ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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理想郷
日時: 2010/08/14 13:59
名前: 金平糖  ◆dv3C2P69LE (ID: FwQAM/tA)

この物語の題材は『理想郷』です。
エデン、ユートピア、シャングリラや桃源郷……そんな数々の理想郷を舞台に様々なキャラ達が物語を繰り広げます!
楽しんでくれると嬉しいです!
多分微SF気味だと思います。

一日一回か二日に一回は更新を心がけていますが、意外と体力が持たなかったり……w

目次
序  >>3
第一話>>7-8>>24>>35-36
第二話>>37>>39>>41
第三話>>42-44>>47-48
第四話>>51>>54>>57-58>>61
第五話>>62>>65-67>>72-73>>76-77
第六話>>78-80>>89>>92>>96 幕間>>97
第七話

第二回目のオリジナルキャラ募集です。
良いと感じた物だけを採用させて頂きます!
期限は来週の木曜日まで!
皆様の個性豊かなキャラをお待ちしております。

募集用紙

名前【】
性別【】
年齢【】
性格【】
容姿・外見【】
口調【】
設定【】
住んでいる場所【】
サンプルボイス【】
       【】

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Re: 理想郷 参照600達成記念、第二回オリキャラ募集中 ( No.102 )
日時: 2010/08/11 18:09
名前: 金平糖  ◆dv3C2P69LE (ID: FwQAM/tA)

第七話

ジパング下級層区、政府軍基地会議室にて話し合いが行われていた。

「カラベナ略奪作戦の会議をこれより開始いたします」

大きな円形のテーブルに座る、威厳のみたっぷりの禿げた中年の男が立ち上がると、椅子に座っていた他の者達も立ち上がり礼をする。

「今回作戦の協力をしてくれる事になった、壊ナオ……」

男が言い終わる前に会議室のドアが勢い良く開けられ、

「申し訳ございません、遅れました」

息を切らせながら眼鏡をかけた目付きの鋭い男が部屋に入る。
その後ろには小柄な青年がぶー垂れながら、男にジャージの襟部分を掴まれひきずられている。
部屋居る人達は顔を歪め、ひそひそと小さな声で何か言いながらその二人を見る。
眼鏡の男はそれを気にせずに、ジャージ姿の青年を空いている椅子に無理矢理座らせ、

「いいですか間宮さん、隊長が体調不良の間は貴方が隊長代理、言わば隊長なんです!甘えるのもいい加減にして、御国の為に身を粉にして働きなさい!良いですね?」
「嫌だ、自衛隊で訓練受けてる方がまだ楽だった」

いい加減にしなさい!と言いながら、眼鏡の男は間宮の頭を引っ叩く。
引っ叩かれた間宮はそのままテーブルに頭を付け、ぴたりっと止まり微動だにしなくなる。

「まったく……失礼しました」

眼鏡の男は頭を下げ、やれやれと呟きながら会議室を去る。

「……では会議を再開しよう、こちらが今回作戦の協力をしてくれる事になった壊ナオヒトさんだ」

中年の男が不機嫌な気持ちを顔に出しながらも、場を仕切りなおす。
隣に立っている金髪のツナギを着た男がぺこりっと一礼をする。
未だにテーブルに頭を付けたままの間宮が、不愉快そうな顔をしながらそれを横目で見つめる。

どうしてこんな奴がクビにならないのだろう。

誰もが絶対に間宮に思う言葉だった。しかしその間宮も、元々政府軍に入るつもりは無かった。
中学卒業後間宮は『強くなる』為だけに政府軍ではなく、自衛隊に入隊をした。
自衛隊では毎日厳しい訓練を受けて、天災が起こった時に出動をしたり、外国の船やヘリが領海や領空に侵入してきた際に出動をすれば良かった。
しかし間宮の自衛隊入隊後の翌年、ある問題の火種が大きく燃えた。
それは自衛隊と政府軍がやっている事は殆ど同じで、二つあるのは無駄ではないかと言う問題だった。

自衛隊と政府軍の大きな差は、自衛隊が『守る』事しか出来ず、政府軍が『攻める』事が可能という事だった。
自衛隊員や政府軍の軍人は、自衛隊が外国からの敵から国を守る、政府軍が国内の反政府ゲリラや過激派を制圧や鎮圧、消滅させると言う認識をしていたが、一般人にとってはどちらも同じで、2037年に自衛隊と政府軍はほぼ無理矢理合併をした。
そのまま間宮は自衛隊員から軍人となった。
軍人になった後、間宮は射撃の腕が認められ19歳で隊の副隊長となった。
最初の内はそれでも間宮は良かったのだが、一日経つごとにだんだんと仕事が増えて、いつしか間宮は仕事の疲れにより肉体的と精神的の両方に限界を超え、半引き篭もりと化してしまった。
だから政府軍を止めようと頼んでも、何故か止めさせてくれなく、間宮は仲間の隊員に引きずられながら出動をするようになった。

正確には間宮は、クビに『ならない』のではなく、クビに『なれない』が正しい。

間宮の精神も肉体も今、朽ち果てる寸前である。
そして間宮は一昨日のヘルでのジュンイチの事が忘れる事が出来ず、瓶に残っていた精神安定剤を丸ごと全部飲み込んでしまっていた。

どうして私はジュンイチ君に向かって撃ったのですか?
どうして私はジュンイチ君に銃を構えたのですか?
私はジュンイチ君をうらんでいるんですか?
でも、それはしょうがない事と私は分かっているのでは?
うらんでない。私はジュンイチ君をうらんでいないはずなのに……

考えるだけで間宮の頭はがんがんと鈍器で殴られたかの様に痛む。

「帰りたい、昔にヘルに帰りたいよ……」

自分にさえも聞こえない、虫の羽音よりも小さな声で間宮は呟く。
会議は終わる気配を見せず、あまりにも退屈なので、壊ナオヒトは小さめの音量で、鼻歌を歌い始めた。

Re: 理想郷 参照600達成記念、第二回オリキャラ募集中 ( No.103 )
日時: 2010/08/11 17:19
名前: agu (ID: zr1kEil0)

間宮寧々の憂鬱、ですか。

まあ、薬は療法・用量を守って正しく(ry

Re: 理想郷 参照600達成記念、第二回オリキャラ募集中 ( No.104 )
日時: 2010/08/12 12:17
名前: 金平糖  ◆dv3C2P69LE (ID: FwQAM/tA)

agu様、この中に宇宙人未来人異世界……違った違った。
精神安定剤の飲み過ぎはショック死に繋がるって聞いた事ありますw

Re: 理想郷 参照600達成記念、第二回オリキャラ募集中 ( No.105 )
日時: 2010/08/12 13:12
名前: 金平糖  ◆dv3C2P69LE (ID: FwQAM/tA)

加藤さんが転校をしてきて三日経ちました。
彼は毎日しっかりと学校に来て、授業を真面目に受けている人間で、私はどんどん彼と仲良くしたいと思う様になりましたが、勿論私にはそんな勇気はありません。
何かの拍子で彼が私に話し掛けてくれないでしょうか……
うるさくて汚らしい教室の、汚らしくて傷だらけの机に肘を突き考えていると、突然横から無礼儀な喋り方で私の耳元で叫ばれ、私は頭がきんきんとして、机の上に倒れそうになりました。

「おいミヤコ!見ろ見ろ!復楽園会が復活したみたいだぜ!」

声の主はクラスメイトの平洲ハオンさんでございました、私はハオンさんを睨みつけました。

「そんな怖い顔すんなよミヤコ!」

私はハオンさんが大嫌いでございます。
彼女の親友の桂木サイオさんが亡くなってから、彼女は私にしつこく話し掛けて付き纏うようになりました。
一人になりたくないからなのは分かりますが、私が嫌がっているのを分かっていて付き纏ってくるので、とても殺してしまいたくなるでございます。

「ほらほら見てみろよ!新・復楽園会からのメールが着てるぜ!」

ハオンさんが携帯の画面を私の顔に近づけてくるので、私はハオンさんの手をばしんっと力一杯叩きました。

「わっ!!」

がしゃんっ、と携帯電話が床に落ちますが、私は無視して本を読み始めました。
「ミヤコはいっつも刺々しいぜ……」とハオンさんは呟き、携帯がどこにあるか探し始めました。

「はい、携帯」

その声は加藤さんの声でした、私は思わず後ろに振り向きました。

「おぉ、そんな所に行ってたか!有難うな転校生!感謝するぜ!」

ハオンは加藤さんから携帯を受け取り、席へ戻りました。
私はハオンを、今までとの比にはならない怒りを込めながら睨みつけました。

何故私ではなく貴方が話し掛けられているのですか?

あまり好きになれない分厚い唇を私はぎりぎりと噛みました。
口の中に鉄の味が広がっています、強く噛みすぎて血が出てしまったのでしょう。

でもそんなの関係はありません、私はしなくてはいけない事があります。
このままではハオンに先を越されてしまいます。
そんなの嫌でございます。
だから私は早く彼と仲良くなれるよう、頑張ってみる事にいたします。
ハオンなんかには、渡しません……

Re: 理想郷 ( No.106 )
日時: 2010/08/14 14:03
名前: 金平糖  ◆dv3C2P69LE (ID: FwQAM/tA)

採用キャラクターの発表です^^

フェードア・フォン・ボック、ヘルマン・フォス・フェーゲライン おやじおやじ!
アレン・クォールド 舐める舐める!ペロペロレロレロ!
火野 爆徒 爆発爆発!汚物は消毒!
水無月 湊 出番が少ないかもしれへんけど許しちょって!侵入侵入!


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