ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- doll-殺戮人形-完結しました☆
- 日時: 2010/06/06 10:39
- 名前: りん (ID: 1EEKYNv1)
初めまして★
りんと言います♪
小説を書くのは初めてなんですが頑張って分かりやすく、面白い小説になるようにしますので
よろしくお願いします^^
どんどんコメしちゃってくださいね(^0^)/
では始まり始まり〜^^
↓↓
宮坂唯
15歳
成績優秀で絶世の美女。
doll(ドール)
感情がなく、ただ無表情で殺戮を
繰り返す世界№1の殺し屋。
表と裏...光と闇で暮らす正反対な2人は
同一人物だった...。
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- Re: doll-殺戮人形- ( No.23 )
- 日時: 2010/05/09 10:20
- 名前: りん (ID: U7zErvcm)
龍はそのあとも黒椿に
「黒椿の幹部でこんなもんなんだから下っ端は目瞑って片手で勝てるな、一発で」
「総長さんよぉ、本当に強ぇのか?」
「多分弱ぇよなぁ!!!!」
などと嫌味を言っていた。
まるで自分が強いと言ったような口ぶりで・・・
「お前さっきから言わせておけば・・・」
総長が怒りの表情を浮かべながら言った。
「ん? 何? ぼうや?」
龍は尚もチョッカイを出す。
総長は殺気を出しながら言った。
「俺はどうでもいいが仲間や友達を馬鹿にすんじゃねぇ」
ナカマ?
トモダチ?
オレハドウデモイイ?
「あははははは!!」
私はこらえきれずお腹を抱えて笑った。
多分今まで人間に見せたことのない冷たい目と声だったと思う。
「何がおかしい」
「仲間? なにそれ? なんでそんなもののために自
分は何されてもいいの?」
だって殺し屋の亜綾や恋人の龍までびっくりしていたから。
総長も私の冷たい声を聞いて動揺を隠せない様子だ。
まぁこの程度なら世界トップの殺し屋ならなんとも思
わないが、全国レベルや人間には
結構きつい。
「どうしたの? 怖いの? 質問に答えてよ」
総長は動揺を隠せないまま話し始めた。
「どうなってもいい・・・」
「ねぇ・・・仲間っていくら?」
「お金に例えれる額じゃねぇよ」
「そっか・・・じゃぁその仲間のために死ねる?」
私の意外な質問に驚いたのか総長はびっくりしていた。
しかし答えは早かった。
「あぁ・・・当たり前だ」
きっぱりいいきった・・・。
その表情がムカつく。
きっとこいつは私の持ってないものを全てもっている。
家族、愛情、ナカマ?
コイツヲ殺シタイ・・・。
シネシネシネシネシネシネシネシネシネ。
「へぇ・・・じゃ、死んでよ? ここで。私が殺してあげる」
そういって私は内ポケットからカッターを取り出し、総長に向けた。
総長は一歩後ろに下がった。
「ふふ・・・あなたは嬉しいでしょ? あなたの信じる
仲間のために死ねるんだから。
でもね、あなたが仲間と信じてるあいつらは全然仲間と思ってないみたい。
哀れね・・・こっちを見ているだけで何もしない・・・。あなた・・・仲間じゃなかったのよ」
私は言いながらも一歩ずつ、確実に進んでいく。
総長はとうとう壁にぶつかってしまった。
「さようなら・・・哀れな総長さん」
そう言って総長の首を切り落とそうとしたとき・・・
「唯・・・ここまででいいだろう」
龍が私の腕を掴んで止めていた。
「唯・・・行こう?」
亜綾はおだやかな口調で言った。
「助かったわね・・・今回は。龍に感謝することね。あと、黒椿だっけ? 解散しな?
結局は自分が一番大切なのよ。自分が無事なら誰が死んでも構わない。
人間はそういう生き物。これは最終警告よ。もう私たちに関わらないで・・・死ぬわよ」
私はそういって屋上を出た。
「龍、止めてくれてありがとう・・・」
「唯のためだからな」
龍が止めなかったら今頃総長は地獄行きだっただろう・・・。
黒椿の総長さん。
感謝することね。
- Re: doll-殺戮人形- ( No.24 )
- 日時: 2010/05/09 10:15
- 名前: りん (ID: U7zErvcm)
唯達が出て行った後の黒椿。
「あいつ・・・狂ってる」
総長が呟いた。
「可愛いのにな。一瞬で何もかもが冷たくなった」
チャラ男が信じられないといった表情で言う。
「それよりお前ら・・・」
総長が話を変えた。
場の空気が凍りつくのが全員に分かった。
「・・・俺たちは“仲間”じゃなかったのか?」
そう言った総長の目は悲しそうだった。
3人は戸惑い始める。
助けることなんて簡単にできたはず・・・仲間を想うなら。
「あの・・・その」
さわやか君は慌てている。
言葉が見つからない。
「・・・俺は信用されてないのかもな」
総長はまた悲しそうに言った。
「ちっ、違うんだ!!」
「何がだよ」
慌てて言ったクール男を睨みつける総長・・・さらに空
気が凍った。
「・・・仲間、か。
俺たちは仲間じゃないのか?
俺は総長として信用されていないのか?
本当にそれは仲間なのか?」
みんなは黙るしかなかった。
今何を言っても言い訳にしかならない気がして・・・。
「・・・本当に仲間と思い込んでいたのは俺だけだったんだな」
他の3人は黙って俯いている。
「そうか・・・なら俺は−・・・」
総長は泣きそうなのをこらえて話し始めた・・・。
- Re: doll-殺戮人形- ( No.25 )
- 日時: 2010/05/09 10:16
- 名前: りん (ID: U7zErvcm)
唯目線に戻ります。
「さっきの唯超格好よかったぁ!!
殺してもよかったんじゃない?
あの人の死に様、見たかったのにぃ〜・・・」
「亜綾・・・お前が言うと冗談に聞こえないよ・・・」
「へへへ〜・・・冗談に聞こえる方がおかしいよー?
だって本気で言ったもん♪」
私の隣では2人が仲良くゆるい口げんかをしている。
−あの人たち・・・解散するかしら?−
そればかりが気になる・・・。
あいつ等を見ていると自然と殺人衝動が芽生える・・・。
きっと私は“仲間”とか“大切”とか偽善てきな言葉
を発する奴が嫌いなんだ・・・。
依頼が来ていないのに殺そうとした私・・・
殺し屋としてもっともやってはいけないことを私はやろうとしていたのだ。
「・・・い、・・・ゅい!! 唯!!」
はっとした。
龍はずっと私の名前を呼んでいた。
仲間なんていらない・・・
私には龍と亜綾、マスターとあの子がいればそれでいい・・・。
みんなのためなら・・・なんだって−・・・
- Re: doll-殺戮人形- ( No.26 )
- 日時: 2010/04/25 17:02
- 名前: みーい ◆tBQe5ZMqLk (ID: z1wKO93N)
面白いですね<^−^>
- Re: doll-殺戮人形- ( No.27 )
- 日時: 2010/04/25 17:22
- 名前: りん (ID: IPYwA4yT)
ありがとうございます!!
超うれしいです♪
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