コメディ・ライト小説(新)

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フルーツ・ランク
日時: 2025/03/05 08:31
名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14085

[はじめに]
初のコメディ・ライト小説を書いてみました!
ファンタジー小説に入れようか迷いましたが、考えた結果、こちらに提示することといたしました。

※読みやすくなるように、空白などを利用しております。

[あらすじ]
何故か突然、魔法少女になってしまった花咲中学校の生徒たち。一方で、「フルーツキング」と呼ばれるグループ組織が、学校や町の人たちを危険にさらしてしまう。しかし、「フルーツキング」が人間を危険にさらすのには、とある理由があって・・・。

※2月7日に更新いたしました。

[みなさんへ]
この小説は、作者が毎日管理しております。こちらに届いたコメントは、24時間以内に返信させていただきますので、よろしくお願いいたします。

※作者が体調不良などの場合は、各お話にて詳細をお伝えしていきますので、コメントを送信したのに、返信が来ないという方は、そちらを閲覧してください。

小学生を対象しておりますので、あえて分かりやすく、そして少しフィクションっぽくアレンジしております。また、お若い方にも読めるよう、常用漢字以外は使わないようにしています。

※一部に、誤字や脱字等があるかもしれません。見かけた場合はコメントにてお伝えください。

[目次]※ずいじ話を増やしていきます。
>>1第1話 私はりんご!
>>2第2話 いじられるということ
>>3第3話 そっか
>>6第4話 復讐
>>7第5話 一番きらいな授業
>>8第6話 三人の関係
>>9第7話 休み時間
>>10第8話 でも、りんごは・・・
>>11第9話 魔法は初めて!
>>12第10話 物や人を浮かす魔法※短編
>>13第11話 結局
>>14第12話 転校生※コラボ開始!※長編
>>15第13話 先生※長編
>>18第14話 そして、コロンは・・・
>>19第15話 演奏会
>>22第16話 友達になりたい!
>>23第17話 秘密のこと※長編
>>26第18話 とある作戦※長編
>>29第19話 一大事
>>30第20話 先生対生徒
>>31第21話 捜索※長編
>>34第22話 力を合わせて※長編
>>35第23話 戦いは初めて!
>>38第24話 れもんの異変
>>39第25話 最高の魔法少女は・・・
>>40第26話 りんごといちご
>>41第27話 れもんの力
>>42第28話 シャインマスカット
>>43第29話 イケメンバトル!?(長編)
>>44第30話 亀森先生(長編)
>>45第31話 りんごとコロン(長編)
>>46第32話 最高の魔法少女であり・・・
>>47第33話 日常茶飯事(短編)
>>48第34話 球技大会 前編
>>??第35話 球技大会 後編
※>>を付けて、各お話にリンクできるようにしました(>>のコピペOK)。

[注意していただきたいこと]
・荒らしとみられる行為をしてはいけません。
・この小説はフィクションです。
・この小説は、小説カキコにて連載しております。
・途中で気分が悪くなってしまった方は、閲覧をすぐに止めてください(1時間につき、5~10分程度の休憩をすすめます)。
・他サイトへの誘導とみられるスレは、対処いたしかねますので、ご理解ご協力をお願いいたします。
・この小説の各お話および本文(>>を除く)を別ページ(サイト)でご利用する場合には必ず、作者名(小説嫌いな医師)とこの小説名(「フルーツ・ランク」)を書いてください。

ぜひ、小説の世界をお楽しみください!

[前書き]
第1話の作成から、わずか3日で閲覧回数が140回を超えることができました。
また、第1話の作成から、24日で閲覧回数が400回を超えました。
応援していただきまして、本当にありがとうございます。

Q 一話に何分くらいかけて作っているのですか?
A 20から30分くらいですかねえ。1分間に100文字くらいのペースで書いていますので。結構、考えてみると、思いつくんですよねえ。それでいて、フルーツにしたりとか、いじられたりとか、他の話とはなるべくかぶらないように製作しております。

※第一話の「私はりんご!花咲小学校に通う、ふつうの小学生!」は、中学校(中学生)ということにしてください。申し訳ございません。

[「フルーツ・ランク」キャンペーン]
2025年「フルーツ・ランク」をお読みいただき、ありがとうございます。

「自分の作品を作者に見てもらいたい!」や「こんな設定にしてほしい!」などがあったら、コメントにて投稿してね!
また、作者の年齢と誕生日を当てられた方には、りんごからのコメントも投稿させていただくね!(雑談提示版を見ると、ヒントが書いてあるかも!)
※25歳2月11日→25211(例)

※あまりにも不快な内容ですと、返信できない場合がございます。

Re: フルーツ・ランク ( No.36 )
日時: 2025/02/12 20:19
名前: ヨモツカミ (ID: 3i70snR8)

これが例の小説か

Re: フルーツ・ランク ( No.37 )
日時: 2025/02/13 16:32
名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi

例の小説・・・?

第24話 れもんの異変 ( No.38 )
日時: 2025/02/22 18:05
名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi

そして、掃除の時間、みんなで校庭に散らばっていた教科書を取り戻した。
もちろん、後日、教科書代は全員分、大樹と秀平がきっちりと支払ったという。

6時間目のチャイムが鳴った。先生は、まだ落ち込んでいた。
「では、6時間目の授業を始めます。その前に、日直を決めたいと思うので、誰か日直になりたい人は手を挙げてください」
しかし、みんなソワソワとしていて、なかなか手を挙げようとしてくれない。
やはり、日直とは、それだけリスクの高いものなのだろうか。
そのとき、一人の生徒が手を挙げた。りんごの隣の席にいた、れもんだ。
「私が・・・やります・・・」
自身はなさそうだが、反論してくる者もいなかったので、先生も許した。
「うん、それでは、日直はれもんさんにしましょう」
周りから、大きな拍手が送られる。

「では、れもんさん、号令をお願いします」
「は、はいっ!起立!礼!着席!」
緊張しているのが、りんごには伝わった。
れもんは、号令を早口で言い終え、急いで着席した。
「緊張したあ」
つい、言葉が漏れてしまう。りんごは、れもんの疲れに苦笑するしかなかった。
「それでは、4時間目にできなかった、魔法史の授業をはじめます。前回の授業では、物や人を動かす魔法をやりましたので今回はそれの復習と、魔法使いに変身してできる身体能力を確かめさせてもらいます。それでは、校庭に行きましょう」
みんな、嫌そうに校庭に行く。
「6時間目に運動なんかしたくねえよなw」
「ほんと、それなw」
大樹と秀平が愚痴を言うと、先生が鬼のようにして2人に向かってきた。
「大樹さん、秀平さん、いま先生はとっても機嫌悪いの。お願いだから、これ以上迷惑かけないでもられる?」
先生が怒っているのは、すぐに分かった。大樹と秀平は、先生におびえている。
「は、はいっ!」
逃げ出すようにして、大樹と秀平は校庭へと走っていった。
まずい、今日の先生は特に機嫌悪い。もし、この授業でりんごが間違えてしまったら、
先生の怒りはどうなってしまうだろうか。しかし、りんごは身体能力を使っただけで、
物や人を動かす魔法は全然練習していない。これは、宿題にされていたのに、りんごが全然やらなかったのが原因だ。校庭に向かう途中、学校から飛び出そうかとも思ったが、前みたいなことにはなりたくないのでやめておいた。

「それでは、皆さん、校庭に集まりましたね。まずは、復習からしてもらいます。目の前に教科書を準備しましたので、こちらを浮かせて、10m先にあるゴールまで運んでください。ただし、このとき白い線から出てはいけません。それでは、よーい、はじめ!」
みんな、物や人を動かす魔法を使い、簡単にクリアしていた。
そしてそのまま、大樹と秀平、りんごの番になってしまった。3人は宿題をしていない。もし、ここでできなかったら、宿題をしていなかったことがばれてしまうだろう。そうなれば、放課後に居残りになるだろう。
「りんごちゃん、がんばって!」
後ろから、れもんの声が聞こえてきた。みんなが見ている。失敗は許されない。
(動けっ・・・!!)
何とか、教科書を浮かすことには成功できた。どうやら、まだ大樹と秀平は浮かせることすらできていないらしい。しかし、まだこれで終わりではない。この浮かせた教科書を、向こうまで魔法で運ばないといけない。
(んんんっ・・・)
りんごは、力を込めるが、教科書は数cmしか動いてくれない。このままでは、教科書を向こうに運びきる頃には、日が暮れてしまう。また、先生も怒っているのが分かった。先生は、前髪を触っている。先生が前髪を触っているときは、機嫌悪いときだ。結局、頑張ってみたが、りんごは30cm教科書を動かしたところで止まってしまった。
「はははwそれしか、動かせないのかよw」
秀平がとなりから、わざとらしく声を上げる。
「教科書すら浮かせられない人には言われたくないけどね!」
「チッ・・・」
りんごの反論に、秀平は舌打ちをする。
「りんごさん、もう・・・」
先生が心配するが、りんごはあきらめたくはなかった。
「私は絶対にあきらめない!!」
「でも、りんごさん、そんなに長く魔法を消費したら・・・あなたの体がもたないわよ!」
先生の言葉なんて信じたくない。とにかく、教科書を動かしたい。
「別にいいです!私の体がもたなくても、教科書を向こうまで動かせれば、それでいいです!」
「なんで・・・そこまでして・・・」
「私は、先生に助けてもらったとき、思ったんです。私も、先生みたいな、強い魔法使いになりたいって!だから、ここで負けるわけには・・・いかないんです・・・!うっ・・・」
「りんごちゃん・・・頑張って!」
「りんごちゃんなら、できるよ!」
後ろの生徒から、応援の声が聞こえる。初めて、りんごは生徒に応援された。今まで、そんなことは
なかったのに。
「りんご、なんかお前変わったな・・・。前まではすぐにダウンしてたのに・・・。俺からも、言わせてもらうぜ。りんご、俺たちに見せてみろよ!お前の本気ってやつを!」
すると、みんなの応援があったからか、再び教科書が動き出した。先生も、思わずりんごに叫びだす。
「頑張って!りんごさん!教科書なんかに負けないで!」
応援されているのか、バカにされているのかわからなかったが、とにかくみんながりんごに注目している。あの大樹や秀平でさえも。りんごは、果たして教科書を最後まで動かすことができるのだろうか・・・。

とりあえず、キリが悪いですが、ここで終了とさせていただきます。次回は、続きということで、よろしくお願いいたします。

第25話 最高の魔法少女は・・・ ( No.39 )
日時: 2025/02/19 07:40
名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi

最近、「フルーツ・ランク」の偽装記事が多発しております。記事を閲覧する時には、しっかりと確かめてから閲覧をお願いします。また、「フルーツ・ランク」を勝手に偽装することは、著作権の侵害であり、例え中身が被っていなかったとしても、スレ名を同じにしていれば著作権侵害に当たります。以降、このようなことが起こりましたら、声を掛けさせていただきますので、ご注意いただければと思います。これからも、「フルーツ・ランク」を多くの方にご利用いただけますよう、ご協力をお願いいたします。

※このお話は、明日の朝に公開する予定です。先延ばしにしてしまい、申し訳ございません。

りんごは、全力で教科書を動かす。みんなの応援のおかげがあってか、少しずつ、少しずつ教科書は動いていき、目的地まで、あと1mとなった。

りんごの体は、もう限界に近かった。一気に魔法の力を放出するというのは、予想以上に疲れることである。りんごがあきらめかけた時、コロンがポケットから出てきた。
「りんごちゃん、がんばって・・・!」
あと少し、あと少しだが、宿題をやっていなかったことが原因に、教科書はあまり動かない。もし、宿題をしっかりとやっていれば、もしかしたら目的地まで着けたかもしれない。りんごが魔法をかけ始めてから1分、やっと教科書は目的地までたどり着かせることができた。それと同時に、りんごはその場で倒れてしまった。すべての魔法の力を使い切ったのだろう。あれほど、魔法の力は体力を消費すると伝えたはずなのに。りんごは、その後、先生によって保健室に運ばれた。他の生徒も先生についていく。ただ、大樹と秀平だけは知らんぷりしていた。
「保健室、ほんとに行かなくていいの?」
「ああ、どうせ、あいつならだいじょぶだろ。そんな弱くねえだろうし」
秀平がどこか、上から目線で言ってきた。
「ふうん」
れもんは、大樹と秀平に声をかけたあと、そのまま保健室へと走っていった。
(お前がいねえと、いじる相手がいなくなっちゃうだろうがよ・・・)
秀平だって、りんごのことを考えていた。あんなことを言ってしまったが、本当はりんごのことが心配でたまらないのだ。立ち止まっている大樹と秀平に、後ろから誰かが話しかけてきた。
「なにしてんの」
大樹と秀平は、あわてて後ろを振り返る。そこには、いちごがいた。まったく気づかなかった。
「いや、べ、別に・・・?」
いちごは、手を組んで歩き出す。
「秀平は隠すのが下手だねえ。どうせ、あのりんごってやつがなんかしたんでしょ?」

大樹と秀平は、いちごに事情を話した。
「ふうん、なるほどね。つまり、今りんごは魔法の力が0ってことだ」
「そうですけど・・・まさか!」
大樹はいちごをにらみつける。
「こわいよ、大樹ー!でもさ、りんごの魔法の力が0ってことは、今なら倒せるチャンスってことだよ?それくらい、あなたたちにはわかるよね?」
「・・・・・・」
二人はだまってしまっていた。りんごの味方をするべきか、いちごの味方をするべきか迷ってしまっていたのだ。他の男子は、りんごの方へ行ってしまった。けど、大樹と秀平はいちごをあきらめきれなかった。
「ま、いいけどwで、私の味方になってくれるよね?」
いちごは、大樹と秀平の耳元で、そっとささやいた。
それは、まるで他の人をひきつけるような声だった。
「うっ・・・」
秀平は、より混乱してしまう。
「だめだ、秀平!耐えるんだ!ここで負けたら、男子としての恥だぞ・・・!」
二人は、頭をかかえだす。頭の中に、二つの選択肢が残っている。一つは、そのまま保健室に行き、いちごを見捨てる。もう一つは、いちごを信じ、りんごを倒す。

ただ、せっかく関係性を築けてきたというのに、ここで捨てるのは・・・。でも、またあの時みたいにいじりたいし・・・。

そんな気持ちが、脳内に残っていた。大樹の声に、秀平も言葉を返した。
「わかってるよ、そんなこと!ただ、こっちの方もいいんじゃねえかなって・・・!」
いちごは、さらなるさそいをしてきた。
「いちごの味方になってくれないと、悲しいな・・・」
いちごの涙目に、大樹と秀平はとまどう。二人は、いちごがウソ泣きしていることに、気づくことはないのだった。
「味方になってくれたら、アレしてあげるのにな・・・」
いちごの甘い、アレという言葉に、大樹と秀平はいっしゅん、ひきつけられた。アレとは一体、なんだろうか。大樹と秀平は、その言葉に興奮を覚える。体はダメだとわかっているのに、脳がいうことを聞かない。りんごといちご、どっちの女子を選ぶべきなのか、それは大樹と秀平にとっては、難しい問題だった。

さて、今回はここまでとさせていただきます。恋愛っぽくなりましたね。そして、りんごは教科書を最後まで動かすことができました。おめでとうございます。次回は、大樹と秀平はどちらを選ぶのか、りんごの体調はどうなっているのかということについて書いていこうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

第26話 りんごといちご ( No.40 )
日時: 2025/02/22 18:03
名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「アレってなんだよ」
思わず、秀平が聞いてしまった。確かに気になるが、そんなストレートに・・・。
「ひ・み・つ!」
そう言われ、大樹と秀平はしょんぼりする。
「それで、どっちの味方になるの?もちろん、いちごだよね?」
いちごの、その甘い声とかわいらしい容姿にさそわれそうになる。しかし、秀平は目をつむって保健室へと走っていった。大樹も秀平を追う。
「ごめんっ!やっぱ俺、友達としてりんごのこと、心配だから!」
「俺も!ほんとごめんっ!いちごちゃん!」
いちごの顔が、今までにないくらい暗くなった。ぶどうが登場した時のように、空全体が暗い雲で覆われ始める。まるで、今にも雨が降り出しそうな天気だ。
「そっか、りんごとは友達だったんだ。じゃ、私とは、友達じゃないってこと?」
大樹と秀平は立ち止まる。
「いや、いちごちゃんも友達だよ・・・でも、今はりんごちゃんの体調が・・・」
「そうだよね。りんごちゃんの方が大事だもんね。でも、いちごのところに戻ってくれないのなら、本気でやるよ?」
そう言って、いちごは一瞬だけ光りだし、大きないちごの姿をしたフルーツ・キングへと変身した。
秀平と大樹は、気配を感じ、後ろを振り返る。二人は、その場で足がすくんでしまった。今まで、信用していたいちごが、まさかフルーツ・キングだったなんて。こわばっている二人に、いちごは優しく話しかける。
「大丈夫。こわいことはしないから。それより、こっちに来ないと、あんたたちの命はないよ?」
大樹と秀平は、また迷ってしまう。もし、ここでいちごの言う通りにしなかったら、りんごや他の生徒が危ない。この時、二人は昔のことを思い出した。今まで、りんごをいじってきていた。りんごには、なぐるなどとして、おどしていた。あの時のりんごも、きっとこんな感じだったんだろう。自分は、こんなに悪いことをしてしまったんだと後悔した。
「うわああああああああ!!」
二人は、その場で絶望する。その大声に、いちごでさえもおどろく。
「さあ、こっちに来て、おねがい」
たとえ、相手がいちごであっても、フルーツ・キングであれば、やることは一つしかない。たたかうことだ。
「いちごちゃん、ごめんね!」
幸い、魔法史の授業の始めに着替えておいたので、すぐに戦える状態になっている。大樹の魔法の服は、青色で恰好よく、秀平の魔法の服は、紫色でどこか怪しい感じがする。
「なるほどね。もう、すでに準備はできてるってことか。じゃ、本気で行かせてもらうよ!」
そのオーラは恐ろしいものだった。顔はかわいいのに、威力はまるで別人のように感じてくる。
「あまリーヌ!」
いちごが、そう唱えた瞬間、大樹と秀平の足元に、赤くてねばねばしたものが飛んできた。
「なんだこれっ!」
秀平は、突然の出来事におどろく。
「あれ?知らないの?フルーツ・キングには、独自魔法っていう魔法が、それぞれにあるんだよ!ちなみに、いちごの独自魔法は、その場から動けなくなる魔法!」
なんていうことだろうか。ただ、あのスピードは、とても大樹と秀平にはかわせなかった。当たってしまったということは、本当にこの場から動けなくなるのだろうか。もし、それが本当なら、いちごは本当に強いということになる。大樹と秀平は、足を動かそうとするが、地面にあるねばねばしたもののせいで、一歩も動けなかった。二人が苦戦している中、いちごは笑いながら、二人を見ていた。
「だから、動けないって言ってんじゃんwいい加減、あきらめなよw」
「俺たちは・・・りんごちゃんに、何事もあきらめない方がいいことを学んだ!りんごちゃんが体調を頑張っている中、俺たちだってあきらめきれない!」
いちごは、やれやれと感じた。
「また、その話ー?いちごの前でりんごの話はしないでよー・・・っていうか、あんたたち、自分の立場分かってる?いま、動けないんだよ?動けもしないで、よくそんな口を聞いてられるよね」
いちごの口論が続くが、大樹と秀平だってひるむことはない。
「ああ、だって俺たちは、りんごちゃんをいじってきた、大樹と秀平だぞ!そう聞いて、怖いとか思わないのか?」
しかし、いちごは首を横に振った。
「ぜんぜん。いちごはね、今まで10人くらい、在校生の服を食べたんだ!おかげで、こんなに強くなっちゃって・・・いつの間にか、”あまリーヌ”という強力な魔法まで覚えてしまったってこと。だから、いちごからしたら、あんたたちもしょせん、在校生と同等なのよ」
そう告げられ、大樹と秀平はいっしゅん、ショックを受けた。しかし、大樹や秀平だって、今まで何もしないで過ごしてきたわけではない。
「ごめんね!これが、フルーツ・キングの使命なの」
そう言って、大樹と秀平へと近づく。大樹と秀平は、怖くて逃げようとするが、足が動かない。
そのまま、少しずついちごが二人へと近づいていき、服をはぎ取ろうとした。
「フルーツ・キングにとって、魔法の服は、大切なものなの。だから、少しの間だけ、許してね」
そう言って、いちごは、二人の服を食べ始めようとした。せっかく買った服が、またフルーツ・キングにおそわれてしまう・・・。ぶどうの時と同じように・・・。しかし、2人は動けるはずはなく、何とか上半身だけでも抵抗するしかなかったのだった。


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