コメディ・ライト小説(新)
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- フルーツ・ランク
- 日時: 2025/03/05 08:31
- 名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14085
[はじめに]
初のコメディ・ライト小説を書いてみました!
ファンタジー小説に入れようか迷いましたが、考えた結果、こちらに提示することといたしました。
※読みやすくなるように、空白などを利用しております。
[あらすじ]
何故か突然、魔法少女になってしまった花咲中学校の生徒たち。一方で、「フルーツキング」と呼ばれるグループ組織が、学校や町の人たちを危険にさらしてしまう。しかし、「フルーツキング」が人間を危険にさらすのには、とある理由があって・・・。
※2月7日に更新いたしました。
[みなさんへ]
この小説は、作者が毎日管理しております。こちらに届いたコメントは、24時間以内に返信させていただきますので、よろしくお願いいたします。
※作者が体調不良などの場合は、各お話にて詳細をお伝えしていきますので、コメントを送信したのに、返信が来ないという方は、そちらを閲覧してください。
小学生を対象しておりますので、あえて分かりやすく、そして少しフィクションっぽくアレンジしております。また、お若い方にも読めるよう、常用漢字以外は使わないようにしています。
※一部に、誤字や脱字等があるかもしれません。見かけた場合はコメントにてお伝えください。
[目次]※ずいじ話を増やしていきます。
>>1第1話 私はりんご!
>>2第2話 いじられるということ
>>3第3話 そっか
>>6第4話 復讐
>>7第5話 一番きらいな授業
>>8第6話 三人の関係
>>9第7話 休み時間
>>10第8話 でも、りんごは・・・
>>11第9話 魔法は初めて!
>>12第10話 物や人を浮かす魔法※短編
>>13第11話 結局
>>14第12話 転校生※コラボ開始!※長編
>>15第13話 先生※長編
>>18第14話 そして、コロンは・・・
>>19第15話 演奏会
>>22第16話 友達になりたい!
>>23第17話 秘密のこと※長編
>>26第18話 とある作戦※長編
>>29第19話 一大事
>>30第20話 先生対生徒
>>31第21話 捜索※長編
>>34第22話 力を合わせて※長編
>>35第23話 戦いは初めて!
>>38第24話 れもんの異変
>>39第25話 最高の魔法少女は・・・
>>40第26話 りんごといちご
>>41第27話 れもんの力
>>42第28話 シャインマスカット
>>43第29話 イケメンバトル!?(長編)
>>44第30話 亀森先生(長編)
>>45第31話 りんごとコロン(長編)
>>46第32話 最高の魔法少女であり・・・
>>47第33話 日常茶飯事(短編)
>>48第34話 球技大会 前編
>>??第35話 球技大会 後編
※>>を付けて、各お話にリンクできるようにしました(>>のコピペOK)。
[注意していただきたいこと]
・荒らしとみられる行為をしてはいけません。
・この小説はフィクションです。
・この小説は、小説カキコにて連載しております。
・途中で気分が悪くなってしまった方は、閲覧をすぐに止めてください(1時間につき、5~10分程度の休憩をすすめます)。
・他サイトへの誘導とみられるスレは、対処いたしかねますので、ご理解ご協力をお願いいたします。
・この小説の各お話および本文(>>を除く)を別ページ(サイト)でご利用する場合には必ず、作者名(小説嫌いな医師)とこの小説名(「フルーツ・ランク」)を書いてください。
ぜひ、小説の世界をお楽しみください!
[前書き]
第1話の作成から、わずか3日で閲覧回数が140回を超えることができました。
また、第1話の作成から、24日で閲覧回数が400回を超えました。
応援していただきまして、本当にありがとうございます。
Q 一話に何分くらいかけて作っているのですか?
A 20から30分くらいですかねえ。1分間に100文字くらいのペースで書いていますので。結構、考えてみると、思いつくんですよねえ。それでいて、フルーツにしたりとか、いじられたりとか、他の話とはなるべくかぶらないように製作しております。
※第一話の「私はりんご!花咲小学校に通う、ふつうの小学生!」は、中学校(中学生)ということにしてください。申し訳ございません。
[「フルーツ・ランク」キャンペーン]
2025年「フルーツ・ランク」をお読みいただき、ありがとうございます。
「自分の作品を作者に見てもらいたい!」や「こんな設定にしてほしい!」などがあったら、コメントにて投稿してね!
また、作者の年齢と誕生日を当てられた方には、りんごからのコメントも投稿させていただくね!(雑談提示版を見ると、ヒントが書いてあるかも!)
※25歳2月11日→25211(例)
※あまりにも不快な内容ですと、返信できない場合がございます。
- 第1話 私はりんご! ( No.1 )
- 日時: 2025/01/15 16:58
- 名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14085
ここは、りんごの部屋。主人公であるりんごは、学校に行く準備をしていた。
私はりんご!花咲小学校に通う、ふつうの小学生!好きな食べ物はりんご!嫌いな食べ物はえーっと・・・。
「りんご~、早くしないと遅れる~」
母の声が聞こえる。
りんごの部屋は2階にあり、母の部屋は1階にある。
「わかってるよ!」
制服のボタンを留めながら、そう答える。
(いま準備しているところなのに!)
「もう、あんたがいつもマイペースだから!」
母が呆れて言う。こっちだって大変なのに。
「だってしょうがないじゃん!お母さんの子供なんだもん!」
「わ、私はマイペースじゃありませんっ!とにかく着替えなさい!」
母は焦って言う。いま、着替えてるっつーの!
こんな感じで、朝はいつもドタバタ。
いつも母は私がマイペースに寝すぎているせいだって言うけれど、そっちだってそうじゃん。まったく、親だからって偉そうにしないでほしいよね。
やっと制服に着替え終わったりんごは、急いで階段を下りる。ダイニングテーブルの上には、母が作ってくれた朝食があった。私は自分の席に座る。
「まったく、マイペースなところは誰に似たんだか・・・」
そう言いながら、母も席に座る。
(だからお母さんにだって・・・)
「さ、とにかくいただきましょう!」
「いただきます!」
「いただきます」
こうして、やっと朝食に入る。残り時間はあと5分。いつもギリギリで遅刻することがほとんどだから、急がないと!しかし、目の前にある朝食は、りんごが大好きなりんごだらけ。りんごだけは、味わって食べなければいけないと、ずっと思っていたので、りんごにとっていつも通りに食べた。
「・・・・・・もう、なんでそんなにゆっくりできるのよ!」
母は、ゆっくりしているりんごを見て思わず口に出す。
「だって、りんごだよ!りんごはゆっくり食べるって決めてるもん!」
りんごは食べながら話す。
「はあ・・・」
母は重くため息をつく。
(ほんと、誰に似たのかしら・・・)
(だからお母さんだって・・・)
こうして、朝食は終わり、この時点で15分オーバー。
りんごは急いで、玄関の方へ行く。母も玄関へ見送りに行く。
靴を履こうとしたところで、あることを思い出す。
「あれ?」
「どうしたの?」
「りんごのキーホルダーがなくて・・・」
いつもカバンに付けているはずなのに・・・。
「知らないわよ、昨日ちゃんと確認しなかったのがいけないんでしょ!」
なんて理不尽な親だ。こんなに可愛い子供を気に留めないなんて!
「そんなことないもん!ちゃんと確認したよ!」
「ポケットの中は?」
りんごはスカートのポケットの中を確認する。すると、左側に何かがあった。それを取り出してみると、りんごのキーホルダーだった。探していたやつだ。
「あった!でも、どうしてこんなところに・・・?」
りんごは突然のことに疑問に思う。
「覚えてないの?昨日、友達に見せた後、そのままポケットに入れてたじゃない」
「そう・・・だっけ・・・?」
「はあ、マイペースで忘れん坊で・・・」
「・・・・・・」
りんごは言い返せなくなる。
「さ、早くいかないと遅刻しちゃうよ!」
「もう遅刻してるのに急ぐ必要ある?」
「早くしないと1時間目にも間に合わないでしょ!ほら、キーホルダー付けて!」
りんごはキーホルダーをカバンに付ける。
「はい、いってらっしゃい!」
「いってきます!」
「急ぐのよー!」
りんごは途中まで走り、家が見えなくなった瞬間、歩き出した。母はいつも、考えすぎなんだ。そんなことを考えながらいると、いつの間にか校門に着いていた。りんごは、いつも通りマイペースで、あくびをしながら玄関へと入っていった。玄関の靴箱は、当たり前のようにみんな、外靴のみが置いてあった。今日、遅刻したのはりんごだけらしい。ああ、やだな。担任の先生は谷口先生という名前で、いつもは優しいけど、怒るとめちゃくちゃ怖い。特に、なぜかりんごだけには厳しくて、ちょっと遅刻しただけでも怒られる。ああ、30分しか遅れてないのに、また怒られるのかあ。私は教室に行くことが憂鬱だった。このまま帰ろうかとも思ったが、帰ったら帰ったで母に怒られるので、結局、帰れなかった。
そして、ついに嫌々、教室の前へ来る。そっと、バレないように扉を開け、後ろの席の方へと向かっていく。りんごの席は大体後ろの方なのだ。
「バレてるわよ」
先生が言う。りんごはぴたっと足を止める。
「ご、ごめんなさい・・・」
とりあえず謝っておく。
「まあいいわ」
「えっ、いいの!?」
りんごは嬉しくなった。あの鬼のような先生が叱らないんだもの。
「休み時間に職員室に来てちょうだい。きっちり話があるから」
嬉しくなったのは一瞬だけだった。先生から、そう告げられた瞬間、どっと気持ちが落ち込んだ。みんなの前で怒られないのはまだいいけど、休み時間の時まで鬼になった先生の事を思い出し、授業に集中できないのだ。
りんごは落ち込みながらも席へと歩く。
「遅いぞりんご~w」
とある一人の男子が、こっそりとりんごに言ってきた。その名は大樹。スポーツや勉強がそこそこ出来るんだけど、いつも私が遅刻するといじってくるんだよね。もう、先生に叱られるだけでこりごりだっつーの!
りんごは込み上げてくる怒りを何とか抑え、席へと座った。そして、りんごはななめ右の席の子を見た。
(かっこいいなあー・・・)
ななめめ右の席に座っている子は、秀平という男の子だ。秀平は、いつもかっこう良くて、スポーツや勉強も抜群。特に笑顔をするときの顔はもう、最高すぎる。そう、りんごは今、秀平に恋をしているのだ。とはいっても、まったく進歩はしてないけど。
「りんごさん」
りんごは先生から呼ばれたことを知らず、うっとりとしていた。いつまでも見てられる。
「りんごさん?」
なんてかっこう良いんだ。この学校で一番イケメンなのは、やはり秀平な気がする。
「りんごさん!!」
先生は、ついに3度目で怒鳴った。私は我に返り、焦り出す。
「は、はい!なんですか!?」
「なんですかじゃないわよ!ほら、教科書の15ページ読んで!」
「はい!えーっと・・・」
こうして、直ぐに1時間目は終わった。途中からだったので、授業が短かった。りんごがぼーっとしていると、大樹がこっちに歩いてきた。
「なあ、もしかして授業中、秀平のこと考えてたんじゃねーの?」
こっそりと耳元でささやいてきた。私はすぐに言い返す。
「そ、そんな訳ないし!そんな訳・・・」
「お前、秀平のことが好きなんだろ!」
私はつい、むっとなってしまう。
「別に秀平のことなんて好きじゃないし!き、嫌いだし!」
思ってもないことを言ってしまった。フフフと大樹は笑う。周りの人がこちらを見ている。
(ばかあ!大樹のばかあ!!)
そう言ってやりたいが、りんごは黙っていた。言ったところで、また何か返されるだけだろう。それで、さらにいじられても嫌だし仕方ない。その時、チャイムが鳴り出した。2時間目の始まりだ。みんな席に着く。
(あれ、教科書どこだっけ・・・?)
りんごは再び焦り出す。引き出しやロッカーを探しても、ぜんぜん見つからない。なんで、ちゃんと準備しておいたはずなのに・・・!
「フフ・・・」
大樹はこっそりと笑った。そう、大樹の引き出しには、りんごの教科書があった。さっき話していた合間に、こっそりと教科書を盗んだのだ。しかし、りんごがいくら叫んだところで、みんな「またか」と助けてくれるはずはない。
(やーいw)
大樹は、焦ったりんごを見ながら、心の中でそう思っていた。先生が、扉を開けて教室に入る。
「さあ、授業始めますよー。号令おねがいします」
「起立!」
日直がそう言う。号令がかかってしまったら仕方がない。りんごは諦めて起立する。
「れい!」
「お願いします!」
「着席!」
さて、教科書を早く見つけ出さないと!もしこれが、担任の先生にバレたらきっと、さらに叱られることになるだろう。それだけはいやだ!しかし、どんなに探しても教科書は見つからない。いや、見つかるはずがないのだ。
(なんで・・・どうして・・・)
りんごは涙目になりながら、必死に周囲を探す。この時、まさか大樹が自分の教科書を隠していたとは、思いもしなかった。大樹は今まで、暴言は言ってきたけど、物を盗んだりしたことは一度もなかったからだ。まさかとは思ったが、りんごは大樹を疑うのはやめた。もう、授業は始まってるし、もし本当に教科書を隠していなければ、また大樹からいじられることになる。そうなったら面倒くさいので、りんごはやめた。
第1話はとりあえず、これにて終了します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
- 第2話 いじられるということ ( No.2 )
- 日時: 2025/01/17 07:22
- 名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
第2話の開始です!
[とあるコメント広場]
「なんかさ、読んでみたけど面白くないよねw」
「そうそう、よくある展開っていうか・・・」
「名前をフルーツにしてる時点で作者のセンスがないっていうかさw」
「もう少し展開を遅めるのもアリかもね」
「魔法少女とかいってさ、ぜんぜん魔法要素ないしw」
「もう少しリアル性がほしかった」
いや、やばいって!これ、絶対人気ないやつだよね!?日アイに負ける!?いやだいやだ、そんなのいやだ!ライバルである小説好きな医師には勝ちたい!ってことで、今回はよりをかけて小説を作ってみました!第2話は文章を拡大するつもりなので、長文になりますがよろしくお願いします!
※小説好きな医師には内緒ですよw
「では、まずは教科書の12ページにある、果物の実験について見てみましょう。皆さんには、この教科書に書いてあることを、次の理科の時間にやってもらいます」
そうこうしている間に、授業は進んでしまう。できることなら時間を止めたい。そう思った。
(お願い、時間止まって・・・!)
叶うはずもない現実。しかし、もしかしたら本当に叶うかもしれないと、りんごは心の中で祈った。周りにバレぬよう、懸命に・・・。その時だった。目の前が突然、漫画の演出みたいに黄色く光り出した。とても眩しくて、まるでライトをこちらに向けられているようだ。それもめちゃくちゃ近い距離で。とにかく、りんごは目をつむるしかなかった。
(まぶ・・・しい・・・なにこれ・・・)
りんごは突然の感覚に、何が何だか分からなかった。しばらくして、まばゆい光はすっと消えていった。一体なんだったんだろう。とにかく、消えてよかった。このまま失明してしまうのではないかと思ったくらいだったから。
(あ・・・れ・・・?)
教室を見渡すと、いつもの風景だった。けれど、誰も動かない。生徒はまだしも、あの先生がしゃべっていない。これは、なにかのドッキリだろうか。
(まさか・・・ほんとに時間が止まった・・・!?)
りんごは自分が恐くなった。まさか、自分が何かしてしまったのではないかと。でも、まだ断定はできない。とりあえず、大好きな秀平に声をかけてみる。
「秀平くん。秀平くん!」
しかし、何度呼び掛けてもうんともすんともしない。これは明らかに異常事態だ。ほんとに時間が止まってしまったんだ。そんなこと、本当にあるだろうか。
「どうしよう・・・」
りんごは焦り出す。待てよ、「時間止まって」と願って時間が止まったのだから、逆に「時間動け」と願えば、もとに戻るのではないか。でも、どうせ時間が止まっているのなら、今のうちに教科書を見つけ出そう。きっと、この教室のどこかにあるはずだ。りんごは引き出しに目を付け、全員の引き出しの中を確認してみた。みんな動かないから、探しやすかった。さて、次は大樹の引き出しだ。中を確認すると、やっぱり教科書はそこにあった。この教科書は1人1冊なのに、2冊も大樹の所にある。間違いない、こっそりと隠していたんだ。りんごは、こっそりと教科書を大樹の引き出しから取り出し、そして自分の所に持ってきた。
(大樹め、許せない!よし、仕返ししちゃえ!)
「それ!」
りんごは大樹の所へ行き、大樹の鉛筆を取る。今のうちに隠しちゃえ!その時だった。再び、まばゆい光がりんごをおそってきた。まさか・・・。やはり、時間は元に戻っ
ていた。止まっていたものが、一斉に動き出す。
「なにすんだよ!」
大樹は、私が鉛筆を取っていることに気づき、すぐさまうばい取る。
(あれ、なんでみんな動いてるの・・・?)
りんごはいきなり時間が元に戻ってしまったことにおどろく。
「りんごさん、人の物を勝手にぬすんではいけませんよ?」
先生が怖い口調で言ってくる。
「ち、ちがうんです!大樹が私の教科書を先にうばったんです!」
りんごは必死で事実を言う。しかし、先生の顔を見る限り、認めてもらえなそうだ。
「教科書なんてねえぞ!」
大樹は引き出しの中を探り、そう言った。あるはずがない。さっき、自分の所に戻してしまったのだから。
「りんごさん、言い逃れはダメですよ?いますぐ、大樹さんにあやまりなさい」
この様子だと、完全にりんごが悪いみたいになっている。教室の雰囲気も悪く、みんなりんごのせいで授業がおくれているとブーイングを挙げた。このままだとまずい。りんごが嘘つきでマイペースで人の物を勝手にぬすみ、そして言い逃れしようとする理不尽な人だと思われてしまう。
「ごめんなさい・・・」
もう、りんごはあやまるしかなかった。顔をうつむき、大樹にそう言う。
「あ?聞こえないぞw」
大樹の言葉にいらつくが、今は従うしかない。それしか許してもらえる方法はないと思ったのだ。
「ごめんなさい!」
りんごは頭を下げ、必死にあやまる。なんでこんなことをしなくちゃならないんだろう。いじってきたのはそっちの方なのに・・・。
「へっw次からは気をつけろよw」
大樹は、突然のできごとに気分がよくなっていた。りんごの教科書が自分の所から消えていたのを良いことに使って。
「さ、みなさん席に戻ってください。授業を再開しますよ!」
先生が手をたたく。立っていたみんなは、やっと席にもどる。りんごは、さらに居心地が悪くなった気がした。
休み時間になった。りんごはトイレへ行こうと、一人で向かう。廊下を歩いている途中、女子2人がこそこそと何かを話しているのが聞こえた。明らかにりんごのことだった。なるべく聞きたくない。
「ねえ、りんごってやついるじゃんwあいつさ、マジきらいなんだよねw」
「わかるー!なんで、ああいうことできるんだろうねwほんと、いなくなってほしいわw」
りんごに対しての陰口が、次々と聞こえてくる。それは、トイレに入ってからも同じことだった。もう、話なんて聞きたくない。みんなを信じていたのに。
(そっか、みんな私のこと、きらいだったんだね・・・)
トイレの個室で、うなだれるりんごなのだった。
まあ、時間が止まるというのは、フィクションですと、よくある現象ですね。そして主人公、本当に運が悪いです。あ、ちなみに顔はけっこう可愛いらしいですよ。
これから、りんごと修平と大樹という、三角関係ができそうです。
大樹は、りんごに気づいてもらいたいから、わざとやっている可能性もありますからね。これから、どういう関係性が出来上がっていくのか、楽しみにしていてください。
- 第3話 そっか ( No.3 )
- 日時: 2025/01/17 17:07
- 名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
みなさん、閲覧していただき、本当にありがとうございます!これからも、もっと文を分かりやすくして書いていきますので、よろしくお願いします!
まさかの閲覧回数100回突破!(2日で達成できました!)
めざせ、打倒、小説好きな医師!
許せない・・・みんなを復しゅうしてやりたい。みんな、今までりんごをいじめてきた。だから、今度はこっちからやってやるんだ。
(時間止まれ!)
りんごはトイレの個室で、こっそりと願った。さっき、こうして止まったのだから、今度もうまくいくはずだ。しかし、外から聞こえる、うるさい男子の声は静まらない。ということは、時間は止まっていないということだ。
(え・・・なんで・・・?)
りんごは突然の出来事に、何が起こったのか分からなかった。
どうしてだろうか。時間を止めようとしているのに・・・さっきは上手くいったのに・・・。
(時間止まれ!時間止まれ!)
しかし、何度願っても、時間が止まることはなかった。急にどうしたんだろう。もしかして、さっきのはたまたまだったってこと?いや、そんなことはない。あ、もしかして、場所が悪いのかな。
ということで、りんごは教室に戻った。さっき、ここでやったのだから、今度も上手くいくはず。
(よーし、時間止まれ!)
しかし、時間が止まることはなかった。やっぱり、さっきのは単なるぐう然だったのだろうか。そのまま、3時間目のチャイムが鳴ってしまう。りんごは時間を止めるのはあきらめ、急いで次の授業の準備をした。次の授業は音楽だ。音楽の先生は亀森先生という先生で、めちゃくちゃ優しい男の先生だ。顔もそこそこイケメンで、女子はみんな興味をもっている。そして、おまけにいつも教え方がうまくて、まさにみんなが理想としていた先生って感じだ。もちろん、私は亀森先生には興味なし。だって、秀平くんがいるもん!
りんごは、ぼーっと考えていた。その時、亀森先生が教室に入って来た。そのしゅん間、クラスの女子達が「キャーキャー」とさわぐ。しかし、これはいつものこと。つまり、亀森先生の顔の良さには、どの男子もかなわないということだ。教室の空気が一変したように、女子の歓声だらけでうるさい。なので、最初はなかなか授業に進まないのだ。
「みんな、ありがとう。はは・・・。じゃあ、まずは音楽記号の練習をしようか」
亀森先生が言いだすと、すぐ女子達は静かになった。
(はあ、早く終わってくれないかな)
りんごは、そのことだけを考えていた。ほんとに、この授業はつまらない。内容は分かりやすいけど、女子のわざとらしいアピールのせいで、まったく内容が頭に入ってこないのだ。
「ではまず、この音楽記号はなんでしょう?」
亀森先生は黒板に音楽記号を書いた。ふつうなら2分音符と答えるべきなのだろうが、りんごはそれを見て、丸い形にまっすぐな棒で、りんごの形に見えた。なんど目をこすってもりんごに見える。
「あれ・・・りんご・・・?」
「りんごさん、りんごではありませんよ」
亀森先生に指摘される。周囲から笑いが飛び交う。本当にりんごに見えたのに。
(私、どうしちゃったんだろう・・・)
疲れているのだろう。少し休めば元気になる。そう思い、りんごは授業中にもかかわらず、その場で眠ってしまった。どうせ、後ろの席だからバレないし、亀森先生もスルーしてくれる。女子の声がうるさいけど、腕で耳をふさげば大丈夫だろう。りんごは、意外とうるさくても眠れるタイプなのだ。今回も、すぐに眠りについてしまった。そして、夢を見た。なんと、目覚めてみると自分が魔法使いになっている夢だ。りんごはおどろき、ためしに魔法を使ってみる。すると、本当に魔法が手からでてきた。
「いたっ!」
その時、なぜか急に痛みを覚えたのだ。ほっぺたの所がジンジンと痛む。りんごは、これも魔法の効果かと思った。とにかく痛い。そして、目が覚めてみると・・・。目の前には大樹がいた。りんごのほっぺたをつまんでいたのだ。どうりで痛いと思った。また、大樹のしわざだったのだ。りんごは、いきなり大嫌いな大樹にほっぺたをつままれ、すぐに起き上がる。大樹も急な動きにびっくりして、りんごのほっぺたをつまんでいた方の手をはなす。大樹にほっぺたをさわられた。家族以外、誰にもさわられたことはなかったのに。
「なにするの!」
りんごはいきなりのことに怒り出す。
「別にいいじゃんか。それより、お前寝ている時の顔、意外とかわいいんだな」
大樹は笑っている。まったく反省する気がない。
(か、か、か、か、か、かわいい!?)
りんごは、その言葉に心をつかまれる。大樹もたまにはいいことを言うじゃないか。
こうして、3時間目は終わった。休み時間、階段の踊り場で、りんごはとある会話を聞いてしまった。それは、大樹と秀平が話している様子だった。なにを話しているのか気になったので、こっそりと聞いてみた。
「やっぱさー、りんごってちょろいよねwかわいいって言われただけで、本気にしちゃってさw」
大樹が秀平に言う。
「だよね。おれもさー、別にあいつのこときらいなのに、なんか勘違いしてるみたいで。ただ消しゴムを拾ってやっただけなのにさ」
「秀平ってりんご好きなんじゃないのか?」
「だれがあんなやつ好きなんだよ。おれは、ああいう消しゴムを落としちゃうようなドジは大嫌いなのw」
「そっか、そうだよな。ほんとあいつちょろいw」
りんごは、こっそりと聞いてしまった。聞かないほうがよかったのかもしれない。しかし、聞いてしまってはもうおそい。りんごの目からは、涙が流れてきた。それを手でふさぐ。彼らに騙されたにくしみと、彼らの行動を信じてしまったという後悔が、同時に入り混じってくる。りんごは、その場から動くことができなかった。とにかく、突然のことにまだ、困惑しているのだ。自分がばかだった。もう、男子も女子も許さない。私をいじめたやつに、復しゅうしてやる。なんと犯人が大樹だけではなく、まさかのクラスの全員だったことが分かり、私は怒りが込み上げてきた。
- Re: フルーツ・ランク感想 ( No.4 )
- 日時: 2025/01/17 17:13
- 名前: もちごめ (ID: 35Ra9Fox)
小説嫌いな医師さん
これ私めっちゃ好きです!
これからも応援してます!
短くてごめんなさい
- Re: フルーツ・ランク ( No.5 )
- 日時: 2025/01/18 07:20
- 名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14085
もちごめさん、まずは小説カキコへようこそ!これから、お互い様々なことがあるとは思いますが、頑張っていきましょう!そして、うれしいコメントをありがとうございます!応援のコメントをもらうのは初めてなので、すごくうれしいです!(あとでもちごめさんの作品も見てみますね!)
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