コメディ・ライト小説(新)
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- フルーツ・ランク
- 日時: 2025/03/05 08:31
- 名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14085
[はじめに]
初のコメディ・ライト小説を書いてみました!
ファンタジー小説に入れようか迷いましたが、考えた結果、こちらに提示することといたしました。
※読みやすくなるように、空白などを利用しております。
[あらすじ]
何故か突然、魔法少女になってしまった花咲中学校の生徒たち。一方で、「フルーツキング」と呼ばれるグループ組織が、学校や町の人たちを危険にさらしてしまう。しかし、「フルーツキング」が人間を危険にさらすのには、とある理由があって・・・。
※2月7日に更新いたしました。
[みなさんへ]
この小説は、作者が毎日管理しております。こちらに届いたコメントは、24時間以内に返信させていただきますので、よろしくお願いいたします。
※作者が体調不良などの場合は、各お話にて詳細をお伝えしていきますので、コメントを送信したのに、返信が来ないという方は、そちらを閲覧してください。
小学生を対象しておりますので、あえて分かりやすく、そして少しフィクションっぽくアレンジしております。また、お若い方にも読めるよう、常用漢字以外は使わないようにしています。
※一部に、誤字や脱字等があるかもしれません。見かけた場合はコメントにてお伝えください。
[目次]※ずいじ話を増やしていきます。
>>1第1話 私はりんご!
>>2第2話 いじられるということ
>>3第3話 そっか
>>6第4話 復讐
>>7第5話 一番きらいな授業
>>8第6話 三人の関係
>>9第7話 休み時間
>>10第8話 でも、りんごは・・・
>>11第9話 魔法は初めて!
>>12第10話 物や人を浮かす魔法※短編
>>13第11話 結局
>>14第12話 転校生※コラボ開始!※長編
>>15第13話 先生※長編
>>18第14話 そして、コロンは・・・
>>19第15話 演奏会
>>22第16話 友達になりたい!
>>23第17話 秘密のこと※長編
>>26第18話 とある作戦※長編
>>29第19話 一大事
>>30第20話 先生対生徒
>>31第21話 捜索※長編
>>34第22話 力を合わせて※長編
>>35第23話 戦いは初めて!
>>38第24話 れもんの異変
>>39第25話 最高の魔法少女は・・・
>>40第26話 りんごといちご
>>41第27話 れもんの力
>>42第28話 シャインマスカット
>>43第29話 イケメンバトル!?(長編)
>>44第30話 亀森先生(長編)
>>45第31話 りんごとコロン(長編)
>>46第32話 最高の魔法少女であり・・・
>>47第33話 日常茶飯事(短編)
>>48第34話 球技大会 前編
>>??第35話 球技大会 後編
※>>を付けて、各お話にリンクできるようにしました(>>のコピペOK)。
[注意していただきたいこと]
・荒らしとみられる行為をしてはいけません。
・この小説はフィクションです。
・この小説は、小説カキコにて連載しております。
・途中で気分が悪くなってしまった方は、閲覧をすぐに止めてください(1時間につき、5~10分程度の休憩をすすめます)。
・他サイトへの誘導とみられるスレは、対処いたしかねますので、ご理解ご協力をお願いいたします。
・この小説の各お話および本文(>>を除く)を別ページ(サイト)でご利用する場合には必ず、作者名(小説嫌いな医師)とこの小説名(「フルーツ・ランク」)を書いてください。
ぜひ、小説の世界をお楽しみください!
[前書き]
第1話の作成から、わずか3日で閲覧回数が140回を超えることができました。
また、第1話の作成から、24日で閲覧回数が400回を超えました。
応援していただきまして、本当にありがとうございます。
Q 一話に何分くらいかけて作っているのですか?
A 20から30分くらいですかねえ。1分間に100文字くらいのペースで書いていますので。結構、考えてみると、思いつくんですよねえ。それでいて、フルーツにしたりとか、いじられたりとか、他の話とはなるべくかぶらないように製作しております。
※第一話の「私はりんご!花咲小学校に通う、ふつうの小学生!」は、中学校(中学生)ということにしてください。申し訳ございません。
[「フルーツ・ランク」キャンペーン]
2025年「フルーツ・ランク」をお読みいただき、ありがとうございます。
「自分の作品を作者に見てもらいたい!」や「こんな設定にしてほしい!」などがあったら、コメントにて投稿してね!
また、作者の年齢と誕生日を当てられた方には、りんごからのコメントも投稿させていただくね!(雑談提示版を見ると、ヒントが書いてあるかも!)
※25歳2月11日→25211(例)
※あまりにも不快な内容ですと、返信できない場合がございます。
- 第18話 とある作戦 ( No.26 )
- 日時: 2025/02/02 08:37
- 名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
閲覧回数が325回を突破!18日間、「フルーツ・ランク」を支えていただき、ありがとうございます。これからも、よろしくお願いいたします。
その時、いちごを除いた女子生徒は、職員室に向かっていた。今日は、なぜか職員室までの距離が長く感じる。中には、泣いている女子生徒もいた。
ついに、職員室に着いた。
「失礼します」
次々に中に入っていく。
みんなで、先生の前に集まる。
「せーの・・・」
そう、息を合わせようとしたのは、陽菜という女の子だった。彼女は、何でも進んで積極的にやってくれる。みんなのためなら何でもするという感じだ。
全員で息を合わせて言う。
「先生、本当にごめんなさい!」
先生は優しい顔をする。
「顔を上げなさい?」
女子生徒は、ゆっくりと顔を上げた。
「あなたたちは悪くないわ。悪いのは、いちごさんの方よ。私こそ、急にいなくなって、ごめんなさい・・・」
先生も泣き出す。先生の泣いた顔を見るのは初めてだった。あの気の強い先生でも、泣くことはあるんだなと思った。
先生は、女子生徒を優しく抱きしめる。それは、だれにも止められないものだった。
しばらく抱きしめ、ゆっくりと手を離した。
「さあ、教室に戻りましょ!授業、再開するわよ!」
「はい!」
女子生徒は声をそろえる。いつもの先生に戻り、なんだか安心した。
一方、教室では・・・。
「これでいいのか?」
秀平がいちごに聞く。修平は、前の扉の上の方に、黒板消しをはさんでいるところだった。これで、前の扉が開けば、黒板消しが頭の上に落ちてくるという仕組みだ。いちごは、手を横にして言った。
「うーん・・・ま、いいんじゃない?」
秀平は、いちごにやっと認められ、自分の席に座る。
(くっそー!俺に指示してくるとは、あいつー!)
しかし、秀平がいちごをにらんでも、いちごはまったく気にしていなかった。なんてプライドの強い奴なのだろうか。
「そういえば、あんたたち、引き出しの中身、全部出した?」
「はい!」
秀平以外の男子は口をそろえる。いちごと男子以外の机の上には、引き出しの中にあった物が置かれていた。
「じゃあ、机の上に出した物を全部、校庭に放り投げて」
「・・・・・・」
いちごの言葉に、男子は戸惑い始める。急に、そんなことを言われても、できるはずがない。
「あーあ、できないんだー。男子って、非力なんだねーw」
「どういう意味だよ!」
大樹が対抗する。いちごも、大樹の近くに歩いてきた。自分の体の前で腕組みをしている。
「だって、物を捨てられないってことは、つまり、持てないってことでしょ?じゃあ、力が弱いってことだよね?ちがう?」
いちごの言い方に、男子はむきになる。
「なんだと!いいとも、やってやるよwおらー!!」
大樹は、机の上にあった物を、どんどん校庭に放り投げた。そのスピードはすさまじいものだった。
それを見ていた他の男子も、すぐに動き出す。秀平も、周りに合わせようとしたのか、校庭に物を投げだした。
「わー、すごい!みんなでやれば、楽勝だね!」
全部の物を放り投げたころには、男子はクタクタだった。
「あー、疲れたー!」
「もう、帰りてえー!」
愚痴を吐く男子に、いちごは微笑む。
(これを見たら、あいつら、きっと悲しむぞwフフフ・・・)
そのとき、先生と女子生徒が教室に戻ってきた。扉を開けたところで、りんごの頭に黒板消しがぶつかる。
「いたっ!」
りんごは、頭を掻く。何かが当たったような気がした。床を見ると、黒板消しが落ちていた。
(こ・・・黒板消し・・・?)
「はははははw引っかかったw」
男子が、こちらを指さして大笑いしてきた。さっきまでの疲れが、一瞬で吹き飛んでいったようだった。
「あなたたち、いたずらをしてはいけません!」
先生は、すぐにその犯行が男子だとわかり、叱るが男子は、まったく気にしていなかった。
先生も、それに呆れて、無視することにした。先生は教卓の前に立って、みんなに指示を出す。
「それでは、授業を始めますので、席に着いてください」
男子生徒といちごは、にやけながらも席に着いた。女子生徒は、それを見ておかしいとは思ったが、まさか私物を捨てられているなんて、思いもせず席に座る。
「では、まずは魔法の教科書を出してください。テストのために練習しておきましょう」
魔法の教科書、それはほぼすべての魔法が載っている教科書である。魔法は全部で約60種類もあるらしい。しかも、人によって、その魔法の効果は違い、今まで個人魔法(フルーツ・チェンジ。この時だけ、浮遊物が必要)、外縁魔法(人によって違う魔法。魔法の力の魔法とも呼ばれる。その効果は様々だが、動物でも使える)、移動魔法(人または物体を移動させられる)、魔法の力(すべての魔法を使うにおいて、必要な力。使いすぎると体がヘトヘトになる)について紹介してきた。魔法の教科書には、この基本的な魔法以外にも、様々な魔法が載っている。その教科書を出そうとするが、りんごは引き出しの中に教科書がないことに気づいた。休み時間の時に、準備しておいたはずなのに。周りを見ると、他の女子も焦っていた。
「先生!教科書がありません!」
「私もです!」
みんな、次々に焦りだす。それを見て、いちごと男子はクスクスと笑う。
(これって、あの時と同じだ・・・)
りんごは、あることを思い出した。それは、昨日のことだった。りんごは、秀平に教科書を隠されたことがあった。もし、今回もそうだとしたら・・・。
試してみるしかないと、りんごはコロンにお願いする。
「コロン!時間を止めて!」
コロンは、眠たそうにして、ポケットの中から出てきた。
「えー、今お昼寝タイムなんだけど・・・」
「みんなの教科書が無くなってるの!お願い、助けて!」
コロンは時間を止めた。
「じゃ、あとは頑張ってね・・・」
再び、ポケットの中に入る。
「ありがとね、コロン!」
さあ、どうだろうか。りんごは、秀平の引き出しの中をこっそりと、手で探ってみる。しかし、中には何も入っていなかった。何度試してみても、同じだった。
(なんで・・・?なんで、どこにもないの・・・?)
まさか、校庭に捨てられているとは、思いもしないだろう。りんごは青ざめる。
(もしかして、この教室にはない・・・?)
きっと、りんごが職員室に行っているときに、男子といちごが何かしてたんだ。もう、犯人は確定していた。しかし、教科書がないと、疑ったところで言い逃れられてしまう。どうにかして、制限時間内に教科書を探し出さなければならなかった。一応、ごみ箱やトイレも探してみたけれど、見つからなかった。
(どこに隠したの・・・)
りんごは、諦めかける。このままじゃ、この授業は進められない。その場に座り込む、りんごなのであった。
今回は、少し長編にさせていただきました。次回からは、コロンやれもんも、中心にしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。そして、いちごや男子の行った行為が発覚し、
教育委員会や校長先生も登場します。りんごや他の生徒をいじめた、いちごや男子に天罰を下してほしいところです。これからも、期待が高まります。
- Re: フルーツ・ランク ( No.27 )
- 日時: 2025/02/02 10:28
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
あ〜、これは過去に放送していたドラマ…女王の教室を思い出します。
この頃の天海祐希さんが怖い教師役で、志田未来ちゃんは当時生徒役でした。
何と言うか、いちごの考えた提案がいじめだなんて…ますます許せません!!!
此処から先は本当の意味での、波瀾万丈な展開になりますね。
果たしてりんごちゃんやれもんちゃん女子一同は、いちごちゃんたちを止める事が出来るんでしょうか。
これからの展開が気になります、更新頑張って下さい。
それでは、また来ます。
- Re: フルーツ・ランク ( No.28 )
- 日時: 2025/02/02 11:30
- 名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「女王の教室」なんてドラマがあったんですね。その頃、私は生まれてないので、全然知りませんけれど。
いちご、本当に悪党です。今まで秀平や大樹がいじわるだったのは、いちごによる指示で動いていたという、いちごは黒幕の存在なのです。つまり、簡単に言えば、ケツ都代さんが秀平で、その上にいる組織がいちごみたいな感じでしょうか(例え方ヘタ)。ここから先は、全然考えてないんですけど、やっぱり最後はすっきりさせたいなと思っております(コメディ・ライト小説ですので)。りんごやれもんに応援ですね。
これからも、投稿していきたいと思っております。更新がんばりますね!謎の女剣士さんも、がんばってくださいね!
- 第19話 一大事 ( No.29 )
- 日時: 2025/02/07 15:34
- 名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
スレ主さんは、しばらく荒らしの対応に入りますので、小説は書くのに時間がかかります(1週間に1回くらいは書きますけども)。皆様には、ご迷惑をおかけしますが、どうかよろしくお願いいたします。荒らしについては、詳しくは雑談提示版にある「闇バイト(まだ名前は不明)への対処ついて※重要な提示版」をご覧ください。
「りんごちゃん!りんごちゃん!」
教室の真ん中にうなだれていたりんごに、コロンが声をかける。りんごは、コロンの呼びかけに気づく。
「早くしないと、時間が元に戻っちゃうよ!」
りんごは、再び顔をうつむかせながら、涙を床にこぼしていた。顔は、今までにないくらいぐしゃぐしゃである。
「りんごちゃん!お願い!みんなを助けられるのは、いま君しかいないんだ!」
コロンが精一杯さけぶも、りんごが動き出すことはなかった。
「無理だよ・・・こんなに探しても、見つからなかったじゃん・・・きっと無理だよ・・・」
諦めかけるりんごに呆れて、コロンは教室の外に飛び出した。
もしかしたら、教室の外にあるのかもしれない・・・。
一瞬、そう思い、その直感を信じてみた。一応、学校全体を探しておいた方がいいだろう。
そして・・・。
残るは校庭のみとなった。校庭の方へ出ていくと、そこにはバラバラになった教科書が地面に落ちていた。これは、確実にあいつらが上から落としたんだ。そうじゃなきゃ、こんなバラバラにはならない。教科書は散乱し、ページが開いたまま、地面に伏せていて、中が土で汚れている物もあった。
これはひどい。でも、まずはこの教科書をどうにかしないと。
そう思ったコロンは、自分だけの力ではどうにもできないので、急いで教室に戻り、りんごにその旨を伝えた。
「ほんとに!?」
うなだれていたりんごが、突然顔を上げる。
「うん・・・」
そうとわかれば、教科書を取り戻せる。でも、りんごだけの力だと時間がかかるので、先生に言っておかないと。そう思ったときに、ちょうど時間が元に戻った。急いで、コロンはポケット内に入る。
「せ、先生!」
「りんごさん、授業中ですよ?椅子に戻りなさい」
りんごは、直接床に座り込んでいた。でも、今はそんなことどうでもいい。コロンに言われたことを、ちゃんと伝えないと。
「それより、教科書が見つかったんです!」
りんごは必死に話した。信じてもらえないかもしれないと思ったからだ。
「本当ですか?」
先生は、やはり疑わしい感じだった。男子やいちごは、りんごの発言にクスクスと笑う。まさか、この短期間で見つけられるわけないと思っていたのだろう。
「はい!校庭で発見しました!」
「・・・わかったわ。皆さん、またきゅうきょで申し訳ないけど、一緒に校庭に来てくれない?」
「承知しました、先生殿!」
号令さんは、はきはきとした声で言った。こうして、男子やいちごも連れてかれ、クラス全員で校庭に向かうこととなった。そして、校庭を見る限り、それはおそろしい光景だった。本当にこんなことがあるのだろうか、現実とは思えないようなひどさ。せっかくの、4月からもらえた新しい教科書は、みんなぐちゃぐちゃになってしまっている。
「と、とにかく!教科書については、後日新しい教科書を問い合わせしますので、
安心してください!あと、内緒で教科書を捨てたのは誰ですか?」
先生は、今までにないほどの怒りだった。その怒りには、男子生徒でさえ、勝てるわけがなかった。そのとき、先生の怖さを知った生徒なのだった。そして、男子は次々と名乗り出る。まさか、あの号令さんまで、やっていたとは、ちょっと意外だ。そして、残るはいちごのみ。
「さあ、いちごさんも早く来なさい」
しかし、いちごは知らんぷりをしていた。
「私は、何もやってないもん。ただ、男子たちに命令してただけだもん」
こんな状況にもかかわらず、相変わらずのいちご。なんて、わがままな奴なのだろうか。
「それは、やっていたのと同等です!かかわりがあるのなら、早く来なさい!」
先生は、ものすごく怒っていた。その怒りに、男子でさえひるんでしまっている。
「先生、だめだねえw」
いちごが、急に先生に近づいてきて、笑いを見せてきた。まるで、自分が上だと主張しているかのようだ。
「何がですか!」
先生の方も、さすがに平常心が保てなくなっていた。
「みんな、よく聞いてねw君たちがもってたノート、ぜーんぶ捨てちゃったw」
みんなの反応を面白がるようにして、本音を告白した。つかまっていた男子も、被害に遭った女子も、いちごの周りの人はみんな、いちごをにらみだした。
「みんな、怖い顔ーwそんな顔してたら、きらわれちゃうよー?」
いちごのあおりは、まだまだ続く。先生がとっさに捕まえようとしたところで、いちごはかわす。
「先生、おそいよーwじゃ、ってことで、君たちのノート、全部捨てたから。これで、机の中がすっきりしたでしょ?私に感謝しなさい!」
まるで、女王のような甲高い声に、生徒は怒りをあらわにした。
「いちごちゃん、それはあんまりだよ!」
「そうだそうだ!ノートを捨てるのはさすがにひどいよ!しかも、僕たちのまで!」
男子も、さすがにキレたようだ。いちごは、ばつが悪そうにする。
「あんたたちのために捨ててやったんでしょ!それに、なによ!男子はみんな、私の味方でしょ?なのに、そうやって裏切るんだ、ひどーいw」
その言葉が、どうやら男子に響いたようだ。わざとらしく言う、いちごの言葉に、男子はショックを受ける。クラス一の可愛い女子に嫌われるというのは、本当にショックだろう。男子に、迷いがでてきた。
「やっぱ俺、いちごちゃんについてこうかな・・・」
「だめだよ!また、ワナに引っかかったらまずいし・・・」
男子に迷いが出てきたところで、いちごはさらにわざとらしく、男子を誘う。
「ほんと、男子って最低だねwそういうことする人、だいっきらい!!」
その言葉が、授業中の校庭に響き渡る。思春期の男子にとって、女子に「大嫌い」と言われるのが、どれほど辛いかはりんごにはわからなかった。
「ごめん!いちごちゃん!やっぱ俺、いちごちゃんについてくよ!」
「俺も俺も!」
男子は、ついに決断を決め、先生から急いで逃げた。先生は、男子を捕まえようと追いかける。いちご率いる男子は、急いで校庭を走り回った。先生は必死で追いかけていた。先生は、意外と足は速かった。でも、これじゃまるで鬼ごっこみたいだ。せっかくの授業が、台無しになってしまっている。さて、先生は男子やいちごを捕まえることはできるのだろうか・・・。
今回はここまでとします。少し長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ご感想、ご意見があったら、コメントにて投稿をお願いいたします。
- 第20話 先生対生徒 ( No.30 )
- 日時: 2025/02/07 15:16
- 名前: 第20話 先生対生徒 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14085
先生は、猛スピードで追いかけるが、まだ若い者に勝てるわけはなかった。まるで体力が無限にあるような走りで、学校を飛び出していく。先生は、もうすでに疲れ切っていた。足がつり、その痛みでとても走れなかった。
「ま、待ちなさい・・・!」
しかし、男子といちごは、そのままどこかへ行ってしまった。
校門をしっかりと閉めておけば、こんなことにはならなかっただろう。
先生は、これは大問題だと思い、警察や教育委員会、校長先生にその旨を伝えた。校長先生は、一番に校長室からこちらへ駆けつけてくれた。
「ごめんなさい!私が校門を閉め忘れていたから・・・」
先生は涙目になっていた。
きっと、生徒が校外に逃げてしまったことが、辛いのだろう。りんごたちは、先生に寄り添うようにして、先生のもとに近づく。校長先生も、生徒と同じように、先生へと近寄った。
「いや、俺が悪いんだ。俺が、しっかりと校門を確認していなかったから・・・」
校長先生は、谷口先生よりも少し背が高く、イケオジな人だった。
「いやいや、私が悪いの!」
「俺が悪いんだって!」
谷口先生は、顔を赤くし、校長先生の耳元でささやく。
「校長先生・・・優しいのね・・・」
「俺は、谷口先生のためなら何でもするよ・・・」
二人は、まるでカップルのように愛し合っていた。それを、生徒は冷たい目で見る。
れもんが、咳払いをした。
「あのさ、早くいなくなった生徒達探さないとじゃない?」
れもんの口から正論が出され、お互いに恥ずかしくなる。自分は、こんな生徒の前でけしからぬことをやっていたのか。穴があったら入りたい。
「そ、そうね・・・」
「少しでも、人は多い方が見つかりやすい。君たちも協力してくれるかい?」
校長先生は、生徒達に問う。いつもの真面目な顔に戻る。
「承知しました。校長先生」
号令さんは、いつも恰好いいが、この時だけは、特に恰好よく見えた。他の生徒も、仕方ないという顔で、校長先生を見ている。
「みんな、ありがとう。じゃあ、分かれていきますかね?」
となりにいた谷口先生に聞く。
「そうですね。その方が早く見つかりやすいですしね」
「では、二つのチームを作りますので、出席番号で15番以下の方はこちらへ、それ以降の方はあちらへ行ってください」
校長先生は、声もまさにイケメンであった。コロンは、ポケットの中が苦しかったのか、こっそり外に出てきた。きょろきょろと辺りを見回している。
「なんか、面白そうだね」
面白い?コロンの思考にはあきれる。
「生徒がいなくなっちゃったんだよ!」
「でもさ、つまりこれって、校外に行けるってことだよね?授業以外で校外に行けるって、なんか修学旅行みたいでワクワクしない?」
コロンは、目を輝かせている。
「はあ・・・ねえ、お願いだから、変なことしないでよ」
「変なことって?」
コロンは首をかしげる。りんごは、コロンの様子に心配だ。
「時間を止めるとか・・・」
本当に、それだけは絶対に止めてほしい。
「止めるわけないよ!まあ、校外には長くいたいけどね!」
コロンは、自慢するように、はっきりと言う。
(いや、止める気満々じゃん・・・)
そして、クラスは二つのチームに分かれた。りんごは、谷口先生の方らしい。
(よりによって、谷口先生と同行とは・・・)
「あら、りんごさん?なんか嫌そうね」
りんごの残念がる顔に、谷口先生は気づいたようだ。
「い、いやいや、全然嫌じゃありませんよ!」
りんごは、すぐに表情を変えるが、先生にはバレバレだ。
「どうせ、また怒られそうだから嫌とかなんでしょ?」
「・・・はい」
りんごは、正直に答える。
「・・・あなたが遅刻とか忘れものとかをしなければ、あなたに怒ることはないんですよ。
先生だって、こんなに怒りたくないんですから」
じゃあ、怒んなきゃいいじゃん。
りんごは、そう思いながらも、心の中でとどめておくことにした。それを言った瞬間、怒られるのもりんごだ。
「・・・では、出発しますよ」
先生が、歩き出した。りんごたちは、一列に並び、校外へと出る。さて、これから先生は一体、どこを探すつもりなんだろうか。そして、男子やいちごは見つかるのだろうか。
その頃・・・。
教育委員会は、今回の件について話し合っていた。今回の件は初めてなので、相当な時間がかかった。一方、警察も男子やいちごを探していた。警察は、まだ学校の近くにいるはずだと、学校周辺を探していた。ただ、男子やいちごが先生から逃げるということは、自分が何をやったか、それが悪いことだというのは自覚しているのだろう。とりあえず、生徒を無事に探さないと。まずは、生徒の安全が大事だ。こうして、捜索は始まったのだった。
今回は、少し短編となりましたが、ここで終了とさせていただきます。何とか、急いで書き上げました。これからも、書いていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。なんか、全然魔法使いっぽくなくて、ごめんなさい。
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