ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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killer killer girl =断罪の花=
日時: 2010/05/17 16:15
名前: アキラ ◆cctlnLXfPA (ID: PA3b2Hh4)

登場人物>>62




■をpに直して下さい。




イメソン htt■://www.youtube.com/watch?v=5wbzn8jUnm0&feature=related




画像
フィアhtt■://star.ap.teacup.com/yellowboy02/img/1273887632.jpg



悪魔参考:ウィキペディアより

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Re: killer killer girl =断罪の花= ( No.21 )
日時: 2010/05/02 15:33
名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: khxqjExY)

初めまして。
フィアの気持ちがよく分かりますね。
すごくきれいな話ですね。わたし、かなり好きですよ。
これからもがんばってくださいね。

Re: killer killer girl =断罪の花= ( No.22 )
日時: 2010/05/02 19:26
名前: アキラ (ID: BLbMqcR3)

綺麗な話と言ってくれて、ありがとうございます!
頑張りますんで、よろしくお願いします(*^^)v

Re: killer killer girl =断罪の花= ( No.23 )
日時: 2010/05/02 19:29
名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: khxqjExY)

はい、また時々見に来ますね。

Re: killer killer girl =断罪の花= ( No.24 )
日時: 2010/05/02 20:05
名前: アキラ (ID: BLbMqcR3)

ありがとうございます(*^^)v

Re: killer killer girl =断罪の花= ( No.25 )
日時: 2010/05/02 20:27
名前: アキラ (ID: BLbMqcR3)

.






あの後、書類に 「親子の証を剥奪する」 の個所にサインし、正式にフィアは両親と関係を打ち切った。
泣きじゃくる母親を見て、フィアの心は全く傷つかなかったわけではない。

身を、ナイフでガリガリと引き裂かれるような痛み。
震える手で、サインした。

両親との面会も拒絶し、“封印の間” に閉じ込められた。
人との接触と言えば、朝昼晩に三度の食事を監査官が持ってくるくらい。

いくら覚悟していたとはいえ、孤独で、とても寂しかった。

だけど、シエルが居てくれる。




──今日も泣いてるの?

優しい声色。 悪魔である事が不思議だった。

「怖いの。 暗い所も、怖い所も」

暗い所は何も見えなくて、音も聞こえなくてとても悲しい。
明るい所だと白髪がめだって、人の笑い声も耳にこびり付いてくる。

「シエル……、お歌を聴かせて?」

まるで小さい子供のように、悪魔に唄を乞う。
今のフィアにとって、シエルだけが救いだった。

──目を閉じて。

「目を閉じたら暗いわ」

──なら、ボクが塞いであげる。

フィアの影が伸び、そこからシエルの姿が現れる。
監査官がギョッとしたが、シエルはフィアに微笑み、

「大丈夫。 ボクはいつだってここにいるから。 さあ、目を閉じて?」
「……きっと、きっとよ。 きっとそこに居てね」

何度も何度も。
存在を確かめるかのようにそう呟いて。

そっと目を閉じる。

しばらくして静寂の中に響いたのは、綺麗な聴いたこのないメロディーだった。

「綺麗な曲ね」

フィアは嬉しかった。
シエルが自分の為に歌ってくれている事が。

悪魔が歌う、鎮魂歌。


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