ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

僕の嫌いなモノ。
日時: 2009/11/28 19:23
名前: 藍羽 (ID: eM8uJ0aJ)

こんにちわー!

藍羽(アイハ)と申します。

えっと、このお話には、少しグロイところがあります。
気をつけてください・・・!

では、頑張ります。

♪お客さま

ジョーカー様   朝崎疾風様  架凛様  要竜(のび太)様
白魔女様    叉紗様

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14



Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.66 )
日時: 2009/12/04 20:05
名前: 藍羽 (ID: DXj3gHSB)

朝倉疾風様。

リオちゃん、けっこうピンチです。
昨日の記憶もありません。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.67 )
日時: 2009/12/04 20:23
名前: 藍羽 (ID: DXj3gHSB)

あ、拓真が戻ってきた。
あれれ、何だか悲しそうな、そんな顔をしているよ。
どうしたのかな、拓真?

「拓真!どーしたのっ?」

「・・・リオ、よく聞け。リオは、施設に入ることになった」

「・・・・・・し、せ、つ?」

拓真が、小さく頷いた。
何それ?どういうこと?わたしが施設に入る?
意味分からないよ。ねえ、拓真?!

「じゃあ、じゃあッ。わたし、わたしは・・・ッ」

わたしは・・・?
どうなっちゃうの?わたしは?
施設に入って?それから?
拓真と。陸と。沙世とは・・・もう会えないの?

「みんなと会えないの?ずっと一緒じゃないの?」

「会えるよ。会いに行く。ずっと一緒は無理だけど・・・」

シュンとして拓真は言う。

「そっか、そうか。本当に会いに来てくれるんだよね?」

「うん」

「・・・・・・あははははははははッ」

「リオ?どうしたんだ?」

あはははははは。あはははは。あーはははは。
もし、もしもだよ?
拓真は嘘をついているかもよ?あははは!
毎日来ないで、忘れさせようとしているのかもよ?
わたしは嘘が嫌いなんだからね?

「嘘だねエ。拓真?毎日なんて、ウソ」

「信じろよ、リオ。僕は嘘つかないよ。ちゃんと来る」

「本当かな?本当かな〜?クスクスクス!!」

自分でもおかしいことに気づいた。
でも止められない。止まらない。ああ、どうしよう?

「ちゃんと、来る。リオとの思い出は僕が守る」

「・・・・・・・・・・・・ッ」

「嘘だと思うなら疑えばいい。リオの思うようにすればいい」

「・・・い・・・・・・や・・・ぁ・・・・・ッ」

「・・・・・・君は、誰?」

「嫌ああああああああああああああああああああああああッ」

君は誰?
わたしは誰だ?
佐倉リオ。
いや、違うな。違う違う!
血にまみれたリオ?
空っぽのリオ?
わたしは誰だ誰だ誰だ誰だ?!
くすくすくすくすくす!
あははははははははははは!

気がついたら、ベッドの上だった。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.68 )
日時: 2009/12/06 19:07
名前: 藍羽 (ID: oVVCFUDs)

自分の小説見つからなくて驚き☆笑
キーワード検索で探した・・・
では書きます。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.69 )
日時: 2009/12/06 19:42
名前: 藍羽 (ID: oVVCFUDs)

「そか。施設入っちゃうのか、リオ」

「私は毎日行く。リオのためにね、陸?」

「あ・・・?あぁ!行くぜ!」

「ありがと、陸。神田さん」

拓真はニッ、と笑って見せた。
俺、北条陸は久しぶりに拓真の笑顔を見た気がする。
何だか安心したぜ、ははは。
もうリオが学校に来ることは、無いらしい。
あーぁ、何だか寂しくなるな。

「じゃ、俺は帰るぜ。じゃーなー♪」

「待って!陸くん、明日、行こう?」

「リオのところだろ?いいぜ。当たり前だろ?」

「・・・・・・絶対なんだからね。クスクス」

沙世の瞳が、一瞬曇ったように見えたのは気のせい?
あー・・・気のせいか。はははは。

「じゃあな、拓真。沙世」

「じゃあね」

「バイバーイ、陸くん」

沙世が大きく手を振る。
また明日、と。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.70 )
日時: 2009/12/06 20:00
名前: 藍羽 (ID: oVVCFUDs)

「ただいまー」

そう言って、ズカズカと上がり込む。
今日の晩御飯はどうしようかな、とか考えながら。

「・・・・・・おかえり、陸さん」

「おぅ、空じゃねえか。海は?」

「海さんは塾ですけど」

「どうしたんだよ、その敬語。空らしくねえよ」

小学5年生の空が、敬語を使うなんて。
しかも『陸さん』とか言ってるし。大丈夫か?

「さっき、空は空じゃないことが分かりました」

「は?」

おいおい空ちゃーん、意味分からないよ。
しかも睨まないでくれ。いつも以上に睨むな。
ちょっと怖いぜ。

「空は、陸さんと海さんとは他人なんですよ」

「は?」

ちょっと空ちゃーん、どうしたのかなあ?
そんな睨まれたら、お兄ちゃん死んじゃうよ。

「つまり!空の名前は、木下空!北条ではない!」

「・・・・・・ッ!」

何故知っているんだ、空?

つまり、こういうことだ。
空は俺と海と、血が繋がっていないことを知ったのだ。
誰かに聞いたのか?何か見たのか?

まだ俺が中学生だった頃。中一の頃かな。
海は小学五年生の頃。
我が家に、木下空がやって来た。

『預かってくれませんか』、と。

俺と海は受け入れた。
受け入れれば、たくさんのお金が手に入るから。

空の親は、俺たちに預けたっきり。
死んでしまったのだから。

空は自然に、『北条空』と名乗るようになった。
木下、という名前を忘れて。
木下空という名前は、忘れていたのだ。

そして今。
空は何かで、それを知った。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14



この掲示板は過去ログ化されています。