ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 絶対少女!!
- 日時: 2010/06/04 19:00
- 名前: 夕月 (ID: ucWXZRi/)
こんにちは、夕月(ユヅキ)です!! (前は羽鳥、という名前でした。)
『白銀の少女』が終わったので、書くことにしました。
今回は【超能力】をメインにやっていきます!!
とにかく、頑張りますっ!!!
名前を変えました。 【ユエ】です。
◇ ◇ ◇ ◇
それは少しだけ歪み、おかしな日常。
道化師だなんて、言わないで?
主な登場人物>>1
第一章 空白の音とサヨナラ
>>6 >>10 >>19 >>26 >>27 >>30 >>36 >>39
>>43 >>46 >>49 >>55 >>60
第二章 真実は残酷だ。 夢は意地悪だ。
>>62 >>65 >>68 >>70 >>73 >>74 >>76 >>78
>>83 >>87 >>90 >>93
◇お客さま
アキラ(留依)様 夕月様 みどり様 ローズ様
こたつとみかん様 涼香(nanasi)様 白兎様
くれは様 神無月様 琥珀様 BiBiAn様
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- Re: 絶対少女!! ( No.27 )
- 日時: 2010/04/22 21:52
- 名前: ユエ (ID: S7/.WdDv)
「……久し振り、です。 紅エリカ、帰国しました」
基本無口、冷静な紅エリカさんはそう言った。
【紅炎少女】で、名家である紅家の令嬢。
ウェーブのかかった茶髪ロングに、燃えるような紅い瞳。
ちなみに、瞳に光が宿っていない。
わたし、飛鳥、時雨、りあむ、エリカさん。
この五人の中で一番年上なのが、十八歳のエリカさん。
一番年下は、十四歳の飛鳥。
【絶対少女】の泉心音。
【飛翔少年】の泉飛鳥。
【時間少女】の香宮時雨。
【歪曲少年】の藤堂りあむ。
【紅炎少女】の紅エリカ。
この五人が揃うのは、一ヶ月ぶりだった。
いや、四人は揃うんだけど。
エリカさんは大抵、紅家の所有する島にいるらしい。
さすが、名家の令嬢は違うね。
ちなみに、その島の名前は【蛍島】。
「久し振りですね、エリカさん」
わたしたち四人は、次々とエリカさんに詰め寄る。
エリカさんは少し困った表情をしていたけど、
少しだけ嬉しそうな表情でもあった。
◇ ◇ ◇
「巨大な氷と、行方不明者……?」
エリカさんは日下部さんの言葉を繰り返す。
「うん、エリカくんは何か知らないかい?」
すっとエリカさんは燃える紅い瞳で、日下部さんを見て、
「巨大な氷は、きっと能力者の仕業ですね。
そして、私は多分、先ほどお会いしましたよ」
一気に喋ったエリカさんは、深呼吸をした。
無口なのに、こんなに喋るとは。 わたしは内心驚いていた。
「会ったんですかあ?!」
時雨が叫ぶ。
「相手は氷系で、私の前に巨大な氷を出した……。
【紅炎少女】なので、簡単でしたけど」
再び、エリカさんは深呼吸。 吸って、吐いて。
「どんな子だったの?」
飛鳥が楽しそうに訊いた。
「棒つきキャンディ、意地悪そうなガキ、って子」
一瞬だけ、りあむの表情が変わったのをわたしは見逃さない。
あとで問い詰めてやろうかな。
「なるほどね」
日下部さんは短くそれだけ言うと、個人の研究室へ走った。
- Re: 絶対少女!! ( No.28 )
- 日時: 2010/04/23 21:44
- 名前: 留依 (ID: BLbMqcR3)
- 参照: 元・アキラです。呼び方ゎ─るい─です
氷の能力を持つ子生意気なガキ……失礼!!
キャンディを咥える可愛らしい男の子は、何者なんでしょうか。
- Re: 絶対少女!! ( No.29 )
- 日時: 2010/04/24 19:21
- 名前: ユエ (ID: 8HTDhaI.)
留依さん
生意気なガキんちょです(笑
何者かはまだ秘密です!!
- Re: 絶対少女!! ( No.30 )
- 日時: 2010/04/24 20:05
- 名前: ユエ (ID: 8HTDhaI.)
日下部さんの研究所のとある、一つの狭い部屋。
ここには大きな窓が一つだけ。 あとは何もない。
そこに、【歪曲少年】藤堂りあむは、いた。
床に座り、ぼんやりと夜の景色を見つめている。
月明かりがりあむを照らす。
「…………」
そこへ静かに、【紅炎少女】紅家のご令嬢、紅エリカがやって来た。
炎のような紅い瞳が、りあむを見つめる。
炎のくせに、その瞳には光が宿っていない。
「エリカさん、どうしたの……?」
りあむは振り向かずに言う。
エリカは部屋の入り口に立ったまま、答える。
「……りあむ君は、親がいないわよね?」
「エリカさん、どうしたの? 基本無口だったのに。
この一ヶ月間、何かあったの?」
はは、と力なく笑いながらりあむは言う。
それでも、エリカの表情は無だった。
「────ああ、おれは【一人っ子】だよ」
諦めたように、りあむは言う。
「……それは、本当? 兄か弟がいるんじゃない?」
りあむの動きが全て止まる。
そして、ようやくエリカの方を見る。
りあむの表情は、凍り付いていた。
それでもエリカは喋り続ける。
「同じ、能力者のね」
「───どうして?」
「え?」
「どうして、そんなことを言い出すんだ、エリカさん?」
くす、とエリカさんが笑ったような気がした。
「私を襲った少年は、りあむ君ソックリだったもの」
ばきょっ。
りあむの近くで、床の一部が歪んだ。
たぶん、無意識にやってしまったのだろう。
「────藤堂、れおん」
歪んだ床を見ながら、りあむは呟く。
「おれの、双子の、おとうと、だった……」
やっぱりね、とエリカは思う。
「双子の弟の、藤堂れおん君?」
「おれと同じ能力者で、【寒冷少年】藤堂れおん」
次はハッキリと。
そして、静寂が訪れた。
◇ ◇ ◇
翌朝。
心音はいつも通りに学校に登校してきた。
そして、【いつものように時雨と会話して】。
そして、【いつものようにりあむと会話して】。
いつものように担任が来てホームルーム、のはずだった。
チャイムがなり、皆が席につく。
そこで、心音はようやく気づく。
────クラスの半分が、いない?!
クラスの半分がいなかった。 来てなかった。
しかも、担任まで来なかった。
一応、副担任の先生が来てくれた。
「先生、どォして担任とクラス半分いないんですか?」
一人のクラスメイトが、副担任の先生に訊く。
すると、副担任の先生は困った顔をして、
「ごめんなさい、それが……連絡がないんです」
と答えるだけだった。
(最近ね、行方不明者が出てきているんだよ)
日下部さんの言葉が、フラッシュバックする。
いや、いやいやいやいや。
そんな、
まさか、
ねえ?
偶然ですよね、日下部さん。
- Re: 絶対少女!! ( No.31 )
- 日時: 2010/04/25 12:19
- 名前: アキラ (ID: BLbMqcR3)
- 参照: 元・アキラです。呼び方ゎ─るい─です
りあむ君の弟がエリカさんを襲った……。
一体何故だ(;O;)
そしてクラスの半分が消えた??
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