ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- doll-殺戮人形-完結しました☆
- 日時: 2010/06/06 10:39
- 名前: りん (ID: 1EEKYNv1)
初めまして★
りんと言います♪
小説を書くのは初めてなんですが頑張って分かりやすく、面白い小説になるようにしますので
よろしくお願いします^^
どんどんコメしちゃってくださいね(^0^)/
では始まり始まり〜^^
↓↓
宮坂唯
15歳
成績優秀で絶世の美女。
doll(ドール)
感情がなく、ただ無表情で殺戮を
繰り返す世界№1の殺し屋。
表と裏...光と闇で暮らす正反対な2人は
同一人物だった...。
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- Re: doll-殺戮人形- ( No.38 )
- 日時: 2010/05/09 10:33
- 名前: りん ◆mTqouqsI7s (ID: U7zErvcm)
読みにくいので全部修正しました。
ですが、内容は全然変わっていません^^
- Re: doll-殺戮人形- ( No.39 )
- 日時: 2010/05/10 19:07
- 名前: りん ◆mTqouqsI7s (ID: vjv6vqMW)
コンビにの前にはすでに柚季がいた。
「柚季!!」
私は柚季に聞こえるようにできるだけ大きい声で呼んだ。
柚季は私の方を見ると力なく微笑んだ。
目が赤い・・・泣いたのかしら・・・?
「唯・・・早かったね? 急いで来てくれたの?」
「当たり前じゃん!! 柚季待ってんのにゆっくり来れるわけないよ」
「そう? ありがとね」
柚季はまた力なく微笑んだ。
泣きそうな顔で・・・。
「ここが唯の家?」
「そうだよ」
「うそ・・・超でかいじゃん」
「はは。ありがとう」
コンビにの前で話すのもあれだということで私は柚季を家に招いた(?)。
「柚季・・・? 話ってなに?」
「えっと・・・ね? 私の過去のことなんだけど・・・。実は私、
8歳の時に殺し屋になったの・・・」
それからの柚季はゆっくりと話し始めた。
柚季は私がいなくなってから遊び相手がいなくなった。
そんな柚季を可哀想に思った母親が柚季の遊び相手として知り合い家族を連れてきた。
知り合いの家族の中には零嘉という4つ年上の娘がいた。
零嘉と柚季はすぐに仲良くなり、いつも一緒にいるようにもなった。
確か私と手紙交換してたときにそんなこと書いてたな・・・。
しかし仲良くなってから3年が経ったある日・・・。
いつものように零嘉と遊んでいるとズシャッというナイフで人間を刺したような
物音が近くでしたと思うと、零嘉は倒れた。
偶然その時はかくれんぼ中で零嘉は部屋の中をうろうろしていた。
だから殺した本人は柚季が隠れているだなんて知らない。
柚季が隠れているのはクローゼットの中で結構部屋の中が見渡せれる。
恐る恐る視線を零嘉から殺した本人の顔に向けた。
そこに立っていたのは・・・
零嘉の実の母親だった。
柚季は驚きとショックで声も出なかった。
バタン・・・と玄関のドアが閉まる音がしてクローゼットから出てリビングに行くと
柚季の母親、父親、おじいちゃん、おばあちゃん、零嘉のお父さんが
死んでいた(柚季の家は母方の祖父母も一緒に住んでいて、父方の祖父母は他界している)。
「お母さん・・・? お父さん・・・? おじいちゃん・・・? おばあちゃん・・・? おじちゃん・・・?」
何度声をかけても返事はない・・・。
ナンデ何モ言ッテクレナイノ?
ナンデ死ンデルノ?
ナンデ零嘉チャンモ死ンデルノ?
ナンデオバチャンガアンナコト・・・。
ナンデナンデナンデナンデ?
「あーぁ・・・遅かったねぇ」
ふいに後ろから声が聞こえた。
柚季は、はっとして後ろを振り返った。
が誰もいない・・・前を向くと
「ひっ・・・」
目の前に若い男の人がいた。
「でも君は殺されなかったんだね〜。どうして?」
「えっと・・・かくれんぼ・・・してて・・・隠れてたから・・・」
「そう?」
男の人は柚季を上から下へと審査でもしているようにみている。
「あの・・・?」
「ん?」
男の人は柚季の顔を見た。
- Re: doll-殺戮人形- ( No.40 )
- 日時: 2010/05/12 20:06
- 名前: りん ◆mTqouqsI7s (ID: vjv6vqMW)
「あなた・・・誰ですか?」
この人は怪しい・・・。
観察力が優れていた柚季はすぐに理解した。
「えっ? 俺? 俺はね・・・
殺し屋
だよ?」
「・・・殺し・・・屋?」
「そう。知らない? 依頼をもらって大きな金額と交換で人を殺すの」
「人・・・殺し・・・・・・?」
「まぁ一般的にはそういうかな?」
この人・・・やばい。
そう思ったが体が思うように動かない。
ただ黙ってその男を見つめるしかなかった。
もしかしたら隙があるかもしれない・・・と思って・・・。
「残念・・・俺、隙なんて与えないよ?」
「え?」
なんで思ってることが分かるの?
「はは。今、“何で分かるの?”とか思ってたでしょ?」
「はひっ?」
びっくりして間抜けな声が出た。
恥ずかしい・・・・・・。
「俺はね、君よりも感覚が優れてるからね? いくら君が観察力があっても・・・」
「そう・・・ですか。あの、何でここに来たんですか? こんなとこに殺し屋が」
「あぁ・・・依頼を受けてね。永沢由美子を殺せ・・・てね」
永沢・・・確か零嘉の苗字・・・。
そして由美子は零嘉のお母さんの名前・・・。
- Re: doll-殺戮人形- ( No.41 )
- 日時: 2010/05/12 22:52
- 名前: りん ◆mTqouqsI7s (ID: vjv6vqMW)
「あれ? 知らなかったの? 永沢由美子は俺と同じ殺し屋だよ」
「おばちゃん・・・が?」
「うん。君、見てないの? “おばちゃん”が大切な人たちを殺すところ」
柚季はさっきの光景を思い出し、下をうつむいて黙りこんだ。
「・・・見たよね?」
柚季は正直にコクンと頷いた。
この人には嘘を付いても意味がないし、付いちゃいけないと思ったから・・・。
「正直だね・・・。永沢由美子は結構有名な殺し屋だった。顔もばれてないしね。
でも最近来た依頼人が俺に教えてくれたんだ。
“永沢由美子は罪のない人たちを殺していっている”って。
その人は情報屋だから疑えないでしょ?
で、依頼を受けて2、3日尾行まがいなことしてたら偶然目の前で人を殺してくれちゃってね・・・。
すごく嬉しそうな顔で機嫌もよかったよ。
あと・・・楽しそうだった」
おばちゃんが殺人を楽しむ?
男の話によるとおばちゃんは一回家族や身内を殺して見たかったらしく、
今日、その欲望が放たれた、みたい・・・。
その欲望のために零嘉は・・・
お母さんは・・・
お父さんは・・・
おばあちゃんは・・・
おじいちゃんは・・・
おじちゃんは・・・
死 ん じ ゃ っ た ん だ ・ ・ ・ 。
柚季はその時、悲しみや苦しみよりも殺意が芽生えた。
その感情は男にも読み取れたらしい。
「・・・永沢由美子を、殺したい?」
ふいに男がそう聞いてきた。
「・・・・・・殺して・・・零ちゃんの・・・お母さんたちの敵をうちたい・・・」
柚季は正直に思ったことを口にした。
「そう・・・じゃ、俺と一緒に来な。俺が何から何まで教えてやる、どうする?」
そんなの答えは決まっている。
「はい・・・よろしくお願いします」
・・・といった感じだ。
「柚季・・・色々あったんだね・・・?」
私は柚季の方を向いた。
柚季は涙をためている。
目には“悲しみ”・・・。
私はそっと抱きしめた。
「柚季・・・もう大丈夫・・・しっかり」
柚季・・・
あなたにそんな過去があったんだね。
でも大丈夫・・・
私があなたを守る・・・。
- Re: doll-殺戮人形- ( No.42 )
- 日時: 2010/05/14 18:46
- 名前: りん ◆mTqouqsI7s (ID: kEMak/IT)
「唯・・・聞いてくれてありがとう・・・」
私の胸から顔を離した柚季はニッコリと微笑んでいて・・・
でもその笑顔もどこか悲しげに私の目に映っていた。
「ううん。今日は泊まって行く?」
「そうだね。ありがとう」
柚季は私の家に泊まった。
後から話を聞くとその男は当時世界№2の殺し屋だったみたい・・・。
その後は色々話したりして結局寝たのは2時くらいになってしまった。
「唯、学校大丈夫?」
「平気。明日は休むから」
「ごめんね、私のために」
「いいの。私が好きなようにするから・・・」
私は亜綾にメールした。
『亜綾?
こんな時間にごめんね?
悪いけど今日は幼馴染が泊まってるから明日は学校休むね・・・^^
あと、幼馴染のことは龍に聞いて。
知ってるから(^o^)』
まぁこんな感じで・・・。
「ねぇ明日空いてる?」
メールを送った後柚季が聞いてきた。
「うん。どうして?」
私が聞くと柚季は悲しそうに笑って呟いた。
「お父さんとお母さん、おじちゃん・・・零嘉の・・・・・・命日、なんだ」
「・・・そっか」
「でね、着いてきて欲しいんだけど・・・」
柚季は申し訳なさそうに言ってきた。
「もちろん。おばさん達には色々お世話になったしね」
私はニッコリ微笑んだ。
柚季も微笑み返してくれた。
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