただの読者モデルだけど。事務所に所属させてもらっている。
 もちろん、モデルの仕事も今やっているドラマの仕事も大変だけど楽しい。
 けれど、たまにしか行けない学校もとっても楽しい。



 「セリフ、この間に確認しないと……」



 今はドラマの『ツキは光らない』に出させてもらっている。
 私はそんな役者の仕事も学生の仕事も両立して楽しく生きれるように頑張るよ。



 「だからこれからの私に注目してね? 」



 今はただの読者モデルでしかないけど。それだけでも凄く嬉しい、嬉しすぎる。
でも私はもっと演じたりする仕事もしたいって最近は思い始めている。
 これが夢じゃなくて現実になるように頑張ります!



 「着いたわよ、ゆき。仕事、頑張りなさいよ」



 「はいっ! 」



 関わる全ての人に感謝して私はお仕事、頑張ります。




ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ツキは光らない」



『ツキは光らない』はゆきが出ているドラマの名前です。
意味はありません。



さて、ようやくチェリーさんから頂いたキャラの回が終わりました。
遅くなってしまい、申し訳ないです。



ゆきに関しては非常に使いやすいキャラなのでいろんな子と絡ませる予定です。



そしてようやく、文化祭が到来します。
ちなみに一年生バージョンでは体育祭をハショります。
その分、文化祭を書きます。



最近は人があんまり信用できない時もあるモズですが頑張ります。



では、ゆきのお言葉、実践します。



今まで読んでくれた皆さん、コメントくれた皆さん、キャラくれた皆さん。
本当にありがとうございます!
これからものんびりと自分らしく更新しますのでよろしくお願いします!



では、これからは文化祭シリーズを書いていきます。
コメント、おーけーです。


 

Re: 私のスクールライフ……? ( No.47 )
日時: 2017/09/29 07:21
名前: モズ (ID: OypUyKao)

安土まどか>>1(キャラよくぶれる)

消極的で少しふわふわしてたり。自虐をたまにします。
入学時……146 文化祭時……150
童顔で可愛い系。小さい。残りはURLで。


石橋柚花>>1

元気。明るい。誰にでも優しいからかクラスでは人気。
入学時……152 文化祭時……155
これからは身長は書きません。
大人びてる顔、よく笑っている。


須々木優>>2(次第に性格とか変わっている)

ピュア。繊細な心の持ち主。馬鹿。明るい。いじられやすい。
可愛い系。男の娘と先輩や学年から認識されつつある。
>>44で起きた事件こと「メイド事件」の被害者
坂田ゆきからは「ネームメーカー」と思われている。人に変なあだ名をつける。



北山里穂>>26

真面目。近寄りがたい雰囲気。
大人びている。髪はショートくらい。
身長はまどかや柚花より少し大きいくらい。


藤原涼>>11

忘れやすいがクラスで一番くらいまとも。普通に良い人すぎる。鈍感かもしれん。
アメリカ人の母を持つハーフ、イケメンさん。
お菓子作りが趣味、というか趣味がいろいろ女子化している。


戸田友加里

もしかしたら馬鹿。ふわふわしたりしてる。基本、真面目。
腰くらいまでの少し茶色い髪。謎にサラサラな髪。三つ編みや二つ結びをよくする。
身長は155㎝。美人系の顔。
吹奏楽部員、ホルンパート。まどかと同じパート。
成績は人並み。国語だけは異常に点が良い。漢検2級を持ってるらしい。


坂田ゆき>>30

読者モデルをしているが作者設定としてドラマに端役で出ている設定。
普通に良い子でモデルだから可愛く、美人さんなのだが。
芸能関係に関わってるためそういう色眼鏡で近付く人達ばかりで本当の友達が欲しい?
部活には入っておらず、成績もかなり良い。


小鳥遊悠(たかなしゆう)

「メイド事件」で出てきたモブだったけど出すことにしたキャラ。
藤原涼と仲が良い……で出てきたモブ。
普通に良い人。可愛い系というか……女子には「ゆーちゃん」呼ばわり
優とは名前が同じだからか涼と仲が良いからかたまに話をする。
彼も黒歴史があるそうで……「女装事件」があったそうだ。
これについては本編で触れていこう。
もしかしたら優以上に被害者なんじゃないか説。
ただクラスメイトは見た。彼の本気を……見てしまったのだ!


音羽漓尾

吹奏楽部の2年、ホルンの先輩。華菜と仲が良い。
尻辺りほどの長い髪をツインテールにしている。可愛い系の先輩。
成績は悪くない方だと言ってるが誰にも点は言ってないらしい。
ホルン大好き。ただ、芦川には負ける。芦川いじりをたまにする。
少し変なあだ名をつけたりする。ゴシップをよく知っている。
意外に身長はある。162くらいある。普通に大きい。


芦川綾斗

吹奏楽部の2年、ホルンパート。漓尾にいじられる。
基本クールで練習熱心。アドバイスを求めればしっかり教えてくれる。
イケメンさんで高身長で成績もけっこう良い、運動もそれなり。なのに
ホルンがガチで大好きで恋愛に今は興味がなく告白されても断ってる。
漓尾とはパートが同じ奴としか思ってないようだ。


小林華菜

吹奏楽部の2年、漓尾と同級生で仲が良い。
髪をまた切ったらしく肩に届くくらいのボブ。大人ぽい感じの顔。
相手には少し厳しいが普通に良い人。トランペットを担当している。
漓尾とはセクション(木管、金管、打楽器のくくり)でよく話す。

Re: 私のスクールライフ……? ( No.48 )
日時: 2017/09/30 21:18
名前: モズ (ID: OypUyKao)

 先日、キャラのプロフィールまとめをしていたが。思ったことがあるのだ。
 それは……キャラが少ないこと。
なので、文化祭に入る前に文化祭で役割果たしそうなモブだったはずの涼の友人回です。
 時々、大人めな言葉もありますが高校生だからそういうのも話すのです。




ーーーーーーーーーーーーーー
 「涼の周りは事件起こるよね」
(モブ、改め悠視点>>47の小鳥遊悠です)



 「本当、お前ってゆーみたいに苦労人だよ……」



 教室の戸を開けると涼が優にそんな風に話しかけている。
……僕の黒歴史をほじくるつもりなら涼の口を封じたいところだけど。



 「涼、優、おはよーさん。何の話をしてたんだ? 」



 「あ、おはよー、ゆー。えっと、優はゆーみたいに苦労人って話だよね」



 少し考えながら優にそう問いかけた。というか、本当に忘れやすいな、涼は。



 「うん。意味はわかんないけど苦労人って話! 」



 優は馬鹿丸出しな答えだな。まぁ、馬鹿だけど。って、おい!



 「優、涼を少し借りるな」



 そう言うと、優は



 「あ、うん。借りてっていいよ」



 きっと何にも知らない(むしろ、そうであれ)優は笑って涼を借してくれた。



 「じゃあ、涼。話そうか……」



 涼は僕の言いたいことに気付いたのか、うんと頷いた。



 場所を移動してから俺は話を切り出した。



 「涼、あの事件はもう誰にも話すな。あの優でも駄目だ。あれは僕の黒歴史だ、わかるだろ」



 「もしかしたら、優のよりも酷いよね。実行しかけてたよね」



 なんだ、わかってるのか。優は未遂。僕も未遂……か。まぁ、思い出したくないものだ。



 「あれは酷かったよ、本当に。未遂以上の未遂だよね」



 「それ、どういう意味だよ、涼……」



 嫌なことにその過去を思い出してしまった。



ーーーーーーーーーーーーーー
──あれは城山学園に入学したばかりの話。
まだ、桜も舞ってたあの時期の話。
そう、入学式の時だ。



 「あの子、マジで可愛いよな」



 「そうそう。可愛すぎる……死ぬわ」



 彼らの視線はクラスメイトの石橋柚花に向けられていた。
 そうかと思えば、こんな声も聞こえる。



 「凄いイケメンがいるよ。ハーフかな? 」



 「横の男の子は可愛いよね。……あれ、男の子なのかな? 」



 これも同じくクラスメイトの涼と優に向けられていた。
 というか、このクラスの顔面偏差値高すぎるだろ! 
 そういえば、優が可愛いと先輩たちにいじられたのはこの頃だったな……。
涼によると廊下で歩いてたらたくさんの女の人がいた気がするとか言ってたし。
 そんな声が聞こえていたのは僕が先輩たちと席が近かっただけなんだが……。
 先生たちの話より先輩たちのそういう声が気になって気付けば入学式は終わってた。
 ちなみに坂田は仕事で欠席していたらしい。まぁ、後に入学したのがバレて
今でも大変らしいけど。



 「あぁー。だるい入学式も終わった、終わった」



 そんな風に呟いて一人で廊下を歩く。同じ中学のやつがいなかったからだ。
 すると、



 「君、少し来てくれないかな? 」



 入学式も終わって間もない。誰かも知らない先輩が目の前に立ってそんな風に言ってた。
よくわからないが、にっこり笑っている。
顔を見るといわゆる、美形だった。
染めたのか知らないが、髪の毛は茶色がかっていてチャラそうな印象を受けた。
それと、大分身長が大きく、緊張していた。
 その先輩は状況の把握に時間の掛かる俺を見て



 「先輩からのお話だよ? ふふっ、来てくれるよね」



 逆らうとさすがにヤバそうだったから仕方なく着いていくことにした。
 歩いていくと先輩はポケットから鍵を取り出してガチャリとドアを開け、



 「ここに入ってね」



 またも笑って言った。何をしでかすつもりだろう。
逃げ出そうとも思ったが、怖かったから素直に従った。
 すると、先輩は



 「本当に偉いね、君は」



 そう言って部屋の鍵を閉め、先輩は言った。



 「君って女の子みたいだよね、そういう子、好きなんだよね」



 ……ホモ? その単語がよぎった。



 「あぁ、別に変態的なことをする訳じゃないよ。写真を撮りたいだけだよ」



 そう言って部屋にある1つの段ボールを開けた。中身は……コスプレセットであった。
もう、変態な気しかしないんだが。



 「いや。もう、変態と呼んでも良いんだけど。1回、コスプレしてくれない? 」



 そう言ったら先輩は土下座してきた。



 「あ、あの先輩? どうしてコスプレなんか。もだと相応しい人がいたじゃないですか」



 ちなみにその、相応しい人は優だ。ごめんな。



 「いや。僕、人混みとか好きじゃなくて。君は一人でポツンと歩いてたから……」



 あぁ、優は入学式のあと、先輩たちに囲まれてたな。涼と一緒に。
いや、だとしても。



 「いや。あの、コスプレとか似合わないですし。その写真、どうする気なんですか……
あと、教室に戻りたいです」



 「あ。じゃあ、LINE交換しよ」



 「は? 」



 しっかり話を聞くと正直、女の子みたいな(認めたくない)男という存在が好きだとか。
というか、可愛いものが好きなんだと。
とっとと教室に戻りたかったのもあり、LINEを交換。



 「ありがと。僕の女神様……」



 そう言って行っちゃったけど。そのあとに涼に会った。
 先生に探してこい、と言われたそうだ。



ーーーーーーーーーーーーーー



 「まぁ、あの先輩、普通に良い人だったけどな。趣味が変態なだけ」



 「そうだよね。あのあとは女装させられたの? 」



 そんな風に涼が聞いてきた。



 「いや、あの人テレビ通話だけで満足してるって。悪い人ではないんだけどな」



 人混みが苦手なだけで可愛いものが好きだからか女子とよくそういう話をしているらしい。
顔も良いからモテてる……って。下手すりゃ、リア充かよ!



 「まぁ。このことはあの先輩とゆーと俺しか知らないからセーフだよ」



 「だとしても優には話すな」



 そんな話をして教室に戻った。戻ると優は先輩に頭ナデナデされてた。



 「先輩、ちょっと失礼しますね」



 涼お馴染み、笑顔で圧を出して先輩をびびらせて優の手を取り、教室に戻ってきた。



 「この学校、ろくな先輩いませんね」



 涼のその言葉に俺らはうん、と頷いた。




ーーーーーーーーーーーーーー
「涼の周りは事件起こるよね」



さて、モブ予定の悠が登場でございます。
ちなみに小鳥遊たかなしでございやす!



今後、機会があれば変態ぽいその先輩も出したいです。



優と悠、似てますよね。名前とか被害とか。
名前についてはたまたまです。
可愛い系にしようというのもたまたまです。
今回のこれを「女装未遂事件」と呼んでいるそうです。



ちなみに悠はツッコミキャラになりそうです。
優みたいに馬鹿じゃないので。
普通に真面目で冷静で可愛いんです。
やんちゃな弟風、ツッコミキャラですね。(一切、意味わからん)



次からはようやく、文化祭を書けます。次は被害者の回です。



ダブルゆう、頑張れ。



以上、作者の呟きでした。

Re: 私のスクールライフ……? ( No.49 )
日時: 2017/10/15 02:15
名前: モズ (ID: OLpT7hrD)

名前だけ今は紹介します。

──前回登場の可愛い大好き先輩
鈴上雪


──の友達、可愛い系毒舌のギャップ野郎
日宮裕斗


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「スカウト」(前回出演の変態先輩視点)



 「はぁー、なんで僕が行かなければ……」



 「仕方ないよ。可愛いもの好きでお馴染みだからね」



 現在、とあるクラスの前の廊下にいる。ちなみに同行人は学年内でも可愛いとお馴染みのみや



 「あのクラスには悠ちゃんがいるんだぞ、それなのに優くんをスカウトしろだと? 
意味わからない、無理矢理は駄目っしょ」



 「文章の意味わからないけど、変なところで真面目だよね」



 日宮は見た目は可愛いくせに中身は単なる毒舌野郎。普通に仲は良いのだが、言われるとムカつく。



 「あー、あの子だよ。えっと、須々木優くん。バスケ部の子」



 「僕が知らないとでも思ってるの? あの子をスカウトするんでしょ」



 日宮が指差したのは健気に作業している男の子。前から顔は見てたけど安定の男の娘ぶりだね。



 「他のクラスもカフェ系やるみたいで優くんを狙ってるみたいだから。
人気出すにはやっぱり男の娘でしょ? しっかり捕まえてよね」



 「お前、男の娘立場ってことを理解してるのかよ」



 「はぁ? 何言ってるのさ。見た目だけだよ。あの子、馬鹿そうだし。捕まえてこいよ」



 口を開けば毒しか吐かない。もうなんか、ムカつく。



 「はいはい。スカウトすりゃいいんだろ……」



 そうしてその優くんと話そうと教室の戸へ向かおうとすると、



 「お前、あいつは俺たちのもんだ。横取りすんな、馬鹿」



 他クラスの脅し担当のでっかい野郎が僕の腕をガシッと掴んでいる。
 ただな、口だけなら僕の方がうわなんだよな、馬鹿はお前だよ、低脳くん。
という訳で耳元で小声で脅しにかかろうか。



 「お前のものではないよね、低脳+強面がどうやってあの子を捕まえるつもりなのさ。
その戦略もなくここに来たんならお前の方がよっぽど大馬鹿だよね」



 そう言うと軽くキレたようでその場から去ってくれた。
他クラスも僕の存在に気付いてくれたようでそわそわと何かを話している。
 ただ、一番の問題は悠くんがクラスにいるから……スカウトしにくいかな。
 まぁ、頑張ってみるか。



 「須々木優くんって誰? 少し話をしたいんだけど」



 優くんのことなんて学校のみんな知ってるけど。教室のなかに向けてそう言うと一人の生徒が反応して、



 「あ、僕ですよ。どうか……しましたか? 」



 少し不安げな顔をした優くん。
視線の奥で悠くんと藤原涼くんがいるのが凄く怖いんだけど。完全にコッチを見てるんだけど。



 「……悠くんと涼くんも連れてきてもらっても良いかな? 」



 誤解を招かぬようにそうお願いして日宮と一緒に廊下の奥に連れていくことに成功した。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 「で、優だけに用があるんじゃないんすか、雪先輩」



 連れてきて一発目に悠くんからトゲのある声で質問されちゃったよ。



 「い、いや誤解を招かないように説明をしようかなって思いまして……」



 こういうときの悠くんは凄い怖いんだよね、ガチめに。
表情も怖いし……裕斗、僕を何故助けない?



 「ふぅん。じゃあ、本題話してよ、ろくなことじゃなかったらテレビ通話禁止な」



 「うわ、それはやめてください……。裕斗、お前から説明しろ、そうしないと死ぬ」



 僕がそういうとはぁ、とため息をついて



 「優くんを俺んとこのクラスのカフェで使わせて欲しいだけ、ダメかな? 」



 ド直球で聞くのかよ……まぁ、それが裕斗だもんな。あぁ、癒しが無くなる……死ぬなこれ。




 「やっぱりか。優はどうなの? 仕事はこっちで振り分ければ良いから問題ないよね、涼」



 え、悠くん、意外にオッケーなの?



 「うん、あとは優次第かな……どう? 」



 涼くんもオッケーぽい……あとは優くんだけ。マジでお願いします!



 「普通に接待をすればいいなら大丈夫ですけど……」



 そう言えば自分のとこのクラス、カフェやるしか聞いてないな。
普通のカフェをやるんだろうな? そうであれ、そうであれ!



 「あ、ごめん。メイドカフェだから普通ではないかな。女子で可愛いのがそんなにいなくて。
君みたいな可愛いのが欲しいんだよね、ついでならそこの君も」



 「……もう、死んだ。これ」



 裕斗安定の毒舌が発揮されたよ。つか、メイドカフェするなんて聞いてないし。
俺んとこのクラス、メイドカフェには向いてない女子が多めなのに何故するのかよ。馬鹿か。
 あと、さりげなく悠くんをスカウトすんなよ。これ、僕、死にました。はい、死にました。



 「……これ、雪先輩知ってたら通話なしだよ」



 「知りません、文化祭の話んときは屋上で寝てました……」



 悠くんには頭が下がります……、後輩に敬語って何だろ、僕。



 「うん。雪、文化祭の話のときはいなかった。LINEでも知らせてないからそれはマジだから」



 裕斗、フォローありがとう! ま、メイドカフェするなんて本当に知らなかったけど。



 「で、メイドしてくれる? それか執事でも良いけど。お姫様もありか。王子さまも良いかも……」



 ……裕斗は思ったことが口に出るタイプだった。ろくでもないことを考えてるな。



 「自分は帰るから裕斗、あとはよろしくな」



 この場にいるのがツラくなり、逃げ出した。もちろん、行き先は誰もいない屋上だ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 「これ、完全にやばたんパターンな予感だよ……」



 あのあと、裕斗は何をしたのだろう。あの毒舌に押されてすることになってしまうのか。
無理矢理……だとしたら申し訳無いな。



 ガチャ



 屋上のドアが開いた音がする。誰か来たのか。



 「雪先輩、小鳥遊ですよ。逃げ出した先輩のもとにやってきた小鳥遊ですよ」



 「悠くんか……どうかしたの? 」



 悠くんが来るなんて予想外。何処かのヤンキーが来るかと思ってたよ。



 「逃げ出したのは無理矢理……な展開だったからでしょ」



 はぁ、悠くんは鋭いな。本当、凄いや。



 「そうだよ。無理矢理させるのは駄目だなと学びましたよ、悠くん」



 「ふぅん、そうですか。暇ですし一緒に日向ぼっこして寝ますか? 」



 「うん、そうだね……え、今、何て? 」



 聞き間違いだよね、悠くんが天使でもそんなこと言うっけ?



 「日向ぼっこして寝ます? それだけですけど。まぁ、俺も眠かっただけなので」



 そう言って欠伸をする悠くん。あ、ガチで眠そうな目をしてる。



 「うん、寝るか。お日様が温かくてもう眠い……」



 うとうとしてきた。やばい、昨日はゲームしてたから全然寝てなかったし。
横に寝転ぶ悠くん見れずに寝ちゃうなんて悲しいよ。でも、眠気には……か、勝てな……。



 「zzz……」



 「あ、雪先輩、寝ちゃった。寝るの、早すぎ」



 気付けば学校なんて終わってて悠くんが横ですやすや寝てたから起こして一人で帰宅。
それにしても悠くんの寝顔、凄いやばたんだった。別の意味で死ねるね。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 「スカウト」



 本来ではダブルゆうがメイドにさせられそうな話をやる予定でしたが書けず……。
なので変態先輩こと雪先輩がスカウトして……にしました。



 ちなみに雪は意外にも常識人です。日宮くんの方が悪い子です。毒舌です。悪魔です。
この二人もこれから有効活用していきたいと思います。
雪と悠コンビ、のほほんとしたときに書けそうです。
日宮くんは……毒舌を活かして何かやらかしてもいますか。



 ちなみに日宮、優はどうなったのか。それは秘密かもしれません。
文化祭シリーズ、頑張りますか。
暇なら全キャラアナログで描いてみます。
それではチャオチャオ。

Re: 私のスクールライフ……? ( No.50 )
日時: 2017/10/21 12:09
名前: モズ (ID: XnbZDj7O)
参照: 文字がよく消えるので更新遅め

「毒舌くんはアイスに興味津々」



 坂田ゆきがこの城山学園に通っていると知ったのはつい最近のこと。
もちろん、この話は可愛い大好きでお馴染み、雪から聞いた。
 ただ、彼女が入学した当初からずっと言っていたがうざかったので聞いてなかった。
そして今回、ようやく聞く気になってそのことを知っただけ。
 だが、坂田ゆきのことは人並みに知っていたが雪にさらに知恵を入れさせられた……。
 それが昨日の話。昨日は早く寝たから今日は早く起きた。から、いつもより早めに登校した。



 「……寒くなってきた、カーディガン着て正解だったかも」



 そう呟いて歩いていたら後ろから早足で誰かが歩いている。わざわざ振り返って見るのはだるい。
だから相手が俺を抜かしてくれるのを期待してゆっくり歩いた。
 そしたら……



 「……そんなの、私が望まない。私はそんなの、絶対に嫌。誰がなんと言ったって……」



 ドラマのセリフだろうか、そんなものを言いながら城山学園の制服を着た、女子生徒。
きっと、坂田ゆきか。俺はそう、確信していた。だから、回り道をして顔を見てみることにした。



 「……現在、連続ドラマに出演中、モデルとしても活躍。後ろ姿的に坂田ゆきっぽかったけど……」



 考え事はよく口に出てしまうものだ。あ、足音がする。曲がり角に隠れなきゃ。



 「……そんな世界なんて、消えてしまえよ。そうじゃなきゃ、私は君をきっと、殺す……」



 少し低い声でセリフを言いながら歩く女子生徒。顔を覗き見たら案の定、坂田ゆきだった。



 「ふぅーん。やっぱ、俺の勘、当たっちゃった。ま、だから何なんだって話なんだけど」



 坂田ゆきと話したい訳でも握手したい訳でもなく、少し興味があっただけだからもう用は済んだ。
そして、寄り道せずに学校へ向かった。



 「あーあ、本当に暇……」



 学校に着いたら誰もいなかった。まぁ、早い時間帯だし仕方ないよね。
だから適当に勉強して寝てたら雪が来たから坂田ゆきのことは言わずに適当に話した。
そしたらホームルームが始まってた。それが終わればつまらない授業の始まり。あぁ、嫌なものだよ。



 はい、割愛。授業なんてつまらないし適当に勉強すれば出来ちゃうからちょっと寝てた。
そのあとは大好きな絵を描いて……これ、Twitterにあげようかな。
 まぁ、授業が終わったってことは昼食の時間ってことなんだけど。



 「ひぃー、授業終わったぁーー」



 「ねぇ、みんなで購買に行こうよー」



 男女の煩い声が聞こえてくるけどそんなの、一切興味ないから。
うーん、今日は一人でさらに寝たいかもしれない……。



 「祐斗、弁当一緒に食べる? やっぱり今日は一人飯か? 」



 いつも配慮して俺に聞いてくれるから雪は本当に良い奴。それで美形で身長あるし。
モテる要素ばっかある。何、見た目チートかよ。それでも仲良くなれたの、今でも本当に謎。



 「うん、一人飯が良いかな。配慮、ありがとね、雪」



 そう言って俺は弁当、毛布、シートを持って屋上に向かう。誰もいないはずだ。
 そう思ってコツコツ、と階段を上っていくと誰かの声がする、気配もする。これは……屋上からか。
屋上への扉に耳を近づけて澄ませてみると何かを言っている。しかも、女子の声。
関わるのは面倒だからそーっと開けてそーっと閉めてそーっと一人飯スペースに移動した。



 「ふぅ、バレなかった。けど、あいつ、坂田ゆきっぽい。声も似ているし……」



 そいつは何かを必死に言っている。俺と反対側にいるから正確には聞き取れないが。
そいつが坂田ゆきだとすれば、現在出演している連続ドラマのセリフだろうな。



 「……何が真実、本当だ、俺を信じろ? あんたの言うことなんか信頼できないから……」



 ドラマのセリフじゃなかったらただ単に悩んでいる人にしか見えないけど。
 ドラム缶の後ろに隠れて見ていたらそいつはいきなり振り返ってこちらを見たような気がした。
目が合った気がしてあっ……と思ったが相手はこちらには気付いてないようだった。
そしてそのまま扉へ向かって歩いてそして降りていった。



 「……完全に坂田ゆきだったし。まぁ、弁当食べて寝ないと」



 少し昼寝をして雪が起こしに来てくれてまた憂鬱な授業。
もちろん、雪に坂田ゆきのことは話していない。話したら話さないといけなくなるしだるい、面倒。
ていうか、名前の読みは二人とも同じだ、気付かなかった。ま、どーでも良いけど。



 「放課後来たー、きーちゃんナンパ行きましょ」



 「しゅりちゃお、カラオケ行こー」



 「アッ、アッ、アッ、アッ、メイト行かないとぉー! 」



 ……帰りのホームルーム終わったらみんなすぐのうなる。マジで煩い。



 「祐斗、放課後どうするか? 」



 正直、吹部に居候してもいいけど今日は一人で帰ろうかな。
文化祭の準備をしてる人が多いけど俺は今回の店の監督だし労働はしたくないから帰ろうかな。


 「……一人で帰る、そんな気分」



 「そうか、わかったよ。じゃ、また明日」



 「うん、ばいばい」



 そして荷物を持って労働者に指示をして教室を出る。本当、みんなお利口さんだよね。
そうして階段を下りて昇降口に向かう。



 「とりま、ドン勝したいしやるか……」



 そう呟いて学園の門から出ると、またいた。が、今回はマネージャーらしき女性といる。



 「ゆき、学校お疲れ様。今日は撮影だけど頑張ってね」



 「ありがとう、佐伯さん。今日も車、お願いします」



 「それじゃ、乗って。セリフとか確認しておいてね」



 「わかりました。ちゃんとやりますから」



 そう言うと車に乗り、その場から走り去った。今日はやたらと坂田ゆきを見かけたな。
 まぁ、しれっとドラマ観てるし興味はあるかも。なんか話せたらラッキーかな。
 今日もドン勝できたらいいな。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「毒舌くんはアイスに興味津々……」



 可愛い系なのに毒舌の日宮回。そして坂田ゆきも出ていました。



 というか文化祭、一切進んでいない……。思ったより文化祭回、多くなりそうです。



 そろそろまどかたちもちゃんと出さないと……。そろそろ、文化祭本番でも良いかも。



 久しぶりの更新でした。







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